赤ちゃんのおしっこの回数や色は?少ないと感じたときの対処法やトレーニングなどについても解説

赤ちゃんのおしっこの回数や色は?少ないと感じたときの対処法やトレーニングなどについても解説

赤ちゃんのおしっこの回数や色は?少ないと感じたときの対処法やトレーニングなどについても解説

赤ちゃんの頃は、何度もおむつを替えているので、いつもおしっこをしているイメージがあります。しかし、赤ちゃんは、1日何度くらいおしっこをしているのでしょうか。今回は、赤ちゃんのおしっこの色や回数、少ないときの対処法、トイレトレーニングなどについて解説します。

赤ちゃんのおしっこの回数は?

赤ちゃんのおしっこの回数は?

赤ちゃんは、膀胱も小さいのでおしっこを長くためておくことができません。また、生後2ヶ月~3ヶ月頃までの赤ちゃんは、一定の量がたまると我慢できず、反射的におしっこをします。「飲んだら出る」というのは、このように、膀胱の大きさや反射的なものによるためだと理解しておきましょう。

1日におしっこをする回数の目安としては、生後1ヶ月頃まで10回~20回、生後2ヶ月~12ヶ月頃になると10回~15回程度、1歳~2歳で7回~12回程度です。また、時間で見ると新生児~6ヶ月程度であれば1時間~2時間に1回程度、それ以上の月齢になると2時間~3時間程度に1回が目安です。

赤ちゃんのおしっこの回数は、大きくなるにつれて少なくなり1回の量が増えてきますが、これは、膀胱が大きくなることでためられる量が増えてくるからです。

しかし、季節や飲む量によって、おしっこの回数は増減します。赤ちゃんの体は大人に比べてとても小さいですが、汗腺の数は大人と同じです。そのため、夏場など汗をかく時期になると汗として水分が出てしまうので、おしっこの回数や量が減るのです。

赤ちゃんのおしっこの色や匂いは?

赤ちゃんのおしっこの色や匂いは?

健康な赤ちゃんであれば、薄い黄色や黄色、茶色っぽい黄色のおしっこをします。匂いも少ないのが一般的ですが、夏場などの汗をたくさんかく時期はおしっこが濃縮されて、濃い黄色で匂いも強くなることがあります。熱などで体調不良のときも同様のおしっこをします。

また、おしっこをしてから時間が経つと、色や匂いが変化してオレンジ色でアンモニア臭が強くなることもあります。ほかにも、離乳食が始まると、食べたものによって色や匂いが変わることもあります。いつもとおしっこの色や匂いが違う場合でも、赤ちゃんの機嫌がよく、普段と変わらなければ、様子見でよいでしょう。

生後1週間以内で母乳やミルクを飲む量が少ないときに赤褐色のおしっこをすることもありますが、これは「レンガ尿」と言ってとくに問題はないので、心配しなくても大丈夫です。

赤ちゃんのこんなおしっこは気を付けて!

赤ちゃんのこんなおしっこは気を付けて!

では、どんなおしっこが出たら病気が疑われるのでしょうか。

-赤っぽい色のおしっこ
赤色やピンク、オレンジ、茶色、褐色のおしっこは、血が混じった血尿かもしれません。赤っぽい色とまだら模様のおしっこをしているときも要注意です。尿道の出血や腎炎などの腎臓機能の病気、尿路感染症、結石などの可能性があります。また、先天性の腎異常があることも考えられます。

-いつもより匂う
汗を大量にかき、体内の水分が減少しているときやおしっこをしてから時間が経過していると、アンモニア臭の匂いが強くなることもあります。しかし、これらの原因以外でも、アンモニア臭がするときやいつもと違う匂いの場合は、注意が必要です。脱水や尿路感染症などが考えられます。

赤ちゃんもかかる尿路感染症

尿路感染症とは、大腸菌などの細菌が尿道口から侵入して感染を起こすことでかかる病気です。細菌が膀胱に入ると「膀胱炎」になり、膀胱の上にある腎臓まで細菌が進み感染すると「腎盂腎炎(じんうじんえん)」になってしまいます。

大人の女性に多い病気というイメージですが、赤ちゃんもかかることがあります。生後6ヶ月頃までであれば、男の子に多く、それ以降になると女の子がかかりやすくなります。

熱などを伴わないことが多いので、症状がわかりにくいですが、腎盂腎炎(じんうじんえん)になると、発熱やおう吐、機嫌が悪い、ミルクを飲まないなどの症状を起こすこともあります。しかし、症状だけで尿路感染症を見つけることは難しいとされています。

赤ちゃんの尿路感染症は、生理的な原因が多いため、成長するに伴い改善されていきますが、少し注意するだけで予防することも可能です。

-尿道口を清潔に保つ
おむつをこまめに替える、お尻を清潔にするなどを心掛けることが、尿路感染症の予防になります。尿路感染症を防ぐには、尿道口を清潔に保つことが大切です。

お尻を拭くときは、尿道口から肛門にかけて拭くようにしましょう。後ろから前に拭くと、肛門に付いた細菌を尿道口に付けてしまうことがあります。

-水分を補給する
大人が膀胱炎などになると、意識的に水分をたくさん摂って、膀胱内の細菌を尿と一緒に出すようにします。赤ちゃんも同じで、水分を補給しておしっこの数を増やし、細菌を体外に排出するようにしましょう。

赤ちゃんのおしっこが少ないと感じたときの対処法

赤ちゃんのおしっこが少ないと感じたときの対処法

赤ちゃんは、適正量の母乳やミルクを飲んでいれば、水分不足になることはありません。しかし、暑い時期などで大量に汗をかいたときに赤ちゃんの元気がなく、おしっこの量が少ないと感じたときは、脱水症状かもしれません。そんなときは、とりあえず赤ちゃん用の経口補水液を飲ませましょう。

暑い時期だけでなく、お昼寝や散歩をしただけでも赤ちゃんは、大量の汗をかくので、おしっこが少ないなと感じたら、母乳やミルク、月齢によっては、白湯や麦茶を与えると脱水症状を防ぐことができます。しかし、赤ちゃんは、成長に伴い膀胱も大きくなり、お昼寝や夜寝ているときにおしっこをしなくなるようになります。このように、1日にするおしっこの回数が減っても、量が増えていれば問題ありません。

ただし、半日以上おしっこが出ない場合やいつものペースでおむつを替えているのにおしっこをしていない、唇が渇いている、紫色に変色している、ぐったりしているなどの症状がある場合は、夜間や休日でも、救急病院を受診するようにしましょう。

▼休日・夜間の受診が可能な病院一覧

赤ちゃんのトイレトレーニングのタイミング

赤ちゃんのトイレトレーニングのタイミング

トイレトレーニングは、一般的に2歳くらいから始めますが、完了するまでに時間がかかる子もいます。では、赤ちゃんがどのような状態になったらトイレトレーニングを始められるのでしょうか。

-自分で歩ける
自分の足で歩けるようになると、いろいろなものに興味をもつようになります。これは、脳が発達してきたことを意味します。この頃になると、膀胱におしっこがたまっている状況を理解できてきます。

-おしっこの間隔が2時間以上開く
おしっこの間隔が2時間以上開くようになったら、膀胱が発達してきた証拠です。そろそろトイレトレーニングを始めてもよいでしょう。

-簡単な言葉が理解できる
「トイレ」「おしっこ」「うんち」「トイレに行こう」「おしっこする?」などの簡単な言葉が理解できるようにならないと、トイレトレーニングはうまくいきません。赤ちゃんが、自分で「おしっこ」などの簡単な言葉で意思疎通を図れるようになったら、トイレトレーニング開始です。

赤ちゃんのトイレトレーニングを行う際のポイント

トイレトレーニングを成功させる秘訣は、赤ちゃんに「トイレは楽しい」と思わせることです。そのためには、どのようなことをするとよいのでしょうか。

-トイレを赤ちゃんの好きなもので飾る
まず、トイレを楽しい場所にすることが大切です。そのためには、赤ちゃんの好きなキャラクターやおもちゃを置いておくのもおすすめです。赤ちゃんがトイレを見に行きたくなるように工夫してみましょう。

-失敗しても叱らない
赤ちゃんのトイレトレーニングを行う際のポイント
トイレトレーニングに失敗しても叱らないようにしましょう。叱られてトイレが嫌いな場所になるとトイレトレーニングもうまくいきません。何度も失敗してトイレに行きたがらなくなったら、無理に行かせることはありません。少し時間をおいて再度トライすることも大切です。決して無理強いしないようにします。

-シールなどで気分を盛り上げる
トイレに成功したら赤ちゃんの大好きなシールを貼るなどして、気分を盛り上げてあげましょう。また、おもちゃや絵本でトイレが楽しい場所だと教えると、無理なくトイレトレーニングが成功する可能性大です。しかし、あまりおもちゃなどを揃えてしまうと、トイレを遊ぶ場所と勘違いしてしまうかもしれません。

まとめ

新陳代謝のよい赤ちゃんは、大人の3.5倍のスピードで水分が入れ替わると言われています。そのため、水分補給はとても大切です。また、赤ちゃんのおしっこは、体調や成長を見るためには欠かせないものなので、日ごろから回数や色、量などをチェックしておくと、体調の変化にいち早く気付くことができるでしょう。おしっこの回数が減り、トイレトレーニングが始まると、いよいよ子どもへの第一歩です。赤ちゃんの成長を実感しながら楽しく子育てができるとよいですね。

参考URL
トイレトレーニングの基礎知識 外部リンク>
トイレトレーニングはいつから? 外部リンク>
これって正常?赤ちゃんのおしっこ 外部リンク>
赤ちゃんの尿路感染症とは? 外部リンク>
赤ちゃん・新生児のおしっこの回数は? 外部リンク>

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