赤ちゃんの呼吸が苦しそうなときの対処法とは?病院に行くタイミングもご紹介

赤ちゃんの呼吸が苦しそうなときの対処法とは?病院に行くタイミングもご紹介

赤ちゃんの呼吸が苦しそうで心配になるという親御さんは多いのではないでしょうか。赤ちゃんは大人よりも呼吸が早いですが、もともと赤ちゃんの呼吸の特徴でもあるのです。一方で、病気などにつながるような危険な呼吸である場合もあります。

そこで今回は、赤ちゃんの呼吸の特徴と注意すべき呼吸の種類、それに対する対処法などを解説します。

赤ちゃんの呼吸の特徴

赤ちゃんの呼吸は一定というわけではありません。これは赤ちゃんに限らず大人にもいえることで、通常に呼吸しているように見えて実は乱れていることがあるのです。たとえば、驚いたり感動したり感情が動くとき。自分では意識していなかったけど呼吸が乱れていたということは往々にしてあるのです。

赤ちゃんは、呼吸器が十分に発達していないため口で呼吸できません。そのため主に鼻で呼吸するわけですが、大人とは違い腹式呼吸で息をするのが特徴。腹式呼吸なので当然お腹が上下します。ここで心配する方もおられますが、正常な状態なので安心してください。

また赤ちゃんの呼吸は、ペースが早いことも特徴。1分間に40回程度行います。心配になるかと思いますが、こちらも正常なので安心してくださいね。

赤ちゃんがこんな呼吸をし出したら注意!

では、どのような呼吸をし出したら注意が必要なのでしょうか。主に挙げられるのは下記の3つの場合です。

・1分間の呼吸回数が60回を上回る
・ゼーゼーといった音がする呼吸
・顔色が悪くしんどそうなとき

このような場合は、何らかの異常が発生している場合もあるためすぐに病院へ行きましょう。ここで注意点は、診療時間外でも受診をすること。赤ちゃんは症状が急変してしまうことが多々あります。呼吸が浅い、苦しそうにしている、ぐったりしているなどの症状があれば、必要なら救急車を使って病院に行くことをおすすめします。

赤ちゃんの呼吸が荒い場合の原因は?

先でも述べたとおり、赤ちゃんは口で呼吸ができず、鼻だけの呼吸になります。そのため、鼻詰まりや異物が鼻に詰まっている場合、気道が膨れているなどして鼻に障害があるときは呼吸が早くなります。大人であれば、鼻詰まりしたときには口呼吸に切り替えられますが、赤ちゃんでは難しいため荒くなってしまうわけです。


また、哺乳などをしたあとに分泌物が詰まっていると、ゼロゼロといった呼吸音が聞こえる場合もあります。哺乳をしたあと一時的な音であれば大丈夫ですが、音が長時間にわたって鳴り続けている場合は、病気の可能性や呼吸困難を引き起こしている場合もあるため、注意しましょう。

赤ちゃんの通常とは異なる呼吸への対処法

ここでは、赤ちゃんのさまざまな呼吸に対する対処法についてご紹介します。それぞれの呼吸に見合った対処法をとることで、赤ちゃんの健康を守れます。

-①呼吸が苦しそうな場合
室温が高いために体内の水分が失われ、呼吸が苦しくなっている場合があります。部屋の温度や赤ちゃんの体温を測って、適切かどうか判断しましょう。その後、厚着であれば薄着にして、水分補給をしましょう。状態が悪ければ熱中症などの可能性もあるため、顔色が悪いなどの変化があれば救急車を呼びましょう。

-②呼吸が早い場合
風邪などで熱が出ている場合があります。赤ちゃんの体温を測り、咳や鼻水などの症状がないのか確認しましょう。症状が併発していると風邪、もしくは熱中症や脱水症状の可能性もあるため、病院へ行きましょう。

-③呼吸が止まっている場合
赤ちゃんが寝ているときに、呼吸が止まっているように感じるときがあります。10秒程度であれば問題ありませんが、15秒から20秒以上続く場合は注意が必要です。これは、「無呼吸発作」と呼ばれる状態の可能性が高いためです。これらの症状が重なって「乳幼児突然死症候群(SIDS)」のリスクもあります。早急に受診しましょう。

-④呼吸音がいつもと異なる場合
赤ちゃんは、「ヒューヒュー、ゼーゼー」など呼吸をする際に音がする場合があります。風邪やウイルスなどの呼吸器系の感染症や小児喘息などの可能性があります。赤ちゃんが楽と感じる状態にして、早めに病院を受診しましょう。

-⑤呼吸が不規則なとき
前述のとおり、赤ちゃんを含め人間の呼吸は常に一定ではありません。ただ、呼吸が不規則な状態に伴って「呼吸が止まったり、激しいいびきをしたり、発熱したり、様子がおかしい」などの症状が現れたときは病院を受診する必要があります。「無呼吸発作」や「無呼吸症候群」などの病気の可能性があります。

なお、発熱や体調不良などの場合にもこうした症状は見られます。

-⑥いびきのような激しい呼吸をする場合
いびきが激しい場合は、「無呼吸発作」や「無呼吸症候群」の可能性があります。「いびきの途中で呼吸が止まったり、いびきが激しすぎたり、睡眠時にとくに息苦しくいびきをかいたり、日中も元気がない」などの症状が出たら要注意です。病院を受診しましょう。

ただし、赤ちゃんは成長とともに鼻の空気の通り道が狭くなるため、いびきをかくときがあります。ミルクや母乳を飲んでいて起きているときに元気であれば、とりあえず様子を見てみてもいいでしょう。

赤ちゃんの呼吸がおかしいときに考えられる病気

赤ちゃんの呼吸に関する病気にはどのようなものがあるのでしょうか。上記で「無呼吸発作」や「無呼吸症候群」、「乳幼児突然死症候群(SIDS)」を紹介しましたが、ここでは呼吸困難を伴うもののみをピックアップします。

-呼吸窮迫症候群(こきゅうきゅうはくしょうこうぐん)
人間には、肺サーファクタントという器官があります。これが不足することで起こりうる病気が呼吸窮迫症候群です。赤ちゃんは呼吸器が未熟なため起こる場合が多く、肺サーファクタントを補充したり、成長とともに生成されたりすることで改善します。

-新生児一過性多呼吸(しんせいじいっかせいたこきゅう)
赤ちゃんが生まれるときに、赤ちゃんの肺の中の水分が排泄されなかったり残ったりした場合に起こる病気です。症状は多呼吸で、肺の中の水分がなくなると改善されます。酸素吸入などで治療されます。

赤ちゃんを病院に連れて行くタイミング

赤ちゃんは、大人よりも呼吸が荒く心配になる親御さんも多いでしょう。ただし、毎日ミルクや母乳を飲んでおり、元気そうにしていれば、しばらくは様子を見てもいいでしょう。ただし、一定期間を過ぎても症状が改善しなかったり、1分間に60回以上の呼吸をしたりする場合、激しく咳き込む場合などはすぐに病院に行きましょう。病院に行くべき、その他の具体的症状は以下のとおりです。

・呼吸のたびに肋骨下あたりが凹む場合
・息を吐くときにうめき声のような音がする場合
・呼吸をするたびに鼻が開く
・息を吸うときに胸が凹んで、腹は膨らむ場合
・唇などが紫色になる

まとめ

赤ちゃんは大人よりも呼吸が早いため心配になりますよね。ただ、ほとんどの場合は赤ちゃんの呼吸の特徴であるため安心してください。ただし、ゼーゼーなど音がする場合やぐったりしている場合、他の症状も併発している場合などは注意が必要です。早めの段階で救急車を呼んだり、救急外来に連れて行ったりするなどの対処が重要です。

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