赤ちゃんの歯磨き粉はいつから使う?種類や選び方について解説

赤ちゃんの歯磨き粉はいつから使う?種類や選び方について解説

赤ちゃんは生後5~6ヶ月ころから歯が生え始めます。歯が生えることは、当然虫歯のリスクを負うことになります。
赤ちゃんの歯をいつまでもキレイで虫歯のない歯に保ってあげるためには、毎日の歯磨きが必要となってきますが、いったいどのようにして歯磨きをすればよいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
今回は、赤ちゃんの歯磨きについて解説します。とくに「歯磨き粉はいつから使うのか?」「どのようなものを選べばよいのか?」など疑問に思っている人が多い事柄を掘り下げていきます。

赤ちゃんに歯磨き粉を使うのはいつから?

生後5~6ヶ月ころの歯が生え始めた時期には歯磨き粉は必要ありません。最初は濡れたガーゼで拭いてあげるだけでも十分です。
離乳食が進み、いろいろなものを食べるようになってきたら歯ブラシを準備しましょう。持ち手が円状になっていて、赤ちゃんでも持ちやすい形状のものが市販されているので、そういったものを持たせてあげると、自分で口に入れ遊びながら歯を磨く練習ができるでしょう。
もちろん、仕上げ磨きは保護者がしっかり行ってください。この時期にも歯磨き粉はまだ必要ではありません。
歯磨き粉を使うタイミングの目安は「うがいができるようになってから」です。月齢的には1歳6ヶ月~2歳ころになるでしょう。
このころには離乳食も完了し、幼児食となっています。さらにおやつなども食べるようになっているので、虫歯リスクが高まる時期でもあります。

歯磨き粉を使う目安はうがいができる1歳6ヶ月~2歳ころ

赤ちゃんの歯磨き粉は年齢に合わせて使い分ける

赤ちゃんの歯磨きは月齢によって段階を踏みながら進めていきましょう。そうすることで、赤ちゃんに負担や危険を無くしながら虫歯リスクを下げられます。

歯が生えたばかりなら「シートタイプ」

歯ブラシではない「シートタイプ」という形の歯磨きグッズが市販されています。これはうがいの必要がなく、その歯磨きシートで歯や口内を拭いてあげるだけで、汚れや臭いを取り除いてくれます。水も必要ないので、手軽に赤ちゃんの歯磨きができるため便利です。

歯が生えたばかりならシートタイプで拭いてあげる

歯ブラシに慣れてきたら「ジェルタイプ」

歯が生えそろってきて歯ブラシを使うことにも慣れてきたら「ジェルタイプ」の歯磨き粉を使うタイミングです。ジェルタイプの歯磨き粉は泡立ちが少なく、少ないすすぎで済むからです。「ぐちゅぐちゅ、ペっ」と上手にすすぐことができない3歳前後まではジェルタイプを使うことをおすすめします。

歯ブラシに慣れてきたら少ないすすぎで済むジェルタイプを使う

歯ブラシに慣れてきたら「ジェルタイプ」

うがいができるようになれば、口の中の水を飲み込むことなく上手に吐き出せるので、大人と同じような「ペーストタイプ」の歯磨き粉を使えるようになります。
ただし、大人が使うものはすっきりできるようにミントが強いものが多いので、果物の味や匂いがする幼児用のペースト歯磨き粉を選んであげるとよいでしょう。

歯が生えたばかりならシートタイプで拭いてあげる

赤ちゃんの歯磨き粉を選ぶときには成分に注目する

虫歯を予防するものとは言っても、大切な赤ちゃんによく知らないものを与えるのはよくありません。赤ちゃん用の歯磨き粉を選ぶときにはしっかりとその成分に注目し、赤ちゃんが使っても大丈夫なものを選んであげることが大切です。

研磨剤が入っていないものを選ぶ

研磨剤が入っていると、赤ちゃんの柔らかい歯茎や歯の表面を傷つけてしまう恐れがあります。傷つけてしまった箇所から虫歯が発生しやすくなってしまうので、研磨剤入りの歯磨き粉は避けるようにしましょう。

研磨剤は歯茎や歯の表面を傷つけてしまう

発泡剤が入っていないもの選ぶ

発泡剤とは、歯磨きしたときによく泡立つために入っている成分です。泡がたくさんだと歯がキレイになっていくような気がしますが、泡の状態と汚れの落ち具合は必ずしも比例しません。
また、泡がぶくぶくの状態ではすすぎを何度もする必要があります。まだ歯磨きに慣れていない赤ちゃんや幼児にとっては負担になってしまい、歯磨きが嫌いになってしまうきっかけになりかねません。

赤ちゃんの負担になる発泡剤が入っているものは避ける

添加物が入っていないもの選ぶ

歯磨きに慣れていない赤ちゃんや幼児の場合、歯磨きの途中やすすぎ時に誤って飲み込んでしまう可能性があります。
香料や着色料といった添加物が入っている歯磨き粉を使っていると、飲み込んでしまったときにそれらの添加物も一緒に体の中に入ってしまいます。
もしも飲み込んでしまう恐れがあるのであれば、「飲み込んでも大丈夫」な植物由来の歯磨き粉などを使うと安心でしょう。

飲み込んでも大丈夫な植物由来の歯磨き粉などを使う

フッ素配合の場合は、濃度が500ppm程度のものを選ぶ

フッ素は歯を強くし虫歯を予防する効果があります。小学校などでもフッ化物洗口が勧められており、子どもの虫歯リスクを下げるために役立っています。
少量であれば誤って飲み込んでしまっても人体に害はないとされていますが、月齢の低い赤ちゃんには念のため避けたほうが安心です。フッ素配合の歯磨き粉を使いたい場合は、フッ素濃度が500ppm程度の低濃度のものを選ぶようにしましょう。

フッ素配合の物は月齢の低い赤ちゃんには念のため避ける

天然成分主体の物ならさらに安心

赤ちゃんや幼児に使う歯磨き粉は、添加物無添加の天然成分主体のものを選ぶと安心です。歯磨き自体はとても大切なことなので、歯磨き粉選びで失敗しないように慎重に選んであげましょう。

添加物無添加の天然成分主体のものを選ぶ

赤ちゃんに歯磨きを使うときは誤飲に注意しよう!

歯磨き粉を使った歯磨き中にうまくすすぐことができず、誤って飲み込んでしまうこともあるかと思います。しっかりと安全な歯磨き粉選びをしていれば、多少飲み込んでしまってもそれほど慌てることはありませんが、できれば飲み込まないほうが好ましいものではあります。
歯磨きするときはしっかりと監督し、誤飲に注意してあげてください。また歯ブラシを持ったまま動き回り、誤ってケガをしてしまうという事故が起きる可能性もあるので、そういった事故にも十分に気を付けましょう。

まとめ

健康でキレイな歯を保つためには、毎日の歯磨きが大切です。歯が生え始めた時期から赤ちゃんの歯磨きが始まります。
最初は拭くだけ、うがいができるようになったらしっかり歯磨きをさせましょう。歯磨き粉は安全性を考えて、研磨剤や発泡剤が入っていないものやアルコールフリー、パラベンフリーなどの無添加なものを選ぶと安心です。
歯磨き中に誤飲してしまっても多少は問題ありませんが、歯ブラシが原因のケガなどを予防するためにも歯磨き中は気を緩めることなく、仕上げ磨きまでしっかりと見てあげましょう。