赤ちゃんが言葉を理解できるのはいつ?遅いと感じたときの練習方法や注意点も解説

赤ちゃんが言葉を理解できるのはいつ?遅いと感じたときの練習方法や注意点も解説

ママ、パパ、おじいちゃん、おばあちゃんと赤ちゃんを取り巻く人たちは、赤ちゃんとおしゃべりができる日を楽しみにしています。しかし、「うちの子は少し話すのが遅いかも」と感じ不安になるママもいます。
今回は、赤ちゃんが話せるようになる時期や遅いと感じたときの練習方法などを解説します。

赤ちゃんが言葉を話し始めるのはいつ?

赤ちゃんは生後10ヶ月ほど経つと、ママの「こっちにおいで」や「お手々パチパチ」などの言葉に反応してハイハイしてきたり、手を叩いたりするようになります。
ママやパパの言葉を理解し始める時期ですが、まだちゃんとした言葉で話すことはできず、何かを指さしながら「あー」「うー」など喃語(なんご)でおしゃべりをします。ママやパパにとっては、この頃になると「そろそろおしゃべりできるかな」と期待が高まっていきます。
赤ちゃんも、一生懸命離、お話しようとしているので、ときどき「まんま」や「だだだ」など何となくしゃべっているように聞こえることもあります。

言葉を話し始めるのは

赤ちゃんが言葉を話せるようになるまでの流れ

では、赤ちゃんはどのようなプロセスで話し始めるようになるのでしょうか。
赤ちゃんは平均的に、1歳前後で言葉を理解して「ママ」や「わんわん」などの単語を言えるようになります。しかし、赤ちゃんは、それよりもずっと前からおしゃべりの練習をしていると言えるでしょう。
たとえば、生後2ヶ月くらいから「あー」「うー」などの声を出すようになります。4ヶ月から6ヶ月ほど経つと、声を上げて喜ぶようなしぐさを見せたり、音のする方に顔を向けたりするようになります。
10ヶ月頃から喃語(なんご)でおしゃべりを始め、今まで「ぱ」だけの一音だったのが「ぱぱぱ」など3つ以上の音をつなげられるようになります。
その後「まんま」「ママ」などの言葉を言えるようになりますが、単語を理解して使えるようになるのは1歳半を過ぎる頃からが一般的で、2歳頃になると「わんわん 遊ぶ」などの2語を使った言葉を話せるようになります。
しかし、これらの流れは、あくまでも一般論で、環境や成長のスピード、赤ちゃんの性格などによって話せる時期が違います。早い子もいれば平均よりも遅い子がいても当たり前なので、ゆっくりでも焦らず見守ってあげましょう。

言葉を話せるようになるまでの流れ

赤ちゃんの最初の一言は「まんま」が多い

赤ちゃんが初めて発する言葉は、ご飯を意味する「まんま」が一番多いとされています。これは、ママやパパが普段、赤ちゃんに使っている言葉で赤ちゃん本人が言いやすい単語だからと考えられています。
他にも「おっぱい」や「ママ」などの言葉を使うところを見ると、赤ちゃんは、欲求を伝えるために言葉を覚えていくことがわかります。最初の頃は、何を見ても「まんま」や「ママ」など、その子の言いやすい言葉を連呼することがあります。そんなときは、「それは違うでしょ」などと否定しないようにしましょう。
また、最初の1語が出ても、次の言葉がなかなか出ない場合もありますが、すぐに話をさせようとしないでゆっくりとコミュニケーションを取るようにすることが大切です。

何を見ても「まんま」や「ママ」など言葉を連呼するときは

気になるときは専門家に相談する

赤ちゃんのおしゃべりする時期は個人差が大きいので、多少遅くても心配はいりませんが、音への反応が遅い場合や周囲に興味を持たないなど気になることがある場合は、早めに専門医や保健師に相談してみるとよいでしょう。

男の子は言葉の話し始めが遅い?

よく「男の子は話し始める時期が遅い」と聞きます。本当に男の子は話し始める時期が遅いのでしょうか。言葉の成長だけでなく、男の子の成長は何となく女の子と比べて遅い気もしますが、これは、男の子と女の子の脳の発達速度が違うことによります。
もともと、赤ちゃんの脳は言語や倫理的思考を司る左脳の方が直感やイメージを司る右脳よりも発達が遅いと言われています。なおかつ、男の子の血中にあるホルモンによってさらに成長速度が鈍くなるので、男の子は、話すのが遅いと言われています。
しかし、ある時期になると、いきなり多くの言葉を発するのも男の子の特徴です。時期に個人差はありますが、男の子がなかなか話し始めなくても「今は、言葉を頭にためている時期だ」と考え、たくさん話しかけてあげましょう。

男の子の血中にあるホルモンによって成長速度が鈍くなるので男の子は話すのが遅いと言われている

赤ちゃんの言葉が遅いと感じたら

大人から見れば簡単そうに見える言葉ですが、赤ちゃんにとっては、すごく大変なことです。言葉を話すには、赤ちゃんの聞く力や理解力、情緒面、喉などの身体的機能の発達、能力向上が大切になっていきます。そのため、話すことが遅くてもあまり気にすることはありませんが、ママが少し気を遣うことで話す力をつけてあげることはできます。

言葉が遅いと感じたら

ゆっくりわかりやすい言葉で話す

赤ちゃんに話しかけるときは、ゆっくりとわかりやすい言葉を使って話すとよいでしょう。たくさん話しかけてあげると、赤ちゃんは自然に言葉を覚えていきます。よく目にするものなどは指をさして繰り返し聞かせることが大切です。
たとえば、猫を見たら「にゃんにゃん」ご飯のときは、「まんま、ご飯」お祖母さんの場合は「ばあば」犬ならば「わんわん」フサフサしていたら「フサフサしているね」などです。また、赤ちゃんが何かを見ていたら、それを言葉にするとよいでしょう。

赤ちゃんの言動に対して反応をする

赤ちゃんが話始めたら、何を言っているのかわからなくても返事をしましょう。猫を指さして何かを話したら「にゃんにゃんだね」など。
赤ちゃんは、一生懸命ママやパパに何かを伝えようとしています。返事をしてあげることで赤ちゃんもうれしくなり、もっと話そうとしてくれます。赤ちゃんが何か話していたら、笑顔で返事をしてあげることが大切です。

絵本の読み聞かせをする

赤ちゃんが言葉を発するようになったら、絵本の読み聞かせも効果的です。とくに言葉が短く面白い表現をする絵本だと赤ちゃんは喜びます。たとえば、動物の鳴き声や乗り物の音などは、絵と一緒に音として理解していくようになります。絵本は、話す力だけでなく感性や想像力も豊かにしてくれるでしょう。
また、あわあわたいそう®などで赤ちゃんにやさしくボディタッチをして脳を刺激するのもよいでしょう。ファムズベビーシリーズのエンジェルフォームを使用してマッサージすることで赤ちゃんの脳に心地よい刺激を与えられます。

赤ちゃんの言葉の練習するときの注意点

赤ちゃんの言葉を練習するときに、注意をしなくてはならないこともあります。

言葉の練習するときの注意点

赤ちゃんの言葉を否定しない

発音が変だと、つい直してあげたくなりますが、赤ちゃんが一生懸命に話しているときは、否定するようなことを言わないようにしましょう。赤ちゃんが間違いに気付くと自信をなくして話すのをやめてしまうこともあります。

間違いを笑ったり、怒ったりしない

話し始めた赤ちゃんの言葉は、とても面白くて思わず笑ってしまうことがあります。しかし、大笑いしたり、そばの人に何度も繰り返して話したりすると、赤ちゃんも何となく自分が間違えて馬鹿にされていると感じて傷つくことがあります。
また、赤ちゃんが同じことを何度も間違えると、パパやママが声を荒げてしまうこともあります。しかし赤ちゃんは、まだまだ成長過程です。たくさん間違えて覚えていくので、怒らずに温かく見守ってあげましょう。

赤ちゃんの話をしっかり聞いてあげる

赤ちゃんが話しかけてきたら、しっかりと赤ちゃんの目を見て話を聞いてあげましょう。そして、赤ちゃんの言葉に笑顔で大げさなくらいに反応してあげると、赤ちゃんも大喜びでたくさんお話するようになります。赤ちゃんは、ママがしっかり聞いて喜んでいると理解すれば話す速度も上がります。

まとめ

体と心の発達や周りの環境、さまざまな体験などが重なって赤ちゃんは話せるようになっていきます。そのため、話せるようになる時期は赤ちゃんによって違うのが当たり前です。おしゃべりが遅くて気になる場合は、赤ちゃんにたくさん話しかけてコミュニケーションを取ってあげましょう。きっと楽しいおしゃべりが聞けるようになるはずです。

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