ローヤルゼリーエキスとは?効果・効能や安全性について解説

ローヤルゼリーエキスとは?効果・効能や安全性について解説

ローヤルゼリーエキスという名前に聞き覚えのある方は多いのではないでしょうか。健康食品としても有名なローヤルゼリーエキスは、化粧品の原材料として使用されることも多い成分です。
この記事では、ローヤルゼリーエキスがどのように活用されているのかをご紹介し、効果や効能について詳しく解説します。また、赤ちゃんに与えても問題がないかどうか、安全性についてもご紹介します。

ローヤルゼリーエキスとは

ローヤルゼリーエキスは、花粉やハチミツを摂取したミツバチが体内で生成し、それをもとに分泌したエキスを指す言葉です。近年では栄養補助食品としても注目を高めていますが、この場合には生ローヤルゼリーが、化粧品としてはローヤルゼリーエキスが採用されることが普通です。
ローヤルゼリーをエキスとして抽出することにより、特有のネバネバとした感触や臭いを抑制できます。エキス化する際には油分やたんぱく質を除去することが一般的で、ローヤルゼリーが持つデメリットを伏せながら、素材のよさをそのまま受け取ることが可能です。
天然成分であるため、ミツバチが生息する地域や抽出する時期によって、栄養素には若干の差が生まれます。ただし、成分の中身そのものはほぼすべて共通します。具体的には、グルコースリシン、ロイシン、ビタミン、ナトリウム、カルシウム、10-ヒドロキシデセン酸などが含まれています。

ローヤルゼリーエキス

ローヤルゼリーエキスはどんな化粧品に含まれている?

ローヤルゼリーは服用するだけでなく、肌に浸透させるための成分としても使われます。ハチミツの配合を売りにしている多くの化粧品にはローヤルゼリーエキスが使われていることが一般的で、化粧品の種類は石鹸類から美容液をはじめ多岐にわたります。
スキンケア化粧品の原材料にもローヤルゼリーエキスが使われることがありますし、ヘアケア、ネイルケアなどの化粧品にもローヤルゼリーエキスは頻繁に使われています。リップクリームやシートマスク製品などにも用いられる、万能な成分と評価できます。

ローヤルゼリーが含まれる化粧品

ローヤルゼリーエキスの効果・効能

ローヤルゼリーエキスは、食用としても化粧品としても利用価値のある成分です。ローヤルゼリーエキスから期待できる効果や効能についてまとめてみました。それぞれの項目から確認しておきましょう。

皮脂を抑制する作用

ローヤルゼリーエキスに含まれているヒドロキシデセン酸には、皮脂抑制効果があることが、民間企業による動物実験の結果からわかっています。効果についてはテストステロンが過剰分泌されている場合だけに有効とする声も上がっていますが、一定の効果に期待できることは確実です。
皮脂は皮膚を保護する役割を持ちますが、過剰に分泌されると大きなデメリットをもたらします。皮脂が必要以上に分泌された場合、肌のバリア機能が低下すると考えられており、赤ちゃんにとっては湿疹やニキビなどの原因となる可能性があることを危惧しなければなりません。

エキスに含まれているヒドロキシデセン酸には皮脂抑制効果がある

角層水分を増やせるため保湿効果に期待できる

ローヤルゼリーエキスには、角層水分を増やす効果が認められたことが、民間企業による研究により解明されています。角層に水分量を増加させることにより、紫外線などから肌を守ることができるため、強い保湿効果に期待できます。
赤ちゃんの肌は大人以上にデリケートであり、とくに生後2~3ヶ月からは乾燥肌になりやすいという特徴を持ちます。これが原因で皮膚炎などのトラブルを引き起こすこともありますので、ローヤルゼリーエキスは赤ちゃんの肌に対しても有効に作用することは間違いありません。

角層に水分量を増加させ紫外線から肌を守ることができ強い保湿効果がある

豊富な栄養素を摂取できる

ローヤルゼリーエキスには、人間の健康維持には不可欠なビタミンミネラル、アミノ酸といった成分が多く含まれています。とくにロイシンリシンといった必須アミノ酸は9種類も配合され、赤ちゃんの成長にも大きく関与する成分として期待できます。

ビタミンやミネラルが多く含まれロイシンやリシンといった必須アミノ酸は9種類も配合

ローヤルゼリーエキスの安全性 

ローヤルゼリーエキスは、医薬部外品原料規格2006にも収載されており、厚生労働省によって安全性が認められた成分です。これまでに20年以上、食用としても化粧品としても採用されてきましたが、大きなトラブルを引き起こした実例は見当たりませんでした。
ハチミツを原料としているため、アレルギーを警戒する方もいらっしゃるかと思いますが、ローヤルゼリーエキスはアレルギーの原因になるたんぱく質を除去した状態で作られます。そのため、アレルギーに対する危険性を考慮する必要はありません。
アレルギー以外の皮膚刺激性もとくに見受けられません。眼刺激性について指摘する声はありませんが、こちらに関しては現段階でデータが出揃っておらず、詳細は不明です。とくに赤ちゃんの場合は、眼に入れたり、眼に近付けて使用したりすることは念のため避けておくとよいでしょう。

ローヤルゼリーエキスを使用する際の注意点

ローヤルゼリーエキスの効能で皮脂抑制作用について触れていますが、これはあくまでも動物実験による結果です。人間に対する結果が保証されているわけではなく、あくまでも実験段階のデータに過ぎないことは承知しておかなければなりません。
また、体質によっては、ローヤルゼリーエキスを多量に摂取することによって、お腹を下しやすくなる可能性があります。化粧品として使用する場合には問題ありませんが、サプリメントなどで体内に取り込む場合には、まずは少量から試すことをおすすめします。

多量に摂取することによってお腹を下しやすくなる可能性がある

まとめ

ローヤルゼリーエキスには栄養素が豊富に含まれているため、サプリメントなどの健康食品の原材料として広く活用されています。強い保湿作用や皮脂抑制効果にも期待できることから、たくさんの種類の化粧品にも取り入れられており、赤ちゃん向けのアイテムにも原料として使われています。
ローヤルゼリーエキスは医薬部外品原料規格2006にも収載されており、一般化されてから20年以上が経過しますが、とくに大きなトラブルは起きていません。サプリメントとして多量に摂取することを避ければ、アレルギーなどのリスクもなく、赤ちゃんに使っても安全な成分です。

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