離乳食に使える23の野菜と含まれる栄養素!注意点もあわせて紹介

離乳食に使える23の野菜と含まれる栄養素!注意点もあわせて紹介

野菜は離乳食初期から使える栄養価の高い食材です。しかし、どの野菜をどのように離乳食に取り入れていくべきか悩んでいる人も多いかと思います。
今回は、離乳食に使える23の野菜を解説します。野菜の中には赤ちゃんに与える際に注意が必要なものもあるので、そのポイントも合わせてチェックしてみてください。

離乳食に野菜はいつから使っていい?

野菜は離乳食初期から使えます。10倍粥に慣れてきたら少しずつ取り入れていきましょう。
基本的に野菜は柔らかく茹でて、潰したり裏ごしにしたりしてから与えます。最初は口に触らないように滑らかなポタージュ状やペースト状にすると、赤ちゃんがスムーズに食べてくれるでしょう。

野菜の離乳食

使う野菜の順番に気をつけよう!

野菜の中には苦みの強いものや食感が固いものがあります。最初からそういった野菜を与えると赤ちゃんがびっくりしてしまい、それ以降野菜をあげるのが難しくなってしまう可能性があります。
最初は野菜の中でも甘味がありクセの少ないものを選びましょう。柔らかく茹でてから裏ごしし、お湯で伸ばすなどしてポタージュ状にすると、赤ちゃんがスムーズに飲み込んでくれます。
野菜の存在に慣れてきたら少しずつ与える野菜の品種を増やしていきます。かぼちゃやさつまいもなどを好んで食べる赤ちゃんが多いので、それらを活用して離乳食を進めていきましょう。

離乳食に使える野菜と含まれる栄養素

野菜は赤ちゃんの体を作るために必要な栄養素を多く含んでいます。野菜嫌いな子にならないように、赤ちゃんの頃から野菜を取り入れていきましょう。
野菜によって含まれる栄養素に違いがあります。それぞれがどのような野菜なのかを解説します。

かぼちゃ

緑黄色野菜であるかぼちゃは、βカロテンを豊富に含んでいます。βカロテンとは風邪をひかない丈夫な体を作るのに役立つ栄養素です。
かぼちゃは甘味もあるので、好んで食べる赤ちゃんが多いのが特徴です。滑らかに伸ばしてかぼちゃのポタージュにすると、甘くておいしい離乳食の一品となるでしょう。

じゃがいも

じゃがいもは炭水化物を多く含んでいるため、大きなエネルギー源です。味にクセもないので、いろいろな野菜と合わせて楽しめます。糖質が高い食材ですが、同時にビタミンCも豊富に含有しています。

さつまいも

食物繊維が豊富な上に甘味があってデザートにも使える食材です。ペーストにしたものをヨーグルトに混ぜるなどアレンジも楽しめます。茶巾しぼりなどにすると手づかみ食べの時期に上手に食べられるでしょう。

ほうれん草、小松菜、チンゲン菜

βカロテンやビタミンC、葉酸が豊富な葉物野菜です。ほうれん草、小松菜、チンゲン菜は基本的に同じように使えますが、ほうれん草はアクが強いためアク抜きが必要です。フリージングも可能なので、一度にたくさん下ごしらえをしておいて冷凍庫に入れておくと便利な食材です。

玉ねぎ

離乳食初期から使える玉ねぎですが、与える際は加熱してからにしましょう。加熱することで甘味も増します。玉ねぎに含まれる硫化アリルは、玉ねぎ特有の辛味成分です。血液をさらさらにしたり体温を上げたりする作用があります。

かぶ

かぶの実は離乳食初期から使えますが、葉の部分は中期以降に取り入れていきましょう。含まれる栄養素はビタミンCやカリウムです。
柔らかく煮ると甘味が出て食べやすくなりますが、ものによっては繊維が残る場合もあるので、そういったときは口に触りそうな筋をしっかり取り除いてあげましょう。

とうもろこし

とうもろこしの主な栄養素は炭水化物です。そのほかにもビタミンBやカリウム、食物繊維も含まれています。
離乳食初期から与えられますが、粒をそのままあげると未消化のまま便と一緒に出てくる場合があります。消化機能が未熟な時期は薄皮を剥いで潰してから与えるようにしましょう。

きゅうり

野菜は加熱して与えるのが大前提である離乳食ですが、きゅうりは加熱してもなかなか柔らかくならない食材です。与える際はすり下ろしてから与えましょう。きゅうりのほとんどは水分ですが、カリウムなどの栄養素はちゃんと含まれています。

なす

ポリフェノールの一種であるナスニンは、皮の部分に含まれています。その皮は消化が難しいため、離乳食で使う際は皮をきれいに剥いてから与えましょう。

大根

大根の多くは水分ですが、食物繊維やビタミンもバランスよく含まれています。柔らかく煮たりすり下ろしたりして、いろいろな離乳食メニューにアレンジできるでしょう。

にんじん

緑黄色野菜であるにんじんには、カロテンが豊富に含まれています。離乳食初期から使える食材ですが、柔らかくなるまでしっかり茹でることが大切です。

ブロッコリー、カリフラワー

ビタミンやカリウム、βカロテンなどが含まれるブロッコリーはクセも少なく食べやすい野菜のひとつです。下ごしらえも電子レンジを使って簡単にできます。
カリフラワーにはビタミンCが多く含まれています。どちらも離乳食初期から与えられるので、積極的に取り入れていきたい野菜です。

白菜

ミネラルが豊富な白菜は、柔らかく煮ることでいろいろなメニューに活用できます。離乳食初期には葉先の柔らかい部分を、中期頃から根本の白い部分を使えるようになります。

キャベツ

ビタミンC、ビタミンK、ビタミンUなどが多く含まれています。離乳食初期から使えます。

レタス

サラダとして生で食すことの多いレタスですが、離乳食で使う場合は加熱してください。食物繊維が豊富なので、離乳食中期以降に取り入れましょう。

オクラ

ネバネバが特徴のオクラは離乳食中期以降から与えられます。板ずりして表面にある細かい毛を取り、種も取り除きましょう。
細かく刻んでスープに入れると、赤ちゃんもネバネバも気にならずおいしく食べられるでしょう。

里芋

里芋はカリウム食物繊維を多く含んでいますが、食べると赤ちゃんの口の周りが痒くなることがあります。与えるのは離乳食中期以降にしましょう。

いんげん

いんげんは柔らかく、茹でても潰したり裏ごしたりすることが難しい野菜です。離乳食には中期~後期から取り入れるとよいでしょう。
ミネラルやビタミンなどが豊富な緑黄色野菜な上に、味にクセもなく食べやすいので積極的に取り入れたい野菜のひとつです。

ピーマン、パプリカ

ピーマンには苦みがあり、嫌う子が多い野菜です。しかし、ビタミンCやβカロテンなど大切な栄養素を多く含んでいる野菜でもあります。
ピーマンよりも苦みの少ないパプリカも離乳食に適していますが、与える際は薄皮を剥いで加熱してから与えましょう。

アスパラガス

アミノ酸の一種であるアスパラギン酸を含有しているアスパラガスは、離乳食中期から与えられます。穂先は比較的柔らかいのでそのまま茹でても大丈夫ですが、根本は固いので皮をピーラーなどで剥いてから与えるようにしましょう。

注意すべき野菜と避けるべき野菜

さまざまな栄養価を摂取できる野菜ですが、中には注意すべき品種や避けるべき品種があります。赤ちゃんにとって負担にならないように、そういった品種に気をつけて離乳食を進めていきましょう。

注意すべき野菜

アボカド

アボカドは森のバターと呼ばれるほど脂肪分の高い野菜です。赤ちゃんにとっては負担となる可能性があるので、与えるのであれば離乳食中期、月齢7~8ヶ月頃から少しずつにしましょう。

ニンニク、ショウガ

香味野菜は、赤ちゃんにとって刺激が強すぎるため、生後9~11ヶ月頃から風味づけ程度に使用していきましょう。

避けるべき野菜

ごぼう

固い上に消化吸収も悪いため、離乳食には不向きな野菜です。

ナッツ類

アレルギーの原因となる可能性もあるので十分考慮しましょう。

離乳食に野菜を使うときの注意点

離乳食に野菜を使う場合、以下の注意点も頭に入れておく必要があります。赤ちゃんが初めて食べる野菜を、今後も安心して食べられるようしっかりチェックしておきましょう。

仮性アレルゲンに注意する

仮性アレルゲンとは、摂取することで一時的に蕁麻疹などを引き起こす物質のことです。ヒスタミン、セロトニンといったものが分類されます。
これによって起こるアレルギー反応はあくまで一時的なものなので、時間が経つと収まるのが特徴です。野菜にはそういった仮性アレルゲンを含むものもあるので、食品が含有する物質には気を配る必要があるのです。

アクが強い野菜はアク取りしてから使う

アクの強い野菜をそのまま調理すると、加熱する段階で溶け出し苦みやえぐみを生みます。そもそもアクは、その植物が敵から身を守るために持っている毒のようなものなので、離乳食に使う際にはアク取りを行いましょう。

まとめ

野菜の多くは離乳食初期から使えますが、下ごしらえの方法や調理法をきちんと理解していないと安全に赤ちゃんに与えられません。なぜなら離乳食期には避けるべきものや注意が必要なものがあるからです。
野菜は栄養価が高く、体を作るために大切な成分がたくさん入っている食材です。おいしく、さらに健康な体作りを助けるためにうまく活用していきましょう。

▼無料の幼児教育イベント開講中▼

ファムズのがっこう