赤ちゃんが指さしをする意味とは?指さしをしない場合の対処法や原因について

赤ちゃんが指さしをする意味とは?指さしをしない場合の対処法や原因について

泣くことでしか自己主張できなかった赤ちゃんが、少しずつ成長して指さしをはじめるようになると、親子のコミュニケーションも深まって楽しいですよね。赤ちゃんからしても、自分の伝えたいことをママさんパパさんがわかってくれるのはとてもうれしいことでしょう。
そこで今回は、赤ちゃんが指さしをする意味や、指さしをしない場合の対処法、原因についてお伝えします。不安を軽減させるためにも、知識として知っておいてくださいね。

赤ちゃんが指さしをする意味とは?(出典:ベネッセ)

まずは、赤ちゃんが指さしをする意味について見ていきましょう。成長に伴って意味も変わってきますので、月齢別にご紹介します。

10ヶ月~1歳

赤ちゃんが指さしをはじめるのは、生後10ヶ月くらいからです。ちょうど、ハイハイを卒業してつかまり立ちができるようになる頃ですね。この頃になると、自分が興味を持ったものに対して指さしを行います。動物や乗り物、キャラクターなど、大好きなものを「見つけたよ!」と自己表現しているのです。

1歳~1歳半

1歳を過ぎる頃には、自分の望みを伝えるために指さしを行うようになります。ほしいと思うおもちゃや食べ物を指さすことで、「取ってちょうだい!」と表現しているのです。また、散歩中に「あっちに行きたい」と伝えるために行きたい方向を指でさすこともあります。

1歳半以降

1歳半を過ぎる頃には、大人の問いかけに対して指さしで応答できるようになります。絵本を見ながら「ワンワンはどこ?」と聞いて、指さしで答えられるようになるのがこの頃です。また、身近なものの名前を覚えていて、「○○持ってきて」と言うと持ってくることもできる.ようになります。まだ言葉で表現できないものの、すでに言葉を理解し始めているということですね。

赤ちゃんが指さしをしないのはなぜ?

子どもの成長には個人差がある…これは、ママさんパパさんなら誰でもわかっていることです。ですが、ついほかの赤ちゃんと比較してしまうこともありますよね。「同じ月齢の赤ちゃんは指さしができるのに、うちの子はまだ…」と不安に感じるのは当然なことです。そこで、指さしをしない原因として考えられるケースを見ていきましょう。

指さしをしないのはなぜ?

個人差によるもの

純粋に、指さしをする時期が遅いということも十分に考えられます。いわゆる個人差です。この場合、たっぷりと時間をかけてコミュニケーションを取り、ママさんパパさんが積極的に指さしのお手本を見せるなどして接していきましょう。

執着心が薄い

赤ちゃんが指さしをはじめるのは生後10ヶ月くらいからで、この頃は自分が興味を持ったものに対して指さしを行うとお伝えしました。ですが、そもそも興味を持つほどの執着心が芽生えてなかったらどうでしょう。このように、興味がないから指さしをはじめないという可能性も考えられます。

耳が聞こえにくい

稀なケースですが、赤ちゃんの耳が何らかの原因で聞こえにくくなっているために、指さしが遅れてしまうことがあります。可能性としては、先天性難聴(せんてんせいなんちょう)や中耳炎による伝音性難聴(でんおんせいなんちょう)などが考えられますが、先天性難聴であれば出生時の検査で判明しているはずです。つまり、中耳炎を疑ったほうがいいかもしれません。不安がある場合には、早めに耳鼻科を受診してみてください。

1歳半検診を参考に

各自治体では赤ちゃんの定期検診を行っていますが、1歳半検診では、指さしをするかしないかを問われる項目があります(出典:東京都医師会 乳幼児保健委員会)。この段階で要検査と判断された場合には専門医の受診をすすめられますので、積極的に診察を受けるようにしましょう。

赤ちゃんが指さしをしない場合の対処法

早い子では生後10ヶ月頃からはじまる指さしですが、個人差もあり、1歳くらいでできるようになる子もいます。ですが、1歳を過ぎても、まったく指さしをしないと少し不安に感じるかもしれません。そこで、指さしをしない場合の対処法を見ていきましょう。

指さしをしない場合の対処法

一緒に指さしをする

たとえば、絵本を使ってみましょう。絵本の中に描かれた動物や乗り物など、ママさんパパさんが指さしながら「これはワンワンだね」などと言葉に出してあげてください。そのとき、赤ちゃんの指を持ちながら一緒に指をさすのがポイントです。これを繰り返すことで、赤ちゃんが指のさし方を覚えますし、言葉を理解するきっかけにもなりますよ。

身近なものを指さしで教える

ものの名前を覚えることで、指さしが増えるきっかけになります。そこで、ママさんパパさんが身近にあるものの名前を言葉に出し、指をさして教えてあげましょう。「これはバナナだね」「ブーブ大きいね」「ワンワンいるね」などと話しかけながら、ママさんパパさんが積極的に指さしを実践してみてくださいね。

選択肢を与える

たとえば、おもちゃを2つ並べて「どっちがいい?」と問いかけてみるのも効果的です。ただ、どちらも大好きなおもちゃだと純粋に迷ってしまうこともありますので、最初のうちは、大好きなものとそうでないものの2択を用意してあげてくださいね。

まとめ

今回は、赤ちゃんが指さしをする意味や、指さしをしない場合の対処法、原因についてお伝えしました。指さしは、生後10ヶ月頃からはじまり、その後の成長に合わせて意味合いが異なるものです。指さしがはじまると、親子のコミュニケーションもぐっと深まりますので、とても楽しいですよ!多少ほかの子よりも指さしをはじめる時期が遅くても、多くの場合は個人差です。じっくりと接してあげてくださいね。

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