音楽が赤ちゃんに与える効果とは?おすすめの音楽も紹介
「赤ちゃんに音楽を聴かせると良い」と聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。実際に、赤ちゃんに音楽を聴かせるメリットはたくさんあります。
そこで今回は、赤ちゃんに音楽を聴かせるメリットや効果を具体的に紹介します。音楽を聴かせようか悩んでいる親御さんはぜひ読んでください。
赤ちゃんに音楽を聴かせる8つのメリット
赤ちゃんが音楽を聴くとさまざまな効果があります。精神的なものや身体的なもの、知能的なものまで多種多様な効果があります。ここでは、主に育まれる効果について解説します。
音楽によって想像力が育まれることがわかっています。ハンガリーでは3〜4歳の赤ちゃんを対象に、一方は音楽を聴いたり歌わせたりし、もう一方はまったく聴かせないという研究をしました。この結果、前者のほうが高い想像力を有していることがわかったのです。脳によい影響を与えているのでしょう。想像力が高まれば、他人が何を考えているのか考え、思いやりのある子どもに育ちますよ。
空間的知能とは、モノの大きさや距離などを視覚で認識する能力のこと。いわば空間と視覚を正しくリンクさせる機能とも言えます。こちらはカリフォルニアの研究が有名。ピアノとコンピューターでグループ分けし、それぞれトレーニングさせた結果、ピアノをやっていた赤ちゃんのほうが空間的知能が高いという結果が出ています。一見関係ないように感じられることでも、脳に影響していい効果を与えているのでしょう。
音楽をある一定の期間、集中的にトレーニングした子どもと普通どおりのトレーニングをした子どもでは、前者のほうが数学力が向上したという研究があります。因果関係は定かではありませんが、研究者たちは音楽に数学の理解を助ける効果があると踏んでいます。音楽と数学といった一見関係なさそうなところでも効果を発揮するのです。
音楽は記憶力をも高めます。大人でも、覚えようとしなくても何となく覚えている音楽はあるでしょう。赤ちゃんにもこの効果はあり、知らず知らずのうちに聴いた音楽が知識として役立っていたことがあるのです。記憶力は今後の学習全般に役立つもの。音楽は将来の学習効率アップの助けとなるでしょう。
音楽は語学力も高めます。上記で紹介したさまざまな能力の中でもとくに優位性があるのが語学力です。どちらも聴覚的な能力を必要とし、似たような音を判別する必要があります。音楽を聴くことは音を聞くという面で役立っており、言語力を鍛えるには大変効果的です。
聴覚的能力の発達は、解読や言語の理解に不可欠な能力です。将来的に赤ちゃんの語学力をアップさせたいなと考えている親御さんは、早い段階で音楽を聴かせてみるのもよいでしょう。
音楽は運動能力を高めることにも役立ちます。運動する際には、頭を使ってどのように動くか判断する力とその判断を実際に身体を使って表現する力が求められます。この2つを同時にリンクさせることによって、運動能力が向上していくのです。音楽をかけてダンスをしたり、走ったりすると、これら2つの能力がリンクしやすくなります。もちろんすぐに効果が現れるわけではないですが、長い目で見たときに短時間で運動的な動きをマスターしたり、運動神経がよいと言われたりする効果が期待できます。
音楽は感情を豊かにします。私たちも音楽を聴くことによって、震え上がったり涙したりすることはありますよね。赤ちゃんも同様で、さまざまな音楽に触れることで表現力が豊かになります。自分の身に生じるさまざまな感情の変化を通して、感性を育めるのです。
具体的な例で言えば、泣いたり笑ったりという感情。音楽を聴いてこのような感情になることは往々にしてあります。なお、他人の感情を読み取る力も同時に育まれるので、相手の気持ちを考えられる子に育ちます。
人間性を育めることも音楽のメリット。みんなと一緒に音楽を楽しむと一体感が生まれます。音楽を通して気軽にコミュニケーションが取れることもよいでしょう。なお、一緒に歌ったりすれば、協調性や達成感をも得られます。人間性を育める効果も望めます。
赤ちゃんに音楽を聴かせるときに注意すべきこと
赤ちゃんに音楽を聴かせることはあらゆる面で効果的だとわかりました。ただ一方で注意すべき点もあります。本項では、親御さんが気をつけるべき点を紹介します。
音量は親御さんが赤ちゃんに話しかけるくらいで十分。これ以上大きな音をかけると脳や耳に悪い影響が出る可能性もあります。赤ちゃんに聴かせる前に親御さんが試してみて、それから聞かせるようにしましょう。こうすれば間違って大音量になる心配もありません。
音楽をかけっぱなしにすることもNGです。私たちも、身体を休めるときは静かなほうが休めますよね。赤ちゃんも同じです。あまりに長い間音楽を流し続けると、休むことができなくなってしまいます。
また、音楽を流しっぱなしにしていると音楽がある生活が日常化してしまいます。そうすると、音楽がない無音の状態がわからなくなってしまうのです。音のわずかな変化を感じ取れなくなってしまうので気をつけましょうね。
赤ちゃんに音楽を聴かせるタイミング
赤ちゃんに音楽を聴かせたいタイミングは、下記の2つがおすすめです。
寝かしつけのときに音楽を流す習慣を作ると、音楽が流れれば脳内では睡眠のスイッチが入ります。こうしたスイッチが入れば、睡眠の質が上がると同時に生活習慣を形成できます。理想的なのは親御さんも子守唄を歌ってあげること。ぜひ横で歌ってあげてください。
遊んだり絵本を読んだりするときもよいですね。寝かしつけと同じ理由で、絵本や遊びに集中するスイッチが入ります。寝かしつけと同じ音楽にすると混乱するため、それぞれ別のジャンルの音楽がよいでしょう。
赤ちゃんに聴かせる音楽のおすすめは?
赤ちゃんに音楽を聴かせる場合、気になるのがそのジャンルですよね。ズバリ、クラシックや生演奏(リズミカルな)、ママの歌声です。
クラシック音楽は大人と同様リラックス効果が期待でき、赤ちゃんもリラックスして過ごせます。とくに寝かしつけのタイミングがおすすめです。リズミカルな生演奏もよいでしょう。こちらは遊んでいるときや楽しい絵本を読んでいるときなどがよいです。リズムにのって自然と笑顔があふれるでしょう。
一番重要なのがママの声です。赤ちゃんはママのお腹にいるときからママの声を聞いています。そんなママの声がよくないわけはありませんよね。寝かしつけのときや遊ぶとき、泣いているときなど万能なのがママの声です。
まとめ
今回は、赤ちゃんに音楽を聴かせるメリットや効果を8つ紹介しました。
赤ちゃんに音楽を聴かせるのはさまざまな効果が期待できます。精神的に落ち着いたり、さまざまな学習能力がアップしたりといいことばかりです。
でも一番はママの声。ママの声は一番安心できる声なので、たくさん聞かせてあげてくださいね。