赤ちゃんの歯はいつ生えるの?歯が生えてくる順番・時期やケアについて解説

赤ちゃんの歯はいつ生えるの?歯が生えてくる順番・時期やケアについて解説

小さい赤ちゃんの歯はとてもかわいいもの。歯が生えただけで顔の印象も変わり、成長を感じる瞬間ですね。その赤ちゃんの歯がいつ頃から生えるのか、心待ちにしているママパパも多いでしょう。
今回は、赤ちゃんの歯が生える順番や時期、歯が生えてからのケアについて解説します。赤ちゃんの歯に関するお悩みもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

赤ちゃんの歯が生える順番と時期の目安

それでは、赤ちゃんの歯が生えてくる順番と、おおよその時期を見ていきましょう。

歯が生える順番と時期

1.生後8ヶ月~9ヶ月頃:下の前歯が生える

赤ちゃんの歯は、最初に下の前歯から生えてきます。一般的な時期は、男の子の場合で生後8ヶ月頃、女の子の場合で生後9ヶ月頃が目安です。よだれの量増えだす歯が生え始めるサイン歯ぐきがムズムズするので、機嫌が不安定になったり夜泣きが増えたりする赤ちゃんもいます。

2.1歳頃:上下8本が生え揃う

1歳前後には、上下合わせて8本の歯が生え揃います。ちょうど、1日に3回の離乳食を食べている時期ですね。

3.1歳半頃:奥歯(第一乳臼歯)4本が生える

1歳半くらいになると、第一乳臼歯と呼ばれる奥歯が4本生えてきます。これで食べ物を自分で噛めるようになるので、そろそろ離乳食卒業の時期です。

4.2歳頃:乳犬歯が4本生える

2歳頃になると、には、乳犬歯が4本生えてきます。これで、食べ物を噛み切れるようになりますね。

5.2歳半頃:奥歯(第二乳臼歯)4本

2歳半頃になると、第二乳臼歯と呼ばれる奥歯が4本生えてくるので、これで乳歯20本すべて生え揃うことになります。20本の乳歯が揃うと、よりしっかり咀嚼して食事ができるようになりますので、噛む力を身に付けるタイミングです。噛む力は、3歳くらいまでの間で身に付くと言われていますので、食事のメニューも工夫してみましょう。

赤ちゃんの歯のケアは成長段階に合わせておこなう

乳歯の状態は永久歯にも影響を与えますので、歯が生えてからのケアは大切です。「いずれ生え替わるものだから…」と軽視せず、しっかりケアしてあげましょう。生後5ヶ月頃までの赤ちゃんは、母乳やミルクが主食。歯が生え始めたとしても、ガーゼなどで拭き取れば十分ですが、離乳食が始まってからは、少しずつ歯ブラシを取り入れていきます。そして、乳歯が生え揃う2歳頃になったら、赤ちゃん用の歯ブラシは卒業子ども用の歯ブラシに移行し、歯磨き粉を使うようにしていきましょう。
また、虫歯の原因となる虫歯菌は、唾液を介してうつります。ママパパも、自分たちの口腔ケアを意識するようにしてくださいね。そして、大人が使ったコップやスプーンなど、洗わずにそのまま赤ちゃんに使わないように注意しましょう。

歯のケア

赤ちゃんの歯に関する悩みと対処法

次に、赤ちゃんの歯に関するよくある悩みと対処法をご紹介します。

歯に関する悩み

1.歯が生えてくる順番が違う

先ほど一般的な歯の生える順番をお伝えしましたが、中には少し違う順番で歯が生えてくる赤ちゃんもいます。たとえば、前歯よりも横の歯が先に生えてくるようなケースです。この場合、歯が生えてくる時期に個人差があるように、順番が違うのも個人差だと捉えてください。8本の前歯の順番については、大きな心配はないので安心して大丈夫ですよ。ただし、いきなり奥歯から生え始めるようなケースは、歯医者さんに相談してみるとよいでしょう。

2.生まれたときから歯が生えている

まれに、生まれたときからすでに歯が生えていたり、生後2ヶ月ほどで生え始めたりするケースがあります。これは、先天性歯(せんてんせいし)または魔歯(まし)と呼ばれ、1,000人に1人程度の確率で存在します。先天性歯は、白くきれいな歯ではないことが多く、 表面の歯の一番硬い組織のエナメル質が薄くもろい性質をもっています。
このケースでは、赤ちゃんが歯で舌を傷つけたり、ママの乳首を傷つけたりすることがあるので、早めに歯医者さんに相談してみましょう。状況によっては、抜歯するか歯の先を丸く削るなどの処置が行われます。

3.歯の色が気になる

本来、歯の表面はエナメル質で覆われていますが、何らかの原因でエナメル質がうまく形成されない場合、歯が茶色や黄色などに変色してしまうことがあります。これは、エナメル質形成不全というもので、正常な歯に比べると弱く、虫歯や歯周病になりやすいとされています。気付いたら早めに歯医者さんに相談してみてください。

4.歯がくっついて生えている

本来1本ずつ生えるはずの乳歯が2本くっついてしまうこともあり、これを癒合歯(ゆごうし)と言います。この場合、くっついている部分の歯磨きがしづらいというデメリットがありますが、日常生活に支障がなければ特に治療の必要はないでしょう。ただし、この癒合歯が抜けたあと、永久歯が2本分作られていないこともあり、永久歯の歯並びに影響が出る恐れがあります。そのため、癒合歯の部分が生え変わるタイミングで歯医者さんに相談してみることをおすすめします。

5.歯が生えてこない

歯の生える時期には個人差がありますので、基本的に焦る必要はありませんが、1歳を過ぎてもまったく歯が生えてこないこともあります。ごくまれですが、乳歯萌出遅延(にゅうしほうしゅつちえん)と呼ばれる疾患によるケースです。ただし、この場合でも3歳頃までには乳歯が生え揃うケースが多いので、まずは歯医者さんに相談してみてくださいね。

まとめ

今回は、赤ちゃんの歯が生える時期や順番、歯のケアについてお伝えしました。歯に限ったことではありませんが、赤ちゃんの成長には個人差があります。ママパパにとっては不安が多い時期かと思いますが、焦らずに見守っていってくださいね。また、時期や状況を見て、不安があったら歯医者さんに相談してみるとよいでしょう。