授乳のやり方に正解はある?赤ちゃんにしっかり母乳を飲んでもらうためのコツとは?

授乳のやり方に正解はある?赤ちゃんにしっかり母乳を飲んでもらうためのコツとは?

赤ちゃんが生まれる前から、授乳についての不安を抱えるママは多いでしょう。とくに、最初に出る母乳や産後早い時期の母乳には、多くの免疫成分が含まれていることで知られているので、赤ちゃんの健康のためにも飲ませてあげたいというママも多いはずです。
そこで今回は、基本的な授乳のやり方やコツについてお伝えします。

授乳の回数や間隔の目安

授乳の回数や間隔は、赤ちゃんの成長とともに変わってきます。生まれてから3~4ヶ月までの間は、赤ちゃんも一度にたくさん飲むことはできませんし、まとまった睡眠をとれるわけでもありません。そのため、授乳回数も多いですし、間隔が短くなるのも当然のことです。

昼夜を問わず、2~3時間ごとに授乳することになりますので、1日に15回以上授乳するケースもあるほどです。つまり、回数や間隔に目安というものはないと考えておきましょう。

まとまった睡眠をとれないママにとってはつらい時期かもしれませんが、「ずっと続くわけではない!」と乗り切ってくださいね。この時期を乗り越えれば、赤ちゃんの「満腹中枢」も完成してきますし、徐々に回数も減ってきますよ!

授乳の際はどうやって抱っこする?

では、授乳の際の抱っこのやり方について見ていきましょう。ただし、実は「これがおすすめ!」というスタイルはありません。どれが一番合っているのか、ママと赤ちゃんがリラックスできるような体勢を見つけてみてくださいね。

交差横抱き

別名「クロスクレードル」と呼ばれる交差横抱きは、初めて授乳をする際に試していただきたいポピュラーな体勢です。これは、授乳する側の腕と反対の腕で赤ちゃんの後頭部と首を支え、もう一方の手で乳房を支えるというものです。赤ちゃんが乳首をくわえやすいように位置を整えられます。

授乳する側の腕と反対の腕で赤ちゃんの後頭部と首を支え、もう一方の手で乳房を支える

横抱き

交差横抱きでは授乳する側の腕と反対の腕で赤ちゃんを抱きかかえますが、横抱きは、授乳する側の腕で赤ちゃんを支えます。ひじを曲げた部分に赤ちゃんの頭を乗せるイメージですね。授乳クッションなどを、ひじを曲げた部分に乗せると安定感が増し、赤ちゃんも楽ちんです。ママの腕の負担も軽減できますよ。

授乳する側の腕で支えますひじを曲げた部分に頭を乗せるイメージ

縦抱き

縦抱きは、ママの太ももに赤ちゃんをまたがせて縦に抱っこする方法です。赤ちゃんをしっかり座らせますので、ママの腕や腰に負担がかかりません。赤ちゃんの口が乳首に届くように、授乳クッションなどを使って高さを調整してくださいね。

ママの太ももに赤ちゃんをまたがせて縦に抱っこする方法

フットボール抱き

フットボール抱きは、赤ちゃんをママの横に抱え、腕で赤ちゃんの体全体を支える姿勢です。ママの胸や腹部に赤ちゃんの体の重みがかからないので、帝王切開で出産した後でもママへの負担が軽減できます。

フットボール抱き赤ちゃんをママの横に抱え、
腕で赤ちゃんの体全体を支える姿勢

添い乳

添い乳は、赤ちゃんに添い寝しながら授乳する方法です。これなら、赤ちゃんの隣にママの体を横たえることで抱っこせずに授乳できるので、ママの体も休まりますね。赤ちゃんの顔が乳房の正面に来るように腕で支えるか、タオルなどを使って高さを調整して飲ませてあげましょう。

添い乳添い乳-縦抱き

授乳の上手なやり方

赤ちゃんがしっかり母乳を飲めるためには、体勢以外にも気をつけておきたいポイントがあります。では、授乳の際のコツについてお伝えしていきましょう。

添い乳添い乳-縦抱き

乳輪までしっかりくわえさせる

赤ちゃんが上手に母乳を飲むためには、乳首だけでなく乳輪までしっかりとくわえていることが重要です。乳頭が傷ついたり、母乳が出にくくなったりすることもありますので、乳輪までしっかりと口に含ませるようにしましょう。

赤ちゃんの鼻をふさがない

授乳中、赤ちゃんは鼻呼吸をしています。そのため、どんな姿勢で授乳する場合にも、赤ちゃんの鼻をふさがないように注意が必要です。とくに、添い乳の場合には要注意です。疲れているママは、つい授乳しながら寝てしまうこともあるでしょう。誤って赤ちゃんに覆いかぶさることがないよう、前のめりの姿勢には注意してくださいね。

両胸で授乳する

日常生活においては、どうしても利き手に頼りがちです。赤ちゃんを抱っこする際にも、利き手を使うママパパは多いですよね。ですが、利き手に頼りすぎて片方の乳房だけで授乳を続けてしまうと、トラブルの原因になることがあります。たとえば、吸わせていないほうの乳房が目詰まりを起こして乳腺症になってしまうケースがあります。乳腺炎とは、母乳や乳管の詰まりによる炎症でしこりや痛みを引き起こすものです。
また、片方だけで授乳を続けた結果、左右の胸の大きさが違ってしまうようなケースもあります。これらを避けるためにも、左右バランスのいい授乳を意識してみてくださいね。

まとめ

今回は、基本的な授乳のやり方やコツについてお伝えしました。授乳を始めたばかりの頃は、赤ちゃんも上手に飲めませんし、ママも上手に飲ませることができないのは当たり前のことです。哺乳瓶のようにミルクが減っていく様子が見えないので、「ちゃんと飲んでるかな」「足りてるかな」など心配なことが多いかもしれませんが、まずはママがリラックスしましょう。
授乳タイムを癒しの時間だと考えて、あまりストレスをため込まないようにしてくださいね。慣れてくれば上手に授乳できますよ!

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