妊娠中の安定期っていつから?過ごし方・起こりがちなトラブルと対処法も解説

妊娠中の安定期っていつから?
過ごし方・起こりがちなトラブルと対処法も解説

つわりなどの妊娠中に起こるつらい症状が落ち着き、ママの心にもゆとりが生まれやすいのが安定期です。待ち遠しい安定期は、いつからはじまるのでしょうか。
今回は、安定期がいつ頃からスタートするのかについて、安定期の過ごし方や起こりがちなトラブル、対処法と一緒に解説します。

妊娠中の「安定期」っていつから?

安定期という言葉は広く知られていますが、実は医学用語にはありません。そのため病院などの医療機関で耳にすることは少ないでしょう。
一般的には妊娠5カ月目(妊娠16週目)に入った頃を、安定期と呼びます。ちょうど胎盤が完成して、流産のリスクやつわりが減るタイミングです。

安定期

安定期のママの特徴

安定期に入るとママの身体にはさまざまな変化が現れはじめます。主な変化の特徴を見ていきましょう。

お腹がふっくらしてくる

まずはお腹がふっくらとしてくることです。子宮が大人の頭部ぐらいの大きさになるため、ぽっこりと目立ってくることでしょう。同時に身体全体もまるくなってきます。そして安定期は皮膚が伸びることで生じる、いわゆる妊娠線ができはじめる時期です。乾燥は妊娠線を促してしまうので、肌の保湿を徹底して乾燥しないように注意しましょう。

妊娠線ができはじめる時期肌の保湿をし乾燥しないように注意

バストが大きくなり、母乳のような液体が出ることもある

安定期に入ると乳腺が発達し、バストが大きくなります。ママによっては1~2カップも大きくなるかもしれません。乳腺発達を妨げないように、マタニティブラジャーを着用すると良いでしょう。
そして胎盤の完成にともなって、母乳のような液体が出ることもあります。コットンなどで優しくふき取り、乳首の周りは常に清潔に保つようにしてください。母乳パッドがあると安心ですね。

バストが大きくなり、母乳のような液体が出ることもある

つわりが落ち着く

3つ目の特徴は、つわりが落ち着くことです。ただし個人差があります。つわりが落ち着いたからといって食べすぎると、体重がどんどん増えてしまうので注意しましょう。

つわりが落ち着いた後の食べすぎに注意する

胎動を感じる

最後は胎動を感じるようになることです。早い人では妊娠16週目ぐらいから、初産の場合は妊娠20週目ぐらいから胎動を感じる人がいます。感じる時期には個人差があり、たとえ感じなかったとしても病院の検査で問題がなければ大丈夫です。

早い人では妊娠16週目から胎動を感じるようになる

安定期の赤ちゃんの状態

お腹の中にいる赤ちゃんは安定期に入ると、骨や筋肉がしっかりと作られはじめます。身体を守るための胎毛が生えはじめ、髪の毛や眉毛も作られはじめるのが特徴です。徐々に動きが活発になり、赤ちゃんの意志で手足を動かすようにもなります。

安定期の赤ちゃんの状態

安定期にやっておきたい5つのこと

安定期に入るとママの体調が安定するため、妊娠初期にはできなかったことに取り組める余裕が生まれてきます。出産に向けて安定期のうちにやっておきたいことを、全部で5つチェックしていきましょう。

安定期にやっておきたい5つのこと

1.出産や産後の準備をする

ひとつ目は出産や産後の準備をすることです。もし里帰り出産をするのであればどの病院で出産をするのか探したり、マタニティグッズや産後に必要となるものなどを買ったりしておきましょう。

2.保険やお金関係の手続きをする

出産する際は健康保険から出産育児一時金が支給されます。支給には書類作成などが必要です。
またそのほかに加入している民間保険や勤務している会社の制度によっては、出産に関わる助成などがあるかもしれません。余裕があるときに詳細を調べて準備をしておきましょう。

3.歯科検診、治療をする

3つ目は歯科検診と治療です。歯周病は低体重児や早産に影響を与えるとされているため、歯科医院へいってチェックをしてもらいましょう。もし歯周病があれば、早めに治療をしておくことが大切です。

4.職場などに報告をする

安定期に入ってから職場に報告をするママは少なくありません。ただし絶対ではないので、それぞれの事情や状況に合わせて時期を判断してください。

5.両親学級に参加する

最後は両親学級への参加です。各自治体のほか、ボランティア団体なども開催しています。パパとママの2人で参加することで子育てに向けた意識を共有し、出産に向けた準備を進められるようになるでしょう。

安定期の過ごし方

ママの身体が安定期に入ったら、どのように過ごせば良いのでしょうか。主な過ごし方を全部で4つ紹介します。

適度に運動をする

まずは適度な運動です。適切な体重維持だけでなく、便秘や腰痛予防の観点からも、適度に運動をするように意識しましょう。
外出する際は紫外線対策をしてください。ホルモンバランスの乱れから、シミなどの肌トラブルが生じやすくなるためです。
ファムズベビーシリーズのエンジェルUVは紫外線だけでなく、外部刺激や乾燥から肌を守ってくれる優れもの。しっとりとした付け心地で、化粧下地としても使えますよ。

体重維持、便秘や腰痛予防のために適度に運動をする

栄養バランスの良い食事をとる

栄養バランスの良い食事も心がけましょう。炭水化物やタンパク質のほか、ビタミン、ミネラル、脂質をバランス良く摂取してください。栄養士や助産師、保健師などの専門職からアドバイスを受けるのもおすすめです。

炭水化物、タンパク質、ビタミン、ミネラル、脂質をバランス良く摂取

身体を冷やさないように心がける

安定して出産するためには、身体を冷やさないようにすることも大切です。特に冷えやすい首や手足などを温めるように意識しましょう。また温かい飲み物を摂取して、身体の内側から温めることも良いでしょう。

温かい飲み物を摂取し
身体の内側から温める

ストレスを溜めないようにする

最後はストレスを溜めないようにすることです。パパや友人と外出をしたり、趣味の時間を作ったりと、ストレスを解消できるような方法をとるようにしましょう。

ストレスを解消できるような方法をとる

安定期に起こりがちなトラブルと対処法

安定期といっても、実はさまざまなトラブルが起こりがちです。どのようなトラブルがあるのかを、対処法と一緒に見ていきましょう。

急激な体重増加

まずは急激な体重増加です。つわりが軽減したことの反動で、いつもよりもたくさん食事をとることも原因のひとつです。無理のない範囲で運動をしたり、食事量や食事内容を管理したりすると良いでしょう。

貧血

妊娠すると血液量は増えるものの、貧血の原因となる赤血球の量はあまり増えません。そのため貧血になる人もいます。ひじきや大豆、ホウレン草などの鉄分を多く含む食材を意識して摂取するようにしましょう。

便秘

3つ目は便秘です。妊娠すると腸の運動性が低下し、また大きくなった子宮が腸を圧迫することで便秘がちになります。食物繊維を多く含む食材をとり、さらに適度な運動と水分摂取を意識すると良いですね。

腰痛

お腹が大きくなると反り返ったような姿勢となり、腰に負担がかかって腰痛を引き起こします。長い時間の立ちっぱなしを避け、座る際は固めのマットレスや座布団を使って、腰への負担を軽くすることが大切です。

動機、息切れ

最後は動悸や息切れです。赤ちゃんに血液を送るために心拍数が上がり、動悸や息切れを引き起こします。普段からゆっくりと動くことを意識して、疲れたらこまめに休憩しましょう。

まとめ

安定期とは一般的に、妊娠5カ月目(妊娠16週目)頃を指します。体調が安定して余裕も生まれてくる時期のため、出産・産後の準備、保険やお金関係の手続き、歯科検診や治療など、普段できないようなことに取り組むと良いでしょう。今回紹介した過ごし方を参考にして、スムーズに出産を迎えてくださいね。