ホホバオイルとは?効果・効能や安全性について解説

ホホバオイルとは?効果・効能や安全性について解説

近年注目されている成分の1つに「ホホバオイル」があります。マッサージ用のオイルとして使用でき、保湿力も高いという特徴を持つことから、ボディケアアイテムとして店頭に並ぶ機会も増えてきました。
そんなホホバオイルは、赤ちゃんの肌に対しても問題なく使用できるのでしょうか。ホホバオイルの特徴か効果・効能と合わせて、安全性について詳しく解説します。

ホホバオイルとは

ホホバオイルは、ホホバ科の植物であるホホバの種子から生成する植物性の液体蝋です。ホホバオイルという名前から油と誤解されることが多いのですが、主成分は脂肪酸と不飽和アルコールとなることから、科学的な扱いは油でなく「蝋」ということになります。
ホホバはアメリカやメキシコなどに自生する、生命力に長けた植物です。ホホバオイルはアメリカ先住民が使用していたほど長い歴史を持ち、当時は食用油やヤケド、湿疹の治療薬としても用いられてきました。天然由来の成分であるため、ホホバの生息地によって成分量に誤差が出ることもあります。
常温化では液体としての状態を維持することが特徴的です。6.8度以下の気温下では固体化しますが、それ以外の気温では滑らかな液体状をキープします。そのため汎用性も高く、後述するさまざまな化粧品に用いられる成分でもあります。

ホホバオイル

ホホバオイルはどんな化粧品に含まれている?

ホホバオイルは、そのままの状態でスキンケア化粧品などに商品化されることも多い成分です。洗顔をして化粧水を染み込ませた後に、ホホバイオルを顔全体になじませるようにして使ったり、髪の毛にホホバオイルをなじませたりして使用します。
赤ちゃんに対しては、ホホバオイルを使ったベビーマッサージを行うことも有効です。販売されているホホバオイルの多くには防腐剤が含まれておらず、敏感肌に使用しても安心です。手のひらに適量を取り、肌で少し温めてからマッサージをすることで、乾燥肌をケアできます。
スキンケアやヘアケア以外にも、ボディケア・ハンドケア製品や、メイクアップ化粧品にもホホバオイルが使われています。そのほかにはネイル関連アイテム、洗浄製品といったジャンルでも、原材料の一部にホホバオイルが使われることは珍しくありません。

化粧品に含まれるホホバオイル

ホホバオイルの効果・効能

ホホバオイルにはさまざまな効果・効能があります。主に期待できる効果としては保湿効果がありますが、抗菌効果なども持ち合わせているため、赤ちゃんの肌との相性も抜群です。それぞれの効果・効能について詳しくご紹介します。

肌を柔軟にして保湿するエモリエント作用

ホホバオイルには、角層からの水分蒸発を抑え、肌を柔軟にして保湿するエモリエント作用があると認められています。民間企業の研究によると、ホホバオイルにはアボカド油と同等の抱水力があり、肌を柔らかくして保湿する効能に期待できます。
見た目とは裏腹に油っぽくなく、肌全体になじみやすいこともホホバオイルの特徴です。そのため実にさまざまな化粧品に配合でき、クリームや乳液としてボディケアに用いるだけではなく、口紅の原材料に配合させるというケースも目立ち始めました。

角層からの水分蒸発を抑え肌を柔軟にして保湿するエモリエント作用がある

抗炎症効果

ホホバオイルには「エイコセン酸」という成分が含まれています。この成分は炎症を引き起こす「プロスタグランジン」という物質を減らす作用を持っており、ホホバオイルを使用することによって、炎症を抑えたり、予防したりする効果に期待できます。
炎症性知覚過敏の原因として「カラゲニン」という物質がありますが、ラットに対してカラゲニンを注射した後、ホホバオイルを塗布した場合、炎症を大幅に抑えられることがエジプトの大学による研究結果によってわかりました。赤ちゃんの肌に対して有効であることは言うまでもありません。

炎症を大幅に抑え予防する効果がある

抗酸化作用によって紫外線リスクから肌を守ることができる

ホホバオイルの原材料の一種であるゴールデンホホバオイルには、ビタミンEがたっぷりと含まれています。ビタミンEには抗酸化作用が秘められており、紫外線などから肌を守ることが可能です。酸化ストレスから肌を防御できることも、ホホバオイルが持つ効果・効能の1つです。

ホホバオイルに含まれるビタミンEは抗酸化作用があり紫外線や酸化ストレスから肌を防御できる

抗菌効果に期待できる

すべての菌に対して有効なわけではありませんが、いくつかの菌に対する抗菌効果にも期待できます。特にサルモネラ菌や大腸菌、カンジダなどを引き起こす要因となる細菌や真菌に対して有効とされるため、赤ちゃんをウイルスから守るために用いてもよいでしょう。

細菌や真菌に対して抗菌効果がある

ホホバオイルの安全性

ホホバオイルは、医薬部外品原料規格2006に収載されており、10年以上に渡ってさまざまな化粧品の原材料として使われてきた実績も備えています。天然由来の成分であるため、アレルギーに関する心配はありますが、少なくとも湿疹や皮膚炎を有する患者がアレルギー反応を示したという記録はありません。
皮膚刺激性については、メーカーによる研究が重ねられてきましたが、刺激反応について認められなかったという結論に達しています。光毒性に関しても有毒性ありという検証結果は見受けられず、赤ちゃんに対しても安全に使用できる成分としておすすめできます。

ホホバオイルを使用する際の注意点

ホホバオイルには軽度の眼刺激性があるという報告が認められます。失明などの重大なトラブルにつながる恐れはありませんが、結膜炎などの問題を引き起こすことがあるため、誤って目の中に入れないよう十分に注意しましょう。

まとめ

高い保湿力を備えるホホバオイルには、抗菌作用や抗炎症作用、抗酸化作用などの効果も認められます。ベビーマッサージの際のオイルとして使われることも多く、肌のみならず髪の毛に対して塗布しても効果に期待できます。
軽い眼刺激性こそ持ち合わせていますが、アレルギーを含む皮膚刺激性はほとんど見られません。赤ちゃんに対しても安心して使用できる成分なので、ここでご紹介した効果に期待したいという場合には、ホホバオイルの使用をおすすめできます。