赤ちゃんに多いアレルギーとは?原因や予防法について解説

赤ちゃんに多いアレルギーとは?原因や予防法について解説

アレルギーとは、本来危険ではない異物に対して、過剰な免疫反応が起こるもの。まだ小さい赤ちゃんがアレルギーになったら、ママパパはとても心配ですよね。
今回は、赤ちゃんに多いアレルギーはどのようなものか、また、その原因や予防法についてお伝えします。

人が発症するアレルギーにはどんなものがある?

代表的なアレルギーとしてよく知られているのは、アトピー性皮膚炎や気管支喘息、食物アレルギー、花粉症などです。そのほかにも、ダニアレルギー、金属アレルギー、薬物アレルギー、アレルギー性鼻炎、アナフィラキシー、新生児・乳児消化管アレルギーなどがあります。
そして、これらのアレルギーを引き起こす原因となるものがアレルゲンです。これは、ほこりやカビ、ダニ、花粉などの吸入性アレルゲンをはじめ、卵や小麦、そばなどの食物性アレルゲン、金属や化粧品などの接触性アレルゲンに分類されますが、人によっては吸入性アレルゲンと植物性アレルゲンを両方持っているなど、複雑化していることもあります。

人が発症するアレルギーにはどんなものがある

赤ちゃんに多いアレルギーの種類

赤ちゃんに多いアレルギーは、食物アレルギーとアトピー性皮膚炎です。それぞれ詳しく見ていきましょう。

食物アレルギー

赤ちゃんの約10%は食物アレルギーがあると言われています。とくに多いのが、卵や牛乳、小麦、大豆、落花生などで、そのほかにもカニやエビなどの甲殻類、そば、ニンニクなどがあります。これらのアレルギーがあると、アレルゲンを口にしてから30分以内にアレルギー症状が現れることが多く、場合によっては1~2時間後に発症することもあります。
そして、最も多い症状は、かゆみや発疹などの皮膚の変化で、全体の90%がこれにあたります。ほかにも、吐き気や腹痛、目のかゆみ、咳や鼻水となって現れることがあり、重症化すると呼吸困難などのアナフィラキシーを引き起こすこともあるため十分注意が必要です。

食物アレルギー

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎の症状は、生後2~3ヶ月以降に現れることが多く、顔や頭ひじやひざなどの関節部分、耳の裏側や耳たぶなどに赤い湿疹ができることから始まります。そして、患部がジュクジュクになると同時に強いかゆみを引き起こし、乾燥してかさぶたができたと思ったらまたジュクジュクして、再度かさぶたになる…を繰り返します。かゆさを我慢できずに自分の手で引っかいたりすると、さらに肌のバリア機能が低下して治りにくくなってしまうという具合に、悪循環に陥ってしまうのも特徴の一つです。

このような症状が、乳児の場合で2ヶ月以上小児の場合で6ヶ月以上続くとアトピー性皮膚炎と診断されます。なお、2歳を過ぎてから小学生くらいまでの間は、全身の皮膚が粉をふいたようにカサカサになるのも特徴です。
アトピー性皮膚炎の原因ははっきりとわかっていませんが、本来、外的要因から体を保護するはずのバリア機能が低下していることが関与していると言われています。ダニやハウスダスト、食物などのアレルゲンのほか、空気の乾燥、皮膚に触れるさまざまな物質などの要因にバリア機能の低下が重なり、アトピー性皮膚炎になってしまうというわけです。

アトピー性皮膚炎

食物アレルギーとアトピー性皮膚炎の関係

以前は、「食物アレルギーがアトピー性皮膚炎の原因になる」という考え方がありましたが、現在は「アトピー性皮膚炎が食物アレルギーの原因になる」という説が有力になってきました。実際に、アトピー性皮膚炎の赤ちゃんが食物アレルギーを発症する可能性は高く、約50~70%の確率とも言われています。
これは、アトピー性皮膚炎や乾燥肌は肌のバリア機能が損なわれていて、異物が皮膚から侵入しやすい状態食物アレルゲンは目に見えないほどの小さい成分です。驚くことに食材がある(置いて)だけでアレルゲンが24時間絶え間なく出ているそうです。
その為、肌のバリア機能が低下している乾燥肌やアトピー性皮膚炎の肌の場合、
タイトジャンクションと呼ばれる肌のバリア機能を突き破り、ランゲルハンス細胞という樹状細胞(じゅじょうさいぼう)が表皮に出て、肌表面から食物アレルゲンを体内に取り込むため、特にアトピー性皮膚炎が発症していると食物アレルギーになりやすいのはこのようなメカニズムがあるからです。
ちなみに、卵や小麦を口から摂取した場合(口から食道、胃)は、体が「これは食べ物」だと認識するので、卵・小麦アレルギーだからと言って全く食べれないわけではありません。
今の最新医療研究では食物アレルギーは、口からでは無く、皮膚から体内に侵入する経路が有力となっています。

アトピー性皮膚炎が食物アレルギーの原因になる

赤ちゃんのアレルギーを予防する方法とは?

では、赤ちゃんのアレルギーを予防する方法はないのでしょうか?ここまでお伝えしてきたように、食物アレルギーの原因がアトピー性皮膚炎なのであれば、アトピー性皮膚炎を予防することが食物アレルギーを予防することにつながると考えられます。アトピー性皮膚炎の原因ははっきりわかっていないものの、肌のバリア機能が関与していることは明らか。そこで、肌のバリア機能を正常に保つことがアレルギーの予防につながると言えるでしょう。
とくに、離乳食を始めるまでに赤ちゃんの肌のバリア機能を健康な状態に維持してあげなければなりません。そこで欠かせないのがスキンケア。では、正しいスキンケアについてお伝えしていきましょう。

肌のバリア機能を正常に保つことがアレルギーの予防につながる

赤ちゃんのアレルギーを予防する正しいスキンケア

スキンケアの基本は清潔と保湿。肌をきれいに洗って、しっかりと保湿することが大切です。

1.肌を清潔にする

低刺激のボディソープや石鹸を、泡立て用のネットなどを使ってしっかりと泡立てて、泡でやさしく丁寧に洗ってあげましょう。このとき、肌に負担をかけないよう、ゴシゴシと擦ったりスポンジなどを使ったりしないように。ママパパの手のひらや指で洗ってあげてください。そして、きれいになったらしっかりと泡を流します。泡が残っていると肌の負担になりますので、しっかりすすいでくださいね。
きれいにすすいだら、やわらかいタオルでしっかりと水分をふき取ります。このときも、擦らないように注意してください。肌を押さえるようにそっと水分を拭ってあげましょう。

2.しっかり保湿する

肌がきれいになったら、ベビー用の保湿剤を使って全身しっかり保湿してあげてください。入浴後以外にも、着替えやおむつ替えのタイミングなど、1日に複数回塗ってあげましょう。
ファムズベビーシリーズのエンジェルフォームは、角質層から肌のバリア機能を補うスキンケアです。肌の保湿と保護を同時に行ってくれるので、アトピー性皮膚炎の予防や改善にもおすすめ。赤ちゃんに安心な高品質の成分だけで作られていて、全身に使えるのでとても便利ですよ。

まとめ

今回は、赤ちゃんに多いアレルギーやその原因、予防法についてお伝えしました。赤ちゃんに多いアレルギーは、食物性アレルギーとアトピー性皮膚炎。その関係性から、アトピー性皮膚炎の予防が大切だということがわかります。そこで欠かせないのが、肌のバリア機能を健康に保つためのスキンケア。正しいスキンケアで、赤ちゃんのアレルギーを予防してあげてくださいね。

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