赤ちゃんもいびきをかくの?いびきの原因と改善方法をご紹介
いびきは大人にとってはよくあることであっても、赤ちゃんにとっては重大なことかもしれないと考える方は多いことでしょう。とくに小さな赤ちゃんがいるご家庭にとっては、些細なことであっても不安に感じるかもしれません。
大人は疲れているときや、眠りが浅いときにいびきをかくことがありますが、赤ちゃんにとってのいびきとはどのようなことを意味するのでしょうか。
今回は赤ちゃんのいびきに着目し、いびきの原因と改善方法について解説を行います。
赤ちゃんでもいびきをかくことがある
赤ちゃんも大人と同様に、寝ているときにいびきをかくことがあります。産まれたばかりの赤ちゃんは基本的に鼻呼吸をしているため、いびきをかくことはほとんどありません。しかし、生後1ヵ月を過ぎ、身体が成長してくるといびきをかくことがあるのです。
いびきをかきだしたからといって大きな問題があるわけではなく、すぐにお医者さんに相談しなくてはならないわけではありません。起きているときの様子もうかがいながら、普段通りに母乳やミルクを飲み、元気な様子であればとくに心配することもないでしょう。しかし、あまりにも不自然な場合はお医者さんに相談してみることをおすすめします。
赤ちゃんがいびきをかく3つの原因
赤ちゃんも大人と同様にいびきをかくことがありますが、赤ちゃんがいびきをかく原因は大きく分けて3つあります。とくに過剰な心配をする必要がない赤ちゃんのいびきですが、あまりにもひどい場合には、お医者さんんに相談してみることをおすすめします。
軽度ないびきであれば問題ありませんが、悪化してしまうと、睡眠時無呼吸症候群を引き起こしたり、睡眠時の酸素不足から赤ちゃんの発育に影響を及ぼしたりする可能性があります。
赤ちゃんの成長に伴い、咽頭扁桃や口蓋扁桃の肥大化による圧迫が起きる場合があります。これらが肥大化すると、気管が圧迫され、結果的にいびきにつながってしまいます。これは、寝ている間に起こる筋肉の緩みが原因であり、筋肉が緩むことによって肥大化した咽頭扁桃や口蓋扁桃が空気の通り道を狭めてしまっているのです。
軽度ないびきで済んでいる状況であれば、過度な心配はいりませんが、さらに悪化してしまうと、無呼吸になってしまう場合があるため、睡眠時に息苦しそうにしている場合には、お医者さんに相談する必要があります。
アレルギーなどによる鼻づまりが原因でいびきをかくことがあります。大人であっても鼻がつまってしまい、口呼吸で寝ている場合には、いびきをかくことがありますが、赤ちゃんも同様で口呼吸になってしまうといびきをかくことがあります。
さらに、赤ちゃんの鼻は小さく、それに比例して空気の通り道も細くなっています。そのため、少しのアレルギー反応であっても鼻づまりを引き起こしてしまうことがあるのです。
アレルギーにはハウスダストによるものもあるため、赤ちゃんを育てる際には、部屋の空気にも気をつかってあげる必要があります。鼻水を誘発しているなど、明らかなアレルギー反応が見られる場合には、耳鼻科での相談もおすすめです。
また、風邪を引いていてもアレルギー反応と同様に鼻づまりを起こし、いびきをかくことがあります。赤ちゃんの体調には気をつかってあげましょう。
赤ちゃんは、肥満によりいびきをかくことがありますが、これは、顎回りの圧迫が原因です。赤ちゃんが成長するにつれて、肉付きがよくなってくると、顎周りに脂肪がつくことがあります。顎周りに脂肪がつきすぎると、寝る際に喉を圧迫してしまい、いびきの原因となるのです。
赤ちゃんにダイエットの必要があるとは言えませんが、明らかな肥満体質の場合にはお医者さんと相談の上、対策をとることをおすすめします。
赤ちゃんがむせたり、せき込んだりする場合は肺炎の可能性もある
赤ちゃんが寝ながらいびきをかくことはありますが、それと同時にむせたり、せき込んだりする場合があります。
寝ている間に分泌された唾液によりむせたり、せき込んだだけであれば、それほど心配する必要はありませんが、起きてからもむせたり、せき込んだりする症状が続くようだと、肺炎を引き起こしている可能性があります。肺炎によってうまく呼吸ができないために、いびきをかいたりせき込んだりすることもあり、赤ちゃんの症状を見て明らかに息苦しそうな場合はお医者さんに相談する必要があります。
大事にならないためにも、赤ちゃんの変化は敏感に察知し、対応してあげることが大切です。
赤ちゃんのいびきを改善する方法
赤ちゃんのいびきは軽度なものであれば、それほど心配する必要はありませんが、気になる場合には対処法もいくつかあります。いびきは喉を痛める原因になることもあるため、寝る度にいびきをかくようであれば改善策をとることをおすすめします。
いびきの改善方法は大人とほとんど同じです。赤ちゃんに合った方法で改善してあげましょう。
仰向けで上を向いて寝ている場合、舌が喉を圧迫してしまい、いびきの原因になることがあります。そのため、赤ちゃんの顔を横向きで寝かせることによっていびきが改善される場合があります。
大人であれば身体全体を横にして眠ることも可能ですが、赤ちゃんの場合は身体を横にして眠ることはできないため、仰向けの状態で顔だけを横に向けてあげます。そうすることで、舌が喉を圧迫せずに済むため、いびきの改善になるのです。
食事の栄養バランスが崩れることによって、アレルギー反応を引き起こしたり、体調不良に陥ったりすることがあります。アレルギー反応や体調不良は、鼻づまりの原因となり、鼻づまりはいびきにつながるため、毎日の食事によって栄養バランスを整えてあげることが大切です。赤ちゃんの健やかな成長のためにも、バランスのとれた食事を心がけてあげましょう。
枕の形状が赤ちゃんの頭に合っていないために、いびきをかくことがあります。赤ちゃんに合った枕を選んであげましょう。
赤ちゃん用の枕は、傾斜があるもの、ドーナツ型のもの、柔らかめ、固めなど、形状や素材、固さによって種類はさまざまです。一般的には、いびきの改善には傾斜のある枕の使用がおすすめされています。
赤ちゃんは部屋の温度や湿度によっても体調を崩しやすく、体調不良はいびきの原因にもなってしまいます。赤ちゃんの肌は大人よりも薄いため、体感温度にも差があります。そのため、大人にはちょうどいい温度であっても、暑かったり、寒かったりすることがあります。赤ちゃんの体調に合わせて部屋の温度を調整してあげることが大切です。
また、湿度の低下は喉を痛める原因にもなります。冬場であれば加湿器などを使うことによって部屋の湿度を高めてあげる工夫が必要です。
まとめ
赤ちゃんも大人と同様、寝る際にいびきをかくことがあります。軽度なものであればそれほど心配する必要はありませんが、ひどい場合にはお医者さんに相談したり、いびきの改善方法を行ったりしてみることをおすすめします。赤ちゃんの安眠のために、さまざまな工夫をしてあげてください。