赤ちゃんが歩きはじめる時期は?遅いと感じたときは練習が必要?

赤ちゃんが歩きはじめる時期は?遅いと感じたときは練習が必要?

赤ちゃんのよちよち歩きは、見ていてとてもかわいいものです。とくに我が子の歩きはじめは、「赤ちゃんから子どもになった」とその成長が感慨深く愛(かんがいぶかくいと)おしさも感じられます。
では、赤ちゃんはいつ頃から歩きはじめるのでしょうか。今回は、赤ちゃんが歩きはじめる時期や「遅いかも」と感じたときの練習方法、注意点などについて解説します。

赤ちゃんが歩きはじめるのはいつ?(出典:公益財団法人 母子衛生研究会)

赤ちゃんの成長には個人差があるので、必ずこの時期に歩けるようになっているとはいえません。あくまでも一般論として赤ちゃんは1歳前後で歩きはじめる場合が多いとされていますが、生後5ヶ月~6ヶ月頃から歩きはじめる赤ちゃんもいれば、1歳半頃までハイハイを頑張った赤ちゃんもいます。
しかし、どんなに遅くても病気などの理由がなければ1歳半頃には歩きはじめるので、他の子と比べて「遅い」と感じても、赤ちゃんの個性ととらえのんびり構えてあげることも大切です。ママが焦ると赤ちゃんも敏感に感じて萎縮(いしゅく)してしまうことがあります。

赤ちゃんが歩けるようになるまでのプロセスは、首がすわって、寝返りやお座りができるようになると、ハイハイ、つかまり立ちをはじめます。生後9ヶ月頃になると、つかまり立ちや伝い歩きができるようになる赤ちゃんもいます。
伝い歩きができるようになると、一人で立つことができます。そうなると最初の一歩を踏み出せるようになりますが、このすべてのプロセスに個人差があります。途中まで早くても、いきなりスローペースになることも…。また、その逆もしかりです。ゆったりとした気分で我が子の成長を見守りましょう。

歩きはじめるのが早い原因

生後半年頃から歩けるようになる赤ちゃんもいますが、なぜそんなに早く歩けるようになるのでしょうか。
早く歩きはじめる赤ちゃんは、上にお兄さんやお姉さんがいる場合や何にでも興味を持つタイプ、体重の軽さなどの理由が挙げられます。また、ハイハイが早い子は、筋力がついてバランスも取りやすくなるので、歩くのが早くなるといわれています。

早い原因

歩きはじめるのが遅い原因

では、逆に歩くのが遅い子は、どんな原因があるのでしょうか。
大きくて体格のよい赤ちゃんは、逆にバランスが取りづらく、歩くのが遅くなる傾向にあります。同様に怖がりで慎重な性格の赤ちゃんも、一人で歩くことが怖いと感じてなかなか一歩を踏み出せないのかもしれません。また、ハイハイが大好きで十分楽しんでいると、歩く必要性を感じられず、歩くのが遅くなることもあります。
このように、歩く時期も赤ちゃんの大きさや性格、育っている環境によって大きく左右されます。しかし、とくに問題なく伝い歩きなどができていれば、赤ちゃんは、自分にとってよいタイミングで歩きはじめるでしょう。

遅い原因

赤ちゃんが歩きはじめる前兆は?

赤ちゃんが歩くときは、いきなり立ち上がってスタスタ歩きはじめるわけではありません。赤ちゃんが歩きはじめる前に取る行動があるので、「赤ちゃんが歩く一瞬を見たい!」と考えているママやパパはしっかり、前兆を見極めましょう。

歩きはじめる前兆は?

つかまり立ちが上手にできる

今までは、全身を使ってやっとつかまり立ちをしていたのが、上手につかまり立ちができるようになると、バランスが取れてきた証拠です。また、いつの間にか手を離して楽しそうに手を動かしはじめるなどの行動が見られたら、もう少しで歩きはじめます。

伝い歩きが上手にできる

テーブルやソファにつかまりながら、よちよちと歩いていたのが、だいぶ素早く歩けるようになってきたら、そろそろ歩きはじめるでしょう。
他にも、手押し車を押しながら歩けるようになる、今までは両手をつないでいないと歩けなかったのが、片手をつなぐだけで歩けるようになってきたなど、赤ちゃんのバランスがしっかりしてきたと感じたら、一人で歩きはじめるようになる前兆です。そんなときは、いつもより注意して見守りましょう。歩きはじめる瞬間が見られるかもしれません。

赤ちゃんの歩きを練習させる?させない?

赤ちゃんが歩きはじめるためには、「十分な筋力やバランス感覚」「歩きたいと思う気持ち」「転びそうになったときに体を守れるようになる」などの条件がそろうことが大切です。
これらは、つかまり立ちやハイハイをする中で自然と培(つちか)われていくもので、準備が整えば、赤ちゃんは自分から歩く練習をはじめます。そのため、歩くのが遅いと感じても無理に練習をさせる必要はありませんが、赤ちゃんとスキンシップを図りながら、楽しくサポートをすることをオススメします。

歩くための練習方法

赤ちゃんが歩くための練習方法

では、赤ちゃんの歩きはじめを促すためには、どんな練習方法があるのでしょうか。

足腰を鍛える

赤ちゃんが歩く上で大切なのは、足腰の筋肉やバランス感覚を養うことです。そのため、赤ちゃんが座った状態からつかまり立ちや伝い歩きをさせるなど、遊びながら筋力やバランス感覚を鍛えていきましょう。ハイハイ筋肉を鍛えるために大切なプロセスなので、楽しめるように工夫をして歩くための準備をしてあげましょう。

ママやパパが手を持ってあげる

ママやパパが伝い歩きをしている赤ちゃんの手を取って歩く練習をするのもオススメです。
しかし、いきなり赤ちゃんの両手を持って歩き出そうとしても怖がってしまう場合もあります。そんなときは、ママやパパの足の甲に赤ちゃんの足を乗せて一緒に歩いてみましょう。赤ちゃんの両脇をしっかりサポートしながら一歩ずつ歩いてみれば、赤ちゃんも安心して歩く感覚を覚えられます。
慣れてきたら、赤ちゃんを床に降ろし、両手や脇を持ちながら一歩ずつ歩いてみましょう。そのときは、赤ちゃんを先頭にすれば、自分で歩いているように感じて楽しく練習できます。
また、赤ちゃんが立っているときにママが両手を広げながら声をかけてみましょう。ママのそばに行くために一歩が踏み出せるかもしれません。

手押し車などのおもちゃを利用

あとは前に足を踏み出して歩くだけなのに、その一歩が踏み出せず、歯がゆく感じるときは、手押し車のようなおもちゃを使ってみるのもオススメです。
手押し車には、車輪がついているので赤ちゃんが持ち手を持つだけで前に進みます。歩くコツを覚えると自分から歩き出します。近年の手押し車は、さまざまな素材やキャラクターがついているのもあり、楽しく遊び感覚で歩く練習ができるでしょう。

赤ちゃんが歩きはじめたらどんなことに注意する?

赤ちゃんがよちよち歩きをはじめたら、気をつけなければならないことがあります。当たり前のことから、「そんなことまで」と思うようなことも。ここでは、赤ちゃんが歩きはじめたら注意することを紹介します。

歩きはじめたら注意すること

靴下を履かせない

赤ちゃんが室内で歩くときは、なるべく靴下を履かせないようにすることが最善です。靴下を履いていると滑って転んでしまうことがあります。また、素足で歩くことによって、感覚的に歩くことを覚えていきます。

寒い時期やどうしても素足がイヤな場所では、滑り止めがついた靴下タイツを履かせるようにしましょう。

服装や靴にも注意

赤ちゃんが歩きはじめたら、服装や靴にも注意が必要です。幅広のパンツは、足が引っ掛かることやスカートは転んだときにケガをすることも…。歩きはじめのときは、細身のパンツや動きやすいレギンスなどがオススメです。
また、赤ちゃんの足に合った靴を履かせることも大切です。実際の大きさよりも少し余裕があり、つま先部分が上に上がった形で軽い靴が歩きやすくオススメです。サンダルのような靴は思わぬケガをすることもあるので気をつけましょう。

ケガをさせないように周囲に目を配る

何度も転びながら歩けるようになっていく赤ちゃんのために、転んでもケガをしないように家の中を整理しておくことも大切です。物が床に落ちていると、ケガをすることも。また、頭から転倒することもあるので、床にフロアマットを敷いておくのもよいでしょう。

まとめ

赤ちゃんは自分のペースで歩きはじめます。歩くのが遅いからダメと考えるのではなく、今はしっかりと筋肉をつけている時期と考え、温かく見守ってあげましょう。赤ちゃんにとってピッタリのタイミングで歩きはじめます。
「もう少し!」というときは、遊び感覚で手伝ってあげると赤ちゃんも楽しくなって早く歩けるようになるかもしれません。歩きはじめたらあっという間です。赤ちゃんの成長を楽しみながら子育てができるとよいですね。

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