母乳はいつまであげればいい?卒乳のタイミングはどう判断する?
母乳は、赤ちゃんに必要な栄養を与えるだけでなく、免疫による感染症予防が期待できるなど、健康面においても重要な役割を持っています。また、直接ママと赤ちゃんが触れ合うことで、コミュニケーションの機会を増やせるというメリットもありますね。
ですが、いつかは卒業するもの…。このタイミングに悩むママも多いようです。そこで今回は、母乳はいつまであげればいいのか、卒乳のタイミングについてお伝えします。
そもそも母乳はいつまで出るもの?
母乳は赤ちゃんが飲むことによって分泌されるので、赤ちゃんが飲み続けたり、搾乳によって排出したりということを続けていれば安定して分泌されます。言い換えれば、赤ちゃんが飲む量が減れば母乳の分泌も減り、赤ちゃんが完全に飲まなくなれば、最終的には母乳が出なくなるというわけですね。
一般的には、授乳をやめて1~2週間程度で自然に少なくなると言われていますが、卒乳から数年たっても少量の母乳が出るというママもいます。あくまで個人差があると考え、母乳の量によっては母乳パッドを使うなどして乗り切ってくださいね。ただし、あまり長い間で続けるなど、心配なことがあれば医師や助産師に相談してみてください。
「断乳」と「卒乳」の違い
赤ちゃんに母乳を与えることをやめるにあたり、断乳や卒乳という言葉が用いられます。断乳とは、突然母乳を与えなくなることです。赤ちゃんからしてみれば、急に母乳を飲めなくなってしまうことでストレスを感じるでしょうし、乳房が張っている状態で断乳することはママにとっても負担になるでしょう。
ですが、たとえばママが薬を服用するにあたり、医師から授乳をストップするよう指示が出たような場合は仕方ないことです。また、授乳による心身のストレスが原因で、やむなく断乳を決意するケースも考えられます。
また、卒乳とは、目標を決めて自然に母乳を卒業できるように計画的に進めていくことです。赤ちゃんにとってもママの体にとっても、徐々に進めていくことで負担は軽減できるでしょう。
母乳をあげるのはいつまで?
では、具体的に母乳はいつまであげるものなのでしょうか。世界保健機関(WHO)では、2歳まで授乳を続けることを推奨しています。これは、授乳が単に栄養を与えるものではなく、母乳に含まれる免疫や親子のスキンシップの機会というものを考慮した結果です。
ただし、これはあくまで目安です。必ずしも2歳まで授乳を続けなければならないわけではありませんので、赤ちゃんの発育にあわせて各ご家庭で決めていけばよいでしょう。近年では、2歳過ぎまで母乳を与えるというご家庭もありますので、必ずしもこの時期でなければならないと決めつける必要もありません。
母乳をやめることで現れるママの変化
母乳をやめると、ママの心と体には変化が現れます。プラスの変化だけでなくマイナスの変化もありますので、チェックしておきましょう。
まとめ
今回は、母乳はいつまであげればいいのか、卒乳のタイミングについてお伝えしました。母乳は、赤ちゃんに必要な栄養を与えるためだけのものではありませんので、いつまであげるかは各ご家庭で判断することになります。1日3回の離乳食できちんと栄養を摂ることができるようになっているか、コップやストローを使って水分を補給できるようになったかなど、総合的に考えてみてくださいね。