新生児の病気を早期発見するために!新生児マススクリーニングについて解説

新生児の病気を早期発見するために!新生児マススクリーニングについて解説

新生児が生後5日目頃に受ける新生児マススクリーニングというものを知っていますか?新生児の病気を早期発見するための大切な検査です。

今回は新生児マススクリーニングについて、いつ、どのようにして行うのかを詳しく解説します。

新生児マススクリーニングとは

新生児マススクリーニングとは、赤ちゃんに先天性代謝異常などの病気がないかどうかを調べる検査で、そのほとんどが赤ちゃんを出産した産院で行われます。

この検査は1977年から行われていて、20種類の疾患を検査できます。この新生児マススクリーニングによって疾患が発見された赤ちゃんはすぐに適切な治療を受けられます。

新生児マススクリーニング自体の検査費用は公費となるため無料で受けられますが、検査に伴う赤ちゃんの採血費用は自己負担です。ほとんどの場合、分娩費用や入院費用とまとめて請求されます。

※先天性代謝異常とは
先天性代謝異常とは、先天性甲状腺機能低下症と先天性副腎過形成症を総称したものです。特定の酵素が生まれつきたくさんありすぎて、正常に必要な代謝を行えずに蓄積されるという病気です。

発育や知能障害を起こすものですが、早期発見することにより治療用ミルクでの食事療法が可能です。続けていくことで健康な生活を送れるようになるのです。

先天性甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンが正常に分泌されないという病気です。発育などに影響が及びます。早期発見することにより、早い段階でホルモンを補充でき、正常に発育できます。

先天性副腎過形成症は、副腎からのホルモンが不足することで体の中のナトリウムなどのバランスが崩れてしまう病気です。早期発見することにより、必要なホルモンを補充でき、発症を抑えられます。

新生児マススクリーニングの時期と方法

新生児にとってもはじめての検査ですが、出産したお母さんにとっても赤ちゃんのはじめての検査は緊張するものです。産後で気持ちが不安定になっているお母さんも多いかと思いますが、新生児マススクリーニングは難しいものではないので、不安にならず落ち着いた気持ちでいましょう。ここでは、検査の時期と方法について解説します。

-検査時期
検査は生後5日前後に行われ、そのほとんどが出産した産院で行われます。産後のお母さんは産後の痛みや寝不足、はじめての授乳などで体を消耗しています。

もちろん新生児マススクリーニングの同意書や検査についての説明は受けますが、赤ちゃんは病室にいるお母さんとは別の場所で採血されるため、お母さんが気付かないうちに検査が終わっていることもしばしばあります。

-検査方法
検査に使う血液は赤ちゃんのかかとから採血します。採血といっても大人のように血管に針を刺して何mlも血液を抜くわけではありません。

かかとに針で小さな傷をつけ、そこにろ紙を押し当てて血液を採取する方法で採血を行います。赤ちゃんのかかとにいつのまにか注射用の止血シールが貼られていたという経験をした人もいるのではないでしょうか。

新生児マススクリーニングの結果報告はいつ?

気になる検査結果がいつわかるのか、頭に入れておくことで心の準備ができるでしょう。どのような結果が出たとしても落ち着いて対処してあげることが大切です。

早期発見のための検査なので、早期治療を行うことでその後の生活を健康的に過ごすことが可能です。

-結果報告は1ヶ月検診時
検査の結果は産後1ヶ月検診時に報告されます。結果の判定基準は3段階になっていて、正常の場合はこの時産院から報告され、再検査の場合は医療機関から直接連絡が入るケースが多いようです。

【検査結果判定】
1.正常
2.再検査
3.要精密検査

再検査や要精密検査という結果だった場合は医療機関の指示に従い、きちんと検査を受けるようにしましょう。

-再検査の診断でも焦らないことが大切
もしも再検査という結果となってしまっても焦らず落ち着いてください。この新生児マススクリーニングでは100人に1人の割合で再検査という結果が出ています。

そして再検査の結果、とくに異常はなかったという赤ちゃんもたくさんいるのです。

産後のデリケートな時期ではありますが、両親がしっかりとした気持ちを持って赤ちゃんへの対応を進めなければなりません。悲観的にならずに夫婦で支え合いながら赤ちゃんと向き合いましょう。

まとめ

新生児マススクリーニングは、生まれたばかりの赤ちゃんに潜んでいるかもしれない病気をいち早く発見するための大切な検査です。結果は問題なければ1ヶ月検診時に報告されます。再検査や精密検査が必要な場合は医療機関から直接連絡がきます。

再検査となった場合でも、必ずしも疾患があるとは限らないため、焦る必要はありません。もし、なんらかの疾患があったとしても、赤ちゃんの健やかな成長のためにしっかり対応して治療を行いましょう。

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