離乳食に使える11の果物と含まれる栄養素!注意点もあわせて紹介
果物は甘味があってみずみずしく、大人や子どもをはじめ、赤ちゃんも大好きな食材ではないでしょうか。果物を離乳食に加えると、それまで離乳食の進みが悪かった赤ちゃんも喜んで食べるようになるなど、うれしい効果が期待できます。
しかし、与える果物の種類や形状、量など、与える際に注意しなければならないポイントもあるのです。今回は、離乳食での果物について詳しく解説します。
離乳食に果物はいつから使っていい?
果物は離乳食初期から使えます。以前は離乳食開始直後にまず果汁を飲ませることが一般的でしたが、最近ではまずお粥から始めて、慣れてきたら果物を取り入れるという流れが勧められています。
ひとつの食材だけに偏らず、野菜も取り入れつつ、少しずつ果物を加えるようにしましょう。果物の中にはアレルギーリスクの高いものがあります。
初めて赤ちゃんが口にする果物は加熱をし、少量ずつ与えるようにしましょう。
・果物の形状、量は月齢によって変えよう!
果物を離乳食に使う場合、形状や量を月齢によって変えることが、赤ちゃんに安心して与えられるポイントです。
離乳食時期別の与える果物の量と調理法
離乳食に使える果物と含まれる栄養素
果物にはそれぞれの種類によって含まれている栄養素が異なります。スーパーなどでも手に入りやすいりんごやバナナなどを多用する人も多いかと思いますが、いろいろな果物を離乳食に取り入れて赤ちゃんに食べさせてあげましょう。
甘味があり腹持ちのよいバナナは主食の代わりにもなります。ビタミンB群やマグネシウムなども豊富に含まれている上に、柔らかさの面でも与えやすい形状をしているので、積極的に取り入れていきたい食材です。
りんごにはカリウムや食物繊維が多く含まれています。離乳食初期から擦り下ろして与えられる上に、後期になると手づかみ食べもしやすい食材なので多用されがちですが、果糖も多いので与えすぎには注意が必要です。
ビタミンCが豊富です。また食物繊維やキシリトールも含まれているので、腸内や口内の健康維持に効果が期待できます。
腸内の調子を整えてくれるペクチンが含まれているので、便秘や下痢に効果があります。酸味が少なく食べやすいので、赤ちゃんも喜んで食べてくれることでしょう。
ビタミンCが豊富で甘味も強く、手に入りやすい食材です。みかんを与える際には、飲み込みづらく消化もしにくい中袋は取ってあげて、実だけを与えるようにしましょう。果糖も多く含まれているので、与えすぎには注意してください。
また、缶詰のみかんは糖分の摂りすぎにつながるので、離乳食に使わないようにしましょう。
ビタミンB群やカリウムが多く含まれています。皮の部分にはポリフェノールが多く含まれていますが、離乳食で使う際は皮を剥いて与えるようにしましょう。
品種によっては小さい種があるので、しっかり取り除いてあげましょう。
梨に含まれるアスパラギン酸は疲労回復効果があるので、赤ちゃんが元気に過ごすために役立ちます。また水分が多くみずみずしいので、水分補給としても有効です。
カリウムやミネラルを含んでいるさくらんぼは甘味があり、離乳食初期~中期頃から食べられますが、種の誤飲には十分に注意してください。
乳幼児期はうまく種を吐き出せないので、あらかじめ保護者が種を取り除いてあげてから与えるようにしましょう。
スイカは水分を多く含んでいるので、夏の水分補給としても有効な食材です。ただし、種を飲み込んでしまう恐れがあるので、種を取り除いた状態で赤ちゃんにあげるようにしましょう。
メロンも9割が水分ですが、そのほかにも食物繊維やビタミンを含んでいます。甘くおいしい果物ですが、食べると口や口の周りが痒くなってしまう子がいるので、最初に与える際は少しずつ様子を見ながら与えるようにしましょう
柿は意外にもビタミンCを多く含んでいる果物です。離乳食には後期から与えられるようになります。渋みが少ないものを選び、小さく切って与えましょう。
注意すべき果物と避けるべき果物
果物の中には離乳食に使う際に気を付ける必要のあるものがあります。注意するべきものや与えないほうがよいものなどをしっかり理解しておかなければ、赤ちゃんを危険にさらしてしまう可能性があります。
注意すべき果物
キウイフルーツはアレルギーリスクの高い果物です。食べると口の中や周りが痒くなったり、腹痛や下痢を起こしたりすることがあります。
キウイにはグリーンとゴールドがありますが、アレルギーの原因となるアクチニジンはゴールドよりもグリーンのほうに多く含まれています。どちらにもアレルギーの可能性はありますが、離乳食に使うのであればアレルゲンの含有量が少ないゴールドを選ぶとよいでしょう。また与える際は、加熱したものを少量ずつに与えるようにしましょう。
避けるべき果物
パイナップルには生と缶詰がありますが、どちらも離乳食には向いていません。生のパイナップルは消化しづらく、胃腸が未熟な赤ちゃんには負担になってしまいます。
さらにアレルギーを起こす可能性もあります。缶詰の場合は、生よりも消化しやすくアレルギーも起こしにくい傾向にありますが、シロップの糖分があるため糖の摂りすぎにつながってしまいます。
マンゴーにもアレルギーのリスクがあります。甘くて人気の高い果物ですが、赤ちゃんに与えるのは避けましょう。
離乳食に果物を使うときの注意点
果物を離乳食メニューに加えると、その甘味から赤ちゃんが喜んで食べることが多いでしょう。しかし、果物を使う際に頭に入れておかなくてはならないポイントがあります。
上記と内容が重複するところがありますが、大切なことなので忘れないようにしましょう。
赤ちゃんがどの果物に対してアレルギー反応を表すのかはわかりません。アレルギーリスクが高い果物はもちろん、そのほかの果物に対しても警戒しておく必要があります。
最初に与えるときは極少量からにして、加熱してから与えると安心です。アレルギー症状が出てしまった場合はすぐに病院を受診しましょう。
果物には果糖と呼ばれる糖分が多く含まれています。これが食べたときに感じる甘味です。
甘くておいしい果物ですが、与え過ぎると糖分過多となってしまう可能性があります。喜んで食べる姿はかわいいものですが、「もっと欲しい」とせがまれても与え過ぎず適量に抑えましょう。
まとめ
果物のほとんどは離乳食初期から使える食材です。中には消化に悪いものやアレルギーのリスクがあるものもあるので、注意しながら与えましょう。とくにキウイフルーツやパイナップル、マンゴーは離乳食初期からは与えないようにしましょう。
「加熱したものを少量ずつ」が離乳食で果物を使うときのポイントです。果物はおいしい上に栄養価も高い食材なので、うまく使って赤ちゃんとともに楽しい離乳食生活を送りましょう。
▼無料の幼児教育イベント開講中▼