赤ちゃんのアイスはいつからOK?あげるときの注意点やおすすめアイスもご紹介

赤ちゃんのアイスはいつからOK?あげるときの注意点やおすすめアイスもご紹介

冷たくておいしいアイスを赤ちゃんにも食べさせてあげたいと思うママパパは多くいるでしょう。しかし、赤ちゃんは、いつ頃からアイスを食べてもよいのでしょうか。
今回は、赤ちゃんがアイスを食べられるようになる時期とあげるときの注意点、おすすめのアイスを紹介します。赤ちゃんとアイスを食べたいと思っているママパパ必見です。 

赤ちゃんにアイスをあげるのはいつから?

結論から言うと、赤ちゃんにアイスをあげられるのは1歳以降です
口当たりのよいアイスは乳を主原料とし、多くの栄養が含まれています。そのため、夏バテで食欲がないときや体調不良時の栄養補給の方法としておすすめですが、これは大人や成長期の子どもに限ってのことです。
アイスは口の中で溶けてしまうので、噛む必要もなく赤ちゃんでも容易に食べられることから、早い段階から食べさせても平気だと勘違いしている人もいます。しかし、アイスはおやつと同じ嗜好品の1つです。そのため、赤ちゃんにアイスを与えるのは、離乳食完了後の1歳以降にしましょう。

アイスは離乳食完了後の1歳以降にする

アイスを1歳すぎてから与えるべき理由

なぜ離乳食完了まで待つ必要があるのでしょうか。理由がわかれば、1歳すぎまで待つべきだということも納得です。

1歳未満の赤ちゃんに牛乳はダメ

厚生労働省の指針では、「牛乳を飲用として与える場合は、1歳以降が望ましい」とされています。牛乳には、鉄分が少なくカルシウムとリンの含有量が多いという特徴があり、赤ちゃんが飲むと、鉄が腸に吸収されるのを阻害し、鉄欠乏性貧血になる可能性があるからです。そのため、牛乳が主な成分であるアイスを食べるのは1歳以降がよいでしょう。

1歳未満の赤ちゃんの牛乳は鉄欠乏性貧血になる可能性

離乳食が順調にいかなくなる

しっかりと離乳食を食べてもらいたいと思っている時期に、甘くて口当たりのよいアイスを与えてしまうと、薄味で食感も慣れていない離乳食がおいしく感じられず、食べなくなる可能性があります。

アイスを与えてしまうと離乳食を食べなくなる可能性

味覚の形成に影響がある

味覚に敏感な赤ちゃんに甘みの強いアイスを与えると、味の濃いものばかりをほしがるようになり、きちんとした味覚を形成できなくなってしまいます。また、アイスばかりほしがるようになってしまっては困ります。

味の濃いものを欲しがり味覚を形成できなくなる

虫歯になりやすい

赤ちゃんの乳歯は、エナメル質や象牙質が永久歯と比べて薄く虫歯になりやすいので、砂糖が多く含まれているアイスを食べるときは、しっかり歯磨きをするなどの対応をしましょう。乳歯の虫歯は1歳から5歳頃になりやすいとされています。

エナメル質や象牙質が薄く虫歯になりやすい

成長に悪影響を与える可能性も

市販のアイスには、乳脂肪分の他にも人工甘味料や合成着色料、添加剤などの多くの添加物が入っており、これらを赤ちゃんが過剰に摂取してしまうと、成長障害を起こすこともあります。また、アレルギーや下痢を引き起こす成分もあるので、大人よりも血液中にそれらの物質を吸収しやすい赤ちゃんが食べるときは、注意が必要です。

市販のアイスは添加物が多く成長に悪影響を与える

赤ちゃんにあげる前に、確認すべきアイスの種類

一言にアイスと言っても、4つの種類があります。赤ちゃんに与える前に確認しましょう。

アイスクリーム

濃厚な口当たりのアイスをアイスクリームと呼びます。アイスクリームとは、乳固形分15%以上あるうち8%以上が乳脂肪分のものです。

アイスミルク

ジェラートのような滑らかな口当たりのアイスをアイスミルクと呼びます。アイスミルクは、乳固形分10%以上、乳脂肪分が3%以上のものです。

ラクトアイス

ミルクの感じが少なくさっぱりしているのがラクトアイスです。ラクトアイスは、乳固形分が3%以上のものとされています。

氷菓

上記以外のミルクの感じがなく、果汁などで作られたシャーベットアイスキャンディー氷菓と呼びます。

アイスミルクやラクトアイスは、乳脂肪分が少ないので、ヘルシーなイメージですが、代わりに植物油脂が添加されている場合もあります。そのため、赤ちゃんに与えるアイスは、乳固形分や乳脂肪が少ないものを選ぶようにしましょう。

赤ちゃんにアイスをあげるときの注意点

1歳をすぎた赤ちゃんに、アイスを与えるときにも注意が必要です。

アレルギーに注意する

アイスには、味に関係なく牛乳と卵が使われています。そのため、牛乳と卵にアレルギーがないかを確認することが大切です。特にアイスには、生卵が使われているので、加熱している卵は大丈夫な赤ちゃんでもアレルギーを起こしてしまうことがあります。

アイスは生卵が使われているためアレルギーに注意する

糖分の摂りすぎに注意する

冷たいアイスはそれほど甘みを感じませんが、砂糖をたくさん使って作られています。1歳の赤ちゃんが摂取してもよい砂糖の量は1日4gなので、アイスを与えるときは、砂糖の量を確認し、糖分の摂りすぎに注意しましょう。アイスによって多少の違いはありますが、市販されているアイス120ml程度に対して20gほどの砂糖が使われています。

アイスは生卵が使われているためアレルギーに注意する

ハチミツが含まれていないか確認する

1歳未満の赤ちゃんには、ハチミツを与えてはいけません。これは、ハチミツに食中毒の原因になるボツリヌス菌が含まれている可能性があるからです。アイスを与えるのは1歳以降ですが、念のためハチミツが含まれているかを確認しておくとよいでしょう。

ハチミツが含まれているか確認しておく

アイスのカロリーと量に注意する

1歳の赤ちゃんが食べてもよいおやつのカロリーは1日当たり95kcal程度です。また、1歳~2歳までは55g、2歳~3歳までは60gと年齢によって食べてよいアイスの量も異なるので、アイスを与えるときは、カロリーや量に気をつけましょう。
また、赤ちゃんのお腹はとてもデリケートです。急に冷たいアイスを与えてしまうと、お腹を壊して下痢をしてしまうこともあるので、最初はスプーン1杯から与えて様子を見てみましょう。

最初はスプーン1杯からカロリーと量に注意しながら与える

食品添加物に注意する

アイスに含まれている食品添加物によっては、成長に悪影響を与えるものもあります。赤ちゃんは体が小さく、血液量も少ないので、大人よりもダイレクトに影響を受けてしまいます。アイスを購入するときは成分表示を確認することが大切です。

アイスを購入するときは成分表示を確認する

歯磨きを忘れずにおこなう

アイスには、糖分が多く含まれているので、食べ終わったら歯を磨く習慣をつけて虫歯を予防するようにしましょう。

歯を磨く習慣をつけて虫歯を予防する

赤ちゃんにおすすめのアイス4選を紹介

では、赤ちゃんにはどのようなアイスを与えるとよいのでしょうか。ここでは、赤ちゃんにおすすめのアイスを紹介します。

ヨーグルトアイス

腸内環境を整えるヨーグルトは赤ちゃんにもピッタリの食材です。そんなヨーグルトを使ったアイスは、さっぱりとして食べやすくカロリーも低いので赤ちゃんにもおすすめです。

フルーツアイス

フルーツを切って凍らせるだけのフルーツアイスは、アレルギーの危険性がある赤ちゃんにも安心して食べさせられます。バナナやイチゴ、ブドウなど赤ちゃんの好きなフルーツを凍らせて自然の甘さを楽しみましょう。

豆乳アイス

牛乳アレルギーやお腹を壊しやすい赤ちゃんには、豆乳アイスがおすすめです。豆乳には、赤ちゃんの成長に必要なたんぱく質やビタミンB、Eが豊富に含まれています。

手作りアイス

添加物や糖分が心配なときは、アイスを手作りしてあげるとよいでしょう。手作りアイスなら、赤ちゃんの健康を考えてフルーツを入れるなどの食材を工夫することもできます。
アイスを手作りするときは、オリゴ糖を使うのがおすすめです。ファムズベビーシリーズのエンジェルオリゴは、厳選された4種類のオリゴ糖を使っているので、腸内の悪玉菌や腐敗ガスを減らし、ぜんどう運動を活発化させて腸内環境を整えてくれます。

まとめ

冷たくてのど越しのよいアイスは、赤ちゃんにも食べさせてあげたくなるものです。しかし、味が濃く糖分の多いアイスは、赤ちゃんの体に負担を与えてしまう場合もあります。1歳をすぎてアイスを食べさせるときも、「特別なおやつ」という位置づけにして親子で楽しめるようにするとよいですね。