赤ちゃんはくしゃみが多い?くしゃみの原因や対処法について解説
くしゃみは誰だって出るもの。とくに赤ちゃんは、大人よりもくしゃみが多いと言われています。ですが、あまりにも回数が多かったりつらそうだったりすると、ママパパも心配ですよね。風邪をひいたのか、小児科に連れて行ったほうがいいのかと迷ってしまうでしょう。
そこで今回は、赤ちゃんのくしゃみの原因や対処法についてお伝えします。
赤ちゃんのくしゃみの原因
まずは、赤ちゃんにくしゃみが多いのはなぜか、その理由から見ていきましょう。
鼻毛は、空気中の異物が体内に侵入することを防ぐ、いわゆるフィルターのようなもの。生後間もない赤ちゃんには、このフィルターの役割を担う鼻毛が生えていません。そのため、鼻の中に入ってくる異物は直接鼻の粘膜に付着してしまいます。それを何とか外に排出しようとして出るのがくしゃみ。鼻毛が生えるまでは、くしゃみで異物を追い出そうと頑張っているんですね。成長と共に体毛が濃くなってくれば、自然にくしゃみの回数が減ってくるのはこのためです。
赤ちゃんは、寒さを感じたときや太陽の光を受けたとき、乾燥した空気を吸い込んだときにもくしゃみをすることがあります。これは、赤ちゃんが外部からのさまざまな刺激に体が反応するため。とくに、強い太陽光の下では視神経が刺激されてくしゃみが出ますので、気になるようであれば直射日光を避けるような工夫をしてあげましょう。
健康な赤ちゃんでもくしゃみが出ますが、風邪などで体調を崩しているときにもくしゃみは出ます。赤ちゃんの風邪で多いのがウイルス感染によるものですが、このウイルスを一生懸命外に追い出すためにくしゃみが出るというものです。くしゃみそのものに大きな問題はありませんが、赤ちゃんは抵抗力が低いため、ウイルスの侵入を放置しておくと、ほかの風邪症状まで現れてきます。こんなときのくしゃみは赤ちゃんからのサイン。悪化しないように、ママパパが十分注意してあげてくださいね。
赤ちゃんのくしゃみが特定の場所で増えるような場合、アレルギーかもしれません。たとえば、寝室では平気なのに、リビングに連れて行くと急にくしゃみが増えるようなケースです。赤ちゃんの鼻の粘膜はとても敏感なので、空気中のホコリやハウスダスト、ペットの毛などに反応しているのかもしれません。このように、アレルギーが原因の場合のくしゃみは、透明でサラサラタイプの鼻水を伴いますので、しっかりチェックしてみてください。
赤ちゃんのくしゃみの対処法
では、赤ちゃんのくしゃみを軽減するためにはどのような工夫が必要なのでしょうか。対処法を見ていきましょう。
寒暖差や空気の乾燥によるくしゃみを防ぐためには、適度な室温と湿度が効果的です。
冷暖房や加湿器、除湿器を上手に活用して過ごしやすい環境を作ってあげてくださいね。洗濯物を室内に干して乾燥対策する方法もあります。
ただし、ママパパが感じる快適さと赤ちゃんの求める快適さは違います。冬場の温めすぎや夏場の冷やしすぎを避けるためにも、体が冷えていないか、汗をかいていないかなど、
直接赤ちゃんの体に触れてチェックしてあげてくださいね。
いくら毎日掃除をしていても、知らぬ間に溜まってしまうのがホコリ。掃除をするときには、窓を開け、フローリングやカーテンレールなど、ホコリが溜まりやすい場所をこまめに掃除してあげましょう。また、カーテンや布団もホコリが付きやすいもの。定期的に布団を干したり洗濯したりして、キレイな環境を整えてあげましょう。そのため、赤ちゃんが過ごす部屋のカーテンは丸洗いできるものがおすすめですよ。
また、赤ちゃんを布団に寝かせているご家庭では、布団の高さに工夫をしてみるとよいでしょう。ホコリは、大人が歩くだけでも舞ってしまうもの。つまり、低い位置で寝ている赤ちゃんの布団を直撃しますので、少し高めの場所に寝かせてあげるとくしゃみが治まることもあります。ただし、落下防止には十分配慮してくださいね。赤ちゃんの過ごす部屋に空気清浄機を取り入れるのもおすすめですよ。
風邪やアレルギーが原因のくしゃみでは、鼻水を伴うことがあります。その際は、そのまま放置せず、キレイに拭き取ってあげましょう。鼻水でつらそうなときには、赤ちゃん用の鼻水吸引器を使うのがおすすめです。鼻がすっきりして、母乳やミルクが飲みやすくなりますよ。なお、鼻水を放っておくと、中耳炎を引き起こすことがありますので、しっかりケアしてあげてくださいね。
まとめ
今回は、赤ちゃんのくしゃみの原因や、くしゃみを軽減させるための対処法についてお伝えしました。赤ちゃんはちょっとした環境の変化、風邪やアレルギーでもくしゃみをします。くしゃみ以外に変わった様子はないかなどを気にかけながら、赤ちゃんが快適に過ごせる環境を作ってあげてくださいね。