ファンデーションは、肌をきれいに見せるだけでなく、ほこりや紫外線、乾燥などの刺激から肌を守ってくれる心強いアイテム。そうわかっていても、敏感肌の方はどんなファンデーションを使えばいいのか悩んでしまう方は少なくありません。そこで今回は、敏感肌用ファンデーションを選ぶ際のポイントやファンデーションを塗るときの注意点についてお伝えします。

まずは、敏感肌用ファンデーションを選ぶ際のポイントから見ていきましょう。

フリー処方の製品を選ぶ

アルコールや防腐剤は、使用感を快適にしたり、化粧品を清潔に保ったりするために欠かせないもので、もちろんファンデーションにも使われています。しかし、肌が健康な状態のときには何の問題もないこれらの成分も、敏感肌の状態では刺激になってしまうことも。そのため、敏感肌の方は「アルコールフリー」や「パラベンフリー」、「紫外線吸収剤フリー」など、フリー処方のファンデーションを選ぶとよいでしょう。

テスト済み製品を選ぶ

すべての人にとって絶対に安心というわけではありませんが、「アレルギーテスト済み」や「ノンコメドジェニックテスト済み」「パッチテスト済み」の表記を参考にファンデーションを選ぶのも1つの方法です。どうしようかと迷ったら、目安として参考にしてみるのもよいでしょう。

UVカット効果のある製品を選ぶ

敏感肌の方こそ、さらなる肌荒れ防止のために紫外線対策は欠かせません。ファンデーションを選ぶ際には、SPFとPAもしっかり確認して選びましょう。特に日焼け止めの使用頻度が落ちる季節には、ファンデーションを使ったUV対策が必要です。

カバー力が高い製品を選ぶ

敏感肌になっているときには、肌のコンディションはイマイチになってしまいます。そこで、赤みや色むら、くすみなどを隠せるカバー力の高いファンデーションを選ぶようにしましょう。厚塗りにならず、透明感のある自然な仕上がりのものを選べば、日々のテンションもアップするでしょう。

ここでは、敏感肌に向いているファンデーションのタイプについて見ていきましょう。特定のタイプに固執せず、肌の状態によって使い分けるようにするといいかもしれません。

パウダーファンデーション

パウダーファンデーションは粉体を押し固めた固形タイプのファンデーションで、よれや崩れが少なく、比較的さらっとした仕上がりでカバー力が高いのが特徴です。また、持ち運びも便利で、外出先での化粧直しも簡単にできます。さらに、リキッドタイプやクリームタイプに比べて油分が少ないため、肌への負担が軽減できるのも魅力です。

ルースファンデーション

粉状のサラサラしたルースファンデーションは、つけ心地が軽く、肌への負担が少ないのが特徴です。「今日はファンデーションをお休みしたいな」という肌状態のときは、化粧下地とルースファンデーションを組み合わせてみるのもおすすめです。ルースファンデーションそのものは洗顔料で落とすことができ、石鹸で落とせる化粧下地を使えばクレンジングの手間も省けます。

リキッドファンデーション

乾燥が原因の敏感肌には、水分と油分が多く含まれているリキッドファンデーションがおすすめです。保湿効果が高く、つや感も与えてくれます。日中の乾燥も防いでくれますが、スポンジで一気に塗ると肌を擦ってしまいますので、顔全体に塗るときにはやさしく指で伸ばし、小鼻や目元などの細かい部分にだけスポンジを使うようにしましょう。

それでは、ファンデーションを塗るときの注意点を見ていきましょう。

肌を擦らないメイクツールを使う

ファンデーションのタイプに関係なく、メイクツールはできるだけ柔らかいものを使って肌を擦らないようにしましょう。パウダーファンデーションであれば、スポンジではなくパフを使うのがおすすめ。パフで軽く押さえるようにポンポンとつけていけば、肌への負担が少なくうえ均一に塗ることができます。

メイク用品は清潔に保つ

汚れたメイク用品は雑菌の繁殖を招き、肌に悪影響を及ぼします。また、ファンデーションを均一に塗りにくくなり、メイクの仕上がりも悪くなってしまうでしょう。
たとえ見た目は汚れていないとしても、少なくとも1週間に1回はきれいに洗うようにしてください。また、よく乾かしてから使うことも大切なので、予備のメイク用品を用意しておくと安心です。

塗る順番は頬から

ファンデーションを塗るときには、面積が広い頬からスタートします。両頬の内側から外側へ、そして額は中央からこめかみへ向かって塗り広げ、続いて口まわりを塗っていきます。化粧崩れしやすい鼻まわりは最後に塗るようにしましょう。

クレンジングは丁寧に行う

メイクが残ったままだと、「角栓詰まり毛穴」や「黒ずみ毛穴」、「たるみ毛穴」を引き起こし、最終的に「しわ」にまで進行してしまうことがあります。そのため、メイク後のクレンジングは必須だといえます。ただし、ゴシゴシと擦ると肌にダメージを与えてしまいますので、丁寧にやさしくクレンジングするようにしましょう。