ボディソープはどっちを選ぶべき?アルカリ性・弱酸性の違いと選び方
目次
- ・まずは肌の特徴を知ろう!健康な肌は「弱酸性」
- ・ボディソープのアルカリ性と弱酸性は何が違う?
- ・アルカリ性のボディソープが肌に悪いわけではない
- ・アルカリ性?酸性?肌質に合ったボディソープの選び方
- ・ボディソープのアルカリ性と酸性を見分ける方法
- ・まとめ
皆さんは、毎日のバスタイムで使用するボディソープをどのような基準で選んでいますか? 市販されているボディソープの種類は多く、どれを選べばいいかわからないという方も多いでしょう。
ボディソープには、アルカリ性のものと弱酸性のものがあり、特徴がそれぞれで異なります。そしてその特徴によって、合う肌質にも違いがあります。
そこで今回は、ボディソープのアルカリ性・酸性の特徴と肌質による選び方についてご紹介しましょう。
まずは肌の特徴を知ろう!健康な肌は「弱酸性」
肌に合ったボディソープを見つける前に、まずは肌の特徴について知っておきましょう。
肌の性質は、pHで表されます。pHとは、酸性およびアルカリ性の度合いを表す数値です。中性であるpH7を基準に、pH7より数値が小さければ酸性、大きければアルカリ性です。
一般的に、健康な肌はpH4.5~6.5の弱酸性であると言われています。ここで言う健康な肌とは、「皮膚常在菌」のバランスが整った肌のこと。「皮膚常在菌」は肌を健やかに保つために欠かせない菌で、肌の表面にある皮脂膜を作り出しています。この皮脂膜は弱酸性なので、肌がpH4.5~6.5の弱酸性であれば、「皮膚常在菌」がバランス良く働いている健康な肌だと言えます。
肌は、酸性の数値が強すぎると脂性肌に、アルカリ性の数値が強すぎると乾燥肌になりやすいため、健康な肌にあたる弱酸性の状態を保つことが大切です。
前述のとおり、健康な肌は弱酸性で、脂性肌は酸性寄り、乾燥肌はアルカリ性寄りの性質を持ちます。そして、この中で特に肌トラブルを起こしやすいのが、アルカリ性に傾いた乾燥肌です。
アルカリ性に傾くと、肌表面のバリア機能や肌内部の保湿機能が乱れ、肌は乾燥しやすくなります。
健康な肌は水分によって細胞と細胞の間が詰まっていますが、水分が抜けて乾燥してしまった肌は細胞の間に隙間ができます。この隙間に菌や花粉などの有害物質が直接入ってきてしまうことで、肌荒れが起きやすくなるのです。
ただし、健康な肌であれば、何らかの原因で肌がアルカリ性に傾いても、やがて弱酸性へと戻っていきます。なぜなら「皮膚常在菌」が弱酸性の皮脂膜を生成し直すからです。皮膚常在菌は、肌のバリア機能を担うグリセリンなどを作り出し、アルカリ性に傾いた肌を弱酸性へと戻していきます。
ボディソープのアルカリ性と弱酸性は何が違う?
私たちの肌を洗うボディソープは、アルカリ性のものと弱酸性のものに分かれます。アルカリ性のボディソープと弱酸性のボディソープには、汚れの落ちやすさや洗浄力に違いがあり、使用感も異なります。2種の違いを詳しく見てみましょう。
アルカリ性のボディソープは油とのなじみが良く、油汚れを落としやすいのが特徴です。しつこい皮脂汚れもスッキリと落とせるので、特に夏場の汗をかきやすい時期の使用に適しています。
ただし、アルカリ性のボディソープは洗浄力が高いため、強くこすりすぎたり1日に何度も使用したりするのは避けましょう。肌に負担がかかり、乾燥や肌荒れを引き起こす可能性があります。
アルカリ性とは反対に、弱酸性のボディソープは洗浄力がマイルドで刺激が少ないのが特徴です。よって、乾燥や肌荒れが気になるようなバリア機能が低下した肌でも、なるべく刺激を与えることなく洗い上げることができ、肌が乾燥しやすい秋冬にもおすすめです。
ただし、合成界面活性剤には注意しましょう。合成界面活性剤は、水と油のように混じり合わないものを混ぜ合わせるための化学物質で、主に石油を原料として作られています。弱酸性のボディソープに含まれていることが多いものの、合成界面活性剤には、肌に残りやすく負担をかけるというデメリットがあります。
そのため、弱酸性のボディソープを使用する際には、合成界面活性剤が含まれているか確認し、含まれていればしっかりと洗い流す必要があります。
アルカリ性のボディソープが肌に悪いわけではない
先述したとおり、アルカリ性のボディソープには洗浄力が高く皮脂汚れを落としやすいという特徴があります。そのため、脂性肌の人や皮脂の過剰分泌によるニキビ・肌荒れに悩んでいる人には、アルカリ性のボディソープがおすすめです。
また、アルカリ性のボディソープは強くこすらなくても強い洗浄力でさっと汚れを落とせることから、肌に負担をかけずに洗い上げることが可能です。私たちの健康な肌は弱酸性ですが、だからといってアルカリ性のボディソープが肌に悪いというわけではないのです。
また、一方の弱酸性ボディソープにも、肌への刺激が少ないというメリットがあり、乾燥肌や敏感肌の人に重宝されています。
このように、アルカリ性のボディソープにも弱酸性のボディソープボディソープにもそれぞれメリットや注意点があるため、ボディソープを選ぶ時には特徴を把握し、自分の肌に合ったものを選ぶようにしましょう。
アルカリ性?酸性?肌質に合ったボディソープの選び方
ここからは、肌質に合ったボディソープの選び方についてご紹介しましょう。
皮脂の分泌が多い脂性肌の人には、アルカリ性のボディソープがおすすめです。アルカリ性のボディソープは油分となじみやすく、オイリーな肌もスッキリと洗い上げることができます。
また、多くの人が悩む背中ニキビにも、アルカリ性ボディソープがおすすめです。なぜなら背中ニキビは、多くの場合カビ菌の一種であるマラセチア菌によるもので、マラセチア菌は人の身体の皮脂を好むためです。皮脂がたまりやすい背中をしっかりとアルカリ性ボディソープで洗浄することで、背中ニキビの改善が期待できます。
さらに、汗をかきやすく皮脂も出やすい夏場にも、アルカリ性のボディソープを使うといいでしょう。
刺激に弱い敏感肌や乾燥肌の人には、弱酸性のボディソープがおすすめです。荒れやすく乾燥している肌は、バリア機能が低下している状態にあり、とてもデリケートです。よって、洗浄力がマイルドで刺激が少ない弱酸性のボディソープが向いています。
また、人間のデリケートゾーンは弱酸性である顔や身体よりも、より酸性に近い性質を持ちます。酸性寄りのデリケートゾーンをアルカリ性ボディソープで洗ってしまうと刺激が強すぎる場合があるので、弱酸性のボディソープを選ぶといいでしょう。
さらに、湿度が低く空気が乾燥した秋冬には、全般的に肌が乾燥しやすくなるため、弱酸性ボディソープの使用が適しています。
赤ちゃんの肌はとてもデリケートで、肌の薄さは大人の皮膚の2分の1しかないと言われています。その分刺激にも弱いので、赤ちゃんの肌はマイルドで刺激が少ない弱酸性のボディソープで洗うようにしましょう。
そこでおすすめしたいのが、ファムズベビーシリーズのエンジェルソープ。汗や皮脂をしっかりと落としながらも、マイルドで肌に優しく、安心して赤ちゃんに使用できます。オールワンソープなので、1本で全身洗えるのもうれしいですね。もちろんママも一緒に使用できます。
ボディソープのアルカリ性と酸性を見分ける方法
最後に、ボディソープのアルカリ性と弱酸性を見分ける方法をご紹介しましょう。
ボディソープは、商品のパッケージを確認することでアルカリ性か弱酸性かを見分けられます。アルカリ性および弱酸性の表記がない場合には成分表記を確認し、石けん系やカルボン酸系の成分が含まれていればアルカリ性、アミノ酸系や界面活性剤系の成分が含まれていれば弱酸性になるでしょう。
また、基本的に石けんは弱アルカリ性です。そして、一般的なボディソープに多いのは弱酸性のもので、アルカリ性のものはあまり多くありません。
ちなみに石けんとボディソープの違いについても触れておくと、石けんは天然由来の動植物油脂からできており、余分な成分を含んでいません。その分泡立てるのが大変で、保存にも一手間かかります。
一方のボディソープには化学物質である合成界面活性剤を含有するものが多数あります。しかし、泡立ちが良く、泡タイプのものもリリースされており、保存がしやすいというメリットも持ちます。
石けんにもボディソープにも、それぞれメリット・デメリットがあるため、自分の肌質や重視するポイントによって使うものを決めるといいでしょう。
まとめ
ボディソープの選び方についてご紹介しました。
近年、ボディソープは多くのメーカーからリリースされ、店頭には多種多様な製品が並んでいます。ボディソープ選びに迷ったら、弱酸性とアルカリ性の特徴を思い出し、自身の肌質と相談するようにしてください。
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