「ひょっとして、体臭がきついかも」と、不安や悩みを抱えてはいませんか？ 自分の体臭は、自分自身では気付きにくいものですが、一度気になり始めたら「すぐにどうにか対策したい」と考えることでしょう。
体臭への対策は、その体臭の原因や部位によって異なります。自分にもしも気になる体臭があるのであれば、まずはその部位の特定と原因の究明から始めましょう。
今回は、体臭の種類について詳しく解説しているだけでなく、部位別の体臭対策も紹介しています。ひとりで悩んでしまっている方は、ぜひ参考にしてみてください。

体臭というと、汗や皮脂が原因であるというイメージが強いかと思います。もちろん、汗や皮脂が原因となっている体臭もありますが、それだけではありません。
ここでは体臭の主な種類である4つを解説します。

疲労臭

疲れやストレスがたまった状態になると発生するのが「疲労臭」です。男女問わず誰でも発生する可能性があります。疲労などが蓄積することで、肝臓の機能が低下してしまい、血液中に含まれるアンモニアの濃度が増すことで体からアンモニア臭がするようになるのです。

疲労臭を予防するためには、ストレスをともなう疲労をためないようにすることや、日頃から腸内環境を整えておくことが大切です。

加齢臭

加齢臭というと、「おじさん」というイメージが強い方が多いのではないでしょうか。しかし、加齢臭は男女問わず発生する可能性があります。
大人でも子どもでも、皮脂腺から皮脂が分泌されますが、年齢が上がるにつれて皮脂に含まれる脂肪酸が増えていきます。

皮脂腺から出た皮脂は、酸素に触れることで酸化し「ノネナール」という物質に変わります。このノネナールが加齢臭の原因です。
加齢臭を予防するためには、皮脂が酸化する前に除去することが大切です。消臭効果のあるボディソープを使ったり、こまめにボディペーパーで体を拭いたりすると効果的です。
毎日洗濯できないスーツのジャケットなどにはニオイが移りやすいので、市販されている衣類用の消臭スプレーを使うと良いでしょう。

ダイエット臭

「ダイエットでせっかく痩せたのに、なんだか体臭が気にあるようになってしまった」という方は、ダイエット臭である可能性が高いでしょう。
食事制限だけでダイエットすると発生しやすいのが特徴です。運動を取り入れずに食事制限だけでダイエットしてしまうと、体の筋肉まで落ちてしまい基礎代謝が下がってしまいます。
基礎代謝が下がった状態が続くことで、血行が悪くなり、血中の酸素が足りなくなります。酸素が足りなくなると、体がエネルギーを得るために乳酸が発生し、最終的にはケトン体が合成されてしまいます。ケトン体が原因のニオイは甘酸っぱく、糖尿病時に出るニオイと同様のものです。

ダイエット臭を予防するためには、間違ったダイエットを止め、きちんと運動と食事を組み合わせた健康的なダイエットをすることが大切です。

生活習慣が原因の体臭

運動不足や暴飲暴食、喫煙や飲酒など、生活習慣が原因となって体臭を発生させてしまうことがあります。摂取する肉やアルコールなどによって、汗や皮脂の成分が変化してニオイを発生させるのです。

生活習慣が原因の体臭を予防するためには、文字どおり、生活習慣を改善させることが大切です。
野菜や果物もバランス良く摂り、過剰な喫煙やアルコール摂取を控えることで体臭改善につながるでしょう。

体臭をなんとかしたいと考える場合、まずは体臭が発生している部位を特定することから始めます。部位によって対策が異なるので、しっかりチェックしていきましょう。

ワキ

ワキは汗をかきやすく、その汗からニオイが発生するケースが多い部位です。汗をかく前に制汗剤を使用し、ニオイの防止に努めましょう。

汗をかいたらこまめに拭き取ることも大切です。この時、市販されている消臭効果のあるボディシートを使うとより効果が高まります。もし、手元にボディシートがない場合は、濡らしたタオルで拭き取ると良いでしょう。

頭

デオドラント機能のあるシャンプーを使って頭を洗うと、効果が高い上にさっぱりとした気持ちになれます。この時、マッサージをするように頭皮・毛穴を洗うことを心掛けましょう。
頭のニオイが気になっている状態は、枕にもニオイが移っている可能性が高いものです。週に一度は枕カバーを交換し、枕自体も天日に干すなどして清潔を保ちましょう。

足

足のニオイは、主に靴下や靴の中での蒸れが原因です。足を洗う際は、足の指の間もしっかり洗うようにしましょう。
靴には靴用の消臭スプレーを使うと効果的です。毎日同じ靴ばかりを履くのではなく、こまめに履く靴を変え、履いた靴はしっかりと洗い、よく乾燥させましょう。

食べるものによっても体臭に影響を与えます。体臭予防に効果があるのは以下の食品です。

毎日の食事にうまく取り入れることで、おいしく健康に体臭予防ができるでしょう。