赤ちゃんはいつからスプーンが使えるようになるの?スプーンを使う時期や遅いと感じたときの練習方法などを解説
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赤ちゃんも離乳食が終わる頃になると、ママやパパと同じようにスプーンを使って食べたがるようになりますが、具体的には、いつ頃からスプーンが使えるようになるのでしょうか。また、遅いと感じたときは、どのような練習方法があるのでしょうか。
今回は、赤ちゃんがスプーンを使えるようになる時期や練習方法などを解説します。
赤ちゃんはいつからスプーンを使えるの?
赤ちゃんは、生後5ヶ月頃になると手のひらで物をつかめるようになり6ヶ月頃は、手全体を使って物をつかめるようになります。親指と人差し指で物をつかむようになるのは、生後10ヶ月~12ヶ月頃と言われており、この頃がスプーンを使えるようになる時期とされています。
しかし、赤ちゃんの成長には個人差があります。多くの赤ちゃんは、離乳食が完了する12ヶ月~18ヶ月頃になるとスプーンに興味を持ち自分から持ってみようとします。奥歯が生え始め噛むことが面白くなると、スプーンやフォークに興味を示しやすくなるのです。
赤ちゃんが、実際にスプーンやフォークをうまく使えるようになるまでには、まだまだ時間がかかり、一人で上手に使えるようになるのは2歳過ぎです。このように、スプーンやフォークを使えるようになる時期は個人差があるので、「少し遅いかも」と感じてもあまり焦る必要はありません。赤ちゃんに「食事は楽しい」と感じてもらうことの方が大切です。
赤ちゃんにスプーンを使う練習させる前に・・・
スプーンやフォークを使う前に、赤ちゃんが経験しておいた方がよいことや用意しておくものがあります。
赤ちゃんは、食べ物に興味を持つようになると、自分で手づかみをして口に運ぶようになります。食べ物をぐちゃぐちゃにして口に運ぶので、ママとしては思わずやめさせようとしてしまいますが、この動作で赤ちゃんは「自分なりの食事ペース」や「食べたいと思う気持ち」「食べ物の感触や温度」「食べ物を見て自分で選ぶ」などの力を養い学んでいる途中なのです。
赤ちゃんは、食べ物を手でつかむことによって感触や硬さ、熱さなどを実感し、口に入れる量を失敗しながら学習します。そして、自分の手を使うことで食べ物を食べることの楽しさを覚え、ママが使うスプーンを見て自分でも使ってみたいと思うようになります。
赤ちゃんがスプーンやフォークを触りたがってきたら、ママと赤ちゃんが使うスプーンを別々に用意します。最初は、自分のスプーンを使って食べ物と格闘していますが、その間にママがしっかりと赤ちゃんの口に食べ物を入れてあげれば、赤ちゃんも楽しみながら食事ができるでしょう。
赤ちゃんも遊んでいるように見えて、自分でも上手にスプーンを使ってみたいと練習をしているのです。最初は上手にできませんが、ママが怒らず楽しくサポートしてあげることで赤ちゃんもスプーンを嫌がらずに使えるようになります。
「そろそろスプーンを使うかな」と思ったら、汚されてもいいようにカバーエプロンを着せるようにしましょう。また、食べ物を床に落としても大丈夫なようにビニールシートの利用や汁物がこぼれてもすぐに対処できるようなお盆を用意するのもおすすめです。
とにかく手づかみ食べやスプーンを使うようになると赤ちゃんの周りは大変なことになりますが、イライラせずに楽しく練習ができるような環境を作ることが大切です。
赤ちゃんにスプーンを使う練習させる方法
正常に発達している赤ちゃんであれば、とくにスプーンを使う練習をしなくても自然に使えるようになっていくと言われていますが、どうしても気になるときは、どのように練習を促すとよいのでしょうか。
ここでは、練習方法を3段階に分けて紹介します。
最初は、いつものとおりママやパパがスプーンやフォークを使って食べさせます。赤ちゃんが嫌がらずに口に運んだり手づかみで食べていたりするようであれば、さりげなくスプーンを使う練習をしてみましょう。
ママが差し出したスプーンから嫌がらずに食べる場合は、少し食べ物を乗せたスプーンを赤ちゃん自身に持たせてサポートしながら口に運んでみましょう。自分でスプーンを持とうとして、ママの手を振り払って食べ物を全部落とすこともありますが、ここは我慢です。根気よく繰り返してみましょう。
ママのお手伝いでスプーンに乗った食べ物を食べられるようになってきたら、最初から赤ちゃんにスプーンを持たせてみましょう。自分でスプーンをつかんで食べ物をすくおうとし始めます。
最初は、上手に食べ物を乗せることができず落としてしまったり、片手で食べ物をつかみ片手でスプーンを振り回したりするようなこともありますが、何度も繰り返すことで上手に食べられるようになっていきます。
赤ちゃんにスプーンを使う練習をさせるときのポイント
では、スプーンを使う練習をさせるときは、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか。
食べ物を赤ちゃんがすくいやすい大きさや硬さにしてあげることが大切です。あまり小さいと口に入れるときはよいですが、スプーンに乗せづらくなります。逆に大きすぎると口に入れづらくなるので、結局は手でつかむようになってしまいます。
スプーンを上手に使うようにするためには、食べやすい姿勢にしてあげることも必要です。テーブルが高いとスプーンが使いづらく、低いと口に運ぶまでに落ちてしまうことも。ベビーチェアに座らせるときに、足がブラブラすると勢いよく足を振って上手にスプーンが使えないこともあります。
赤ちゃんは、スプーンやフォークを持つとつい遊んでしまうことがあります。また、テレビなどがついているとそちらに意識が行ってしまい、食べることに集中できなくなってしまいます。スプーンやフォークは食べ物を食べるときに使うことを理解してもらうためにも、食事中は食べることに意識を集中できるような環境を作ってあげましょう。
まとめ
離乳食も終わりに近づいた赤ちゃんは、スプーンやフォークに興味を持ち始めます。最初は、上手にできず食べ物で遊んでしまうこともありますが、自分で食べ物を口に運ぶことは生きていく上でとても大切なことです。テーブル周りを思いっきり汚されても怒らずに自分で食べることの楽しさを教えてあげましょう。少しずつ慣れていけば、ママと楽しく食事ができるはずです。
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