生後5ヶ月の赤ちゃんの特徴とは?お世話する際のポイント・注意点を解説

生後5ヶ月の赤ちゃんの特徴とは?お世話する際のポイント・注意点を解説

生後5ヶ月の赤ちゃんは体だけでなく、視界や反応、できることがどんどん広がってきています。また、5ヶ月は離乳食がはじまる時期でもあります。成長する赤ちゃんに合わせて生活リズムや関わり方を変化させ、赤ちゃんが健やかに育っていける環境づくりを心掛けましょう。
今回は、そんな生後5ヶ月の赤ちゃんについて特徴やお世話のポイント、注意点などを詳しく解説していきます。

生後5ヶ月の赤ちゃんの成長

生後5ヶ月の赤ちゃんの成長はどのようなものなのでしょうか。体の成長はもちろん、睡眠や栄養についてもこれまでとは変わってきています。

身長・体重

厚生労働省のデータによると、生後5ヶ月~6ヶ月の赤ちゃんの身長・体重の目安は、以下のとおりです。

身長・体重

出典:厚生労働省 乳幼児身体発育調査(平成22年度)

食事・授乳

生後5ヶ月になると1日の授乳回数が5~6回になってきます。夜間の授乳も回数が減ってくるのでお世話が楽になったと感じるママも少なくありません。
そしてこの頃から離乳食をはじめる子も増えてきます。離乳食をはじめる目安は以下のとおりです。
・首がしっかりとすわり、5秒以上座ることができる
・食べ物に興味を示す
・ママやパパが食事をしている様子を見ると手を出したりよだれが出たりする
・歯が生えてくる

睡眠量

生活リズムが決まってくると午前と午後とにまとまった睡眠を取るようになります。お昼寝以外の時間は長く起きていることもあり、夜間に7~8時間まとまった睡眠を取るサイクルができてきます。
このサイクルができると育児がぐっと楽になります。以下のようなポイントを実行するとこのサイクルができやすくなる傾向があります。
・朝は早く起こして朝日に当てる
・起きたら顔を拭いてあげる
・日中はお散歩や室内遊びなどをさせてあげる
・寝る時は部屋を暗くし眠りやすい環境を作ってあげる

排泄

母乳やミルクだけを飲んでいた頃とは違い、離乳食がはじまると排泄物の様子も変わってきます。黄色や緑色だったうんち茶色に近づき匂いも大人のものに近づいてきます。
形状もドロドロから、ある程度形のあるものになっていきます。生後5ヶ月の赤ちゃんの消化器官は未熟なため、引き続きうんちの状態をしっかり観察し、異常があれば病院を受診しましょう。

生後5ヶ月の赤ちゃんの特徴

生後5ヶ月の赤ちゃんはぐんぐん成長し、できることも増えはじめます。その分ケアが必要になることもあるので、気になる点があれば育児日記やメモを取っておくとよいでしょう。

生後5ヶ月の特徴

乳歯が生えはじめる (出典:日本歯科医師会)

生後5ヶ月になると早い子だと乳歯が生えはじめます。歯茎に白いポツンとしたものが見えはじめたらそれが乳歯の生えはじめです。
はじめ下の前歯2本次に上の前歯2本が生えてきます。乳歯はまだエナメル質が弱いので、しっかりケアをして虫歯にならないように気をつけてあげましょう。

寝返りをするようになる

生後5ヶ月の赤ちゃんは寝返りをするようになってきます。仰向けの状態から自分の力でうつぶせになり、両手が体の下から抜けたら完了です。
最初のうちは、寝返ってうつぶせになったのはいいが、その状態から戻れず助けを求める姿も見られるでしょう。うつぶせの状態からさらに仰向けの状態に戻る「寝返り返り」ができるようになれば寝返りマスターです。
ただ、寝返りのタイミングは個人差があります。中には10ヶ月くらいでやっと寝返りをする赤ちゃんもいるので、遅いからと言って心配することはありません。

首が完全にすわる

生後5ヶ月になると完全に首がすわります。首がすわることでたて抱きを好む赤ちゃんも出てくることでしょう。完全に首がすわったどうかの判断が難しい場合は、病院などでチェックしてもらうと安心です。

生後5ヶ月の赤ちゃんをお世話する際のポイント

生後5ヶ月での大きなお世話ポイントは「離乳食開始」です。歯も生えそろっていない赤ちゃんなので大人の食事とは全く別ものですが、これが食事のスタート地点なのでしっかりとお世話してあげましょう。

お世話する際の注意点

離乳食をスタートする (出典:株式会社明治)

生後5ヶ月になるといよいよ離乳食開始の時期です。中には乳歯が生えてきている赤ちゃんもいるかと思いますが、それも立派な離乳食スタートの合図となります。
まずは10倍粥を小さじ1杯からはじめましょう。次の日小さじ2杯、その次の日3~4杯という風にゆっくりと進めていってください。
食物はすべて裏ごしした滑らかなペースト状にします。まだ舌が前後にしか動かせない初期では上手く食べることができないかもしれません。離乳食後はガーゼや綿棒などできれいに拭いてあげましょう。

動きやすい服を着させてあげる

寝返りをはじめたり、手足をバタバタと動かしたりとより活発に動き出す時期なので、締め付けのない動きやすい服を着させてあげましょう。
代謝のよい赤ちゃんは大人よりも体温も高く、汗をたくさんかきます。服装は「大人よりも1枚少なく」を目安にするとよいでしょう。

積極的にコミュニケーションを取る

声を出すことがますます増えてくるので、赤ちゃんが何か声を発していたら「うんうん、そうだね」「なに?どうしたの」など話しかけてあげましょう。
積極的にコミュニケーションを取ることで、信頼関係がより深まり、赤ちゃん自身の成長にも役立ちます。

生後5ヶ月の赤ちゃんをお世話する際の注意点

生後5ヶ月の赤ちゃんには注意するべきポイントがいくつかあります。これまで寝かせた状態から自分では動かなかった赤ちゃんが自分の力で動き出す時期なので、周りにある危険要因を取り除いてあげることが大切です。

生後5ヶ月の赤ちゃんをお世話する際の注意点

肌トラブルに注意する

離乳食がはじまるとよだれの量が増え、口の周りかぶれやすくなります。また、おむつによっておしりかぶれたり、関節部分カサカサしたりと赤ちゃんには肌トラブルの可能性が多くあるのです。
赤ちゃんの肌を守ってあげるには「清潔・保湿」が重要です。新生児期から使える「Fam’s Baby(ファムズベビー)」で全身保湿してあげると、肌トラブルを未然に防ぐことができるのでオススメです。
ただし、激しいかゆみや発疹が出た場合は、離乳食による食物アレルギーの可能性があります。アレルギーが疑われる場合はすぐに病院を受診しましょう。

病気に注意する

お腹の中にいた赤ちゃんはお母さんからの免疫を持って生まれてきます。その免疫力は生後5~6ヶ月(出典:NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会)で弱まってきます。そのため、この時期の赤ちゃんは病気にかかりやすいと言えるのです。
赤ちゃん自身の免疫力も弱いので、なるべく人混みを避け、風邪や感染症にかからないように注意しましょう。

高い場所からの転落に注意する

生後5ヶ月の赤ちゃんは寝返りをはじめる可能性があります。しかも、「昨日まではできなかったのに突然できるようになった」ということも少なくありません。
ベビーベッドの柵を下ろした状態で寝かせていたり、高さのあるソファーの上に寝かせていたりすると、寝返りによって転落することがあります。
高い場所に赤ちゃんを寝かせる際は目を離さないようにして、柵などの転落防止に努めましょう。

誤飲に注意する

活動が活発になってくるこの時期は、周りのものに手を伸ばし両手で掴めるようになってきます。それをそのまま口に運ぶことも珍しくありません。
赤ちゃんは500円玉程度の大きさまで飲み込む可能性があります。赤ちゃんの近くに誤飲の可能性があるものを置かないようにしましょう。

まとめ

生後5ヶ月の赤ちゃんは早い子は乳歯が生えはじめ、それに伴い離乳食もスタートします。寝返りをはじめたり、ガラガラなどのおもちゃを自分で持って遊んだりと活動が活発になってきます。
首すわりが完了するので抱っこをするのは楽になりますが、その反面誤飲や転落の危険性が出てくる時期でもあります。赤ちゃんが安心して遊べるように、部屋の中を工夫してコミュニケーションを積極的に取っていきましょう。
免疫力は弱まってくるので病気に注意し、また、肌もまだまだ弱い状態なので引き続きスキンケアをしてあげてください。

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