離乳食のお肉はいつからOK?進め方や注意点も解説

離乳食のお肉はいつからOK?進め方や注意点も解説

離乳食が順調に進んでくるとうれしいものです。初めて与える食材を食べたときの赤ちゃんの反応を見るのも楽しいですし、赤ちゃんにいろいろな食材の味に触れてほしいことでしょう。
今回は、お肉に含まれる栄養はもちろん、進め方やお肉を離乳食に使うときの注意点も合わせて解説します。これまで野菜やお粥中心だった離乳食にお肉を加えようかと考え始めた方にぜひ読んでもらいたい内容です。

お肉に含まれる栄養素

知ってのとおり、日本で主に食べられるお肉は「牛肉」「豚肉」「鶏肉」の3種類があります。それぞれ持っている栄養素が違うため、「鶏肉だけしか与えない」など偏った与え方をせずに、まんべんなく与えるようにしたいものです。
赤ちゃんが元気に育つために必要な栄養素を含んだお肉について、それぞれを詳しく解説します。

牛肉の栄養素

牛肉は良質なタンパク質が豊富に含まれています。タンパク質は筋肉など丈夫な体を作るための大切な栄養素です。
牛肉の中でも、赤身には必須アミノ酸亜鉛、体内に吸収されやすいヘム鉄をたっぷり含んでいるため、免疫力の向上や成長促進に役立ちます。

赤身には免疫力の向上や成長促進に役立つ

豚肉の栄養素

豚肉にはビタミンB群が豊富に含まれています。とくにビタミンB1は糖質をエネルギーに変えるために必要な栄養素なので、摂取することで赤ちゃんがより元気に活動できるでしょう。
そのほかにも皮膚粘膜・神経を正常に保つ働きをもつナイアシンや、悪玉コレステロールを下げるオレイン酸なども含まれています。

摂取することでより元気に活動できる

鶏肉の栄養素

鶏肉にはアミノ酸がバランスよく含まれています。皮膚を健康に保つビタミンAコラーゲンも含まれています。
消化吸収がよいので、胃腸の機能がまだ成熟していない赤ちゃんにも安心して与えられます。

皮膚を健康に保つビタミンAやコラーゲンが含まれている

離乳食にお肉はいつから使っていい?

離乳食にお肉メニューを加えるタイミングは、離乳食が軌道に乗ってきた中期がおすすめです。月齢でいうと生後7~8ヶ月ごろがよいでしょう。
胃腸の機能が未熟な部分があるため、最初は内蔵への負担が少ない鶏肉から始めましょう。中でも鶏ささみ脂肪分が少なく、消化吸収しやすい部位なのでとくにおすすめです。

離乳食が軌道に乗ってきた中期がおすすめ

離乳食のお肉の進め方

お肉の種類や部位によって食べさせていいタイミングが異なります。赤ちゃんの内蔵に負担をかけないように、進め方をしっかりとチェックしておくことが大切です。

1.離乳食中期:最初は鶏ささみからスタート

初めてお肉を与える場合、まずは鶏ささみからスタートすることをおすすめします。柔らかく消化吸収がよいため、赤ちゃんへの負担は少ないでしょう。
鶏ささみは筋を取って水から茹でるとしっとりと柔らかく仕上がります。手でほぐしたり、包丁でみじん切りにしたりして小さくしてあげましょう。
茹でる以外に、電子レンジでの加熱でもOKです。
離乳食の下準備は意外と大変なものなので、自分が作りやすく時短になる方法を見つけてみてください。

離乳食中期

2.離乳食後期:牛肉、豚肉、レバーに挑戦!

離乳食後期に入り、順調に離乳食が進んでいるようであれば牛肉や豚肉、レバーにも挑戦してみましょう。順番的には牛肉に慣らしてから豚肉へと進むほうがよいでしょう。
どちらにしても脂身は避け、赤み部分を使うようにしてください。牛ひき肉や豚ひき肉は最初から細かく刻まれているので、茹でるだけでポロポロになり使いやすいと考える方もいるかもしれませんが、ひき肉は脂肪分が多いため避けることをおすすめします。
レバーも体に大切な鉄分を豊富に含んだ食材ですが、下処理が難しいと考える人も多いことでしょう。市販のベビーフードレバー入りメニューが多数展開されているので、「レバーを食べさせたいけれど下処理ができない」という人はそういった市販品を活用するのもひとつの方法です。

離乳食後期

3.離乳食完了期:牛豚ひき肉、鶏もも肉もOK

牛肉や豚肉のひき肉や鶏もも肉は脂肪分を多く含んでいるので、離乳食完了期である1歳~1歳6ヶ月ごろにチャレンジしてみましょう。
ひき肉を使えるようになると、ハンバーグやミートボールなどメニューの幅もぐっと広がります。鶏もも肉は皮と脂肪部分をしっかりと除去してからソテーなどにすると柔らかく仕上がるので食べやすいでしょう。

離乳食完了期

離乳食にお肉を使うときの注意点

離乳食にお肉を活用するとメニューの幅が広がり、赤ちゃんの食事もより楽しくなりますが、進めていく上で注意しなくてはならないポイントがあります。この注意点をしっかりと頭に入れておき、安心して赤ちゃんにお肉メニューを与えることができるように努めましょう。

ドリップが出ていないお肉を使う

ドリップとは、お肉から出てくる赤い液体です。これは血とは異なるもので、お肉の内部から分離して出てきたタンパク質やうまみ成分なのです。したがって、ドリップが出ているということはお肉のうまみが流れ出し、味が落ちてしまっているということになります。
お肉はドリップの出ていない新鮮なものを選びましょう。そして買ってきてからできるだけ早いうちに調理しましょう。
赤ちゃんが一度の食事で接種するお肉の量10g~15g程度です。新鮮なうちに茹でるなどの下処理を行い、余った分は冷凍しておくと便利です。

赤ちゃんが一度の食事で接種するお肉の量は10g~15g程度

脂はなるべく取り除く

お肉の脂肪分は赤ちゃんの消化の負担を大きくします。完了期以降であれば適度な脂肪分は体に大切な栄養素のひとつとなりますが、離乳食完了期以前の赤ちゃんにとっては重く胃にのしかかります。脂はできるだけ取り除き、消化の負担にならないようにしてあげましょう。

脂はできるだけ取り除き消化の負担にならないようにする~15g程度

まとめ

これまで野菜やお粥中心だった離乳食も、中期~後期以降になるとお肉が食べられるようになってきます。お肉には赤ちゃんの体を作るタンパク質やビタミン類などの大切な栄養素が多く含まれているため、積極的に取り入れていきたい食材です。
ただし、消化吸収が野菜などよりも難しくなるので、最初はお腹に優しい鶏ささみから始めましょう。離乳食後期以降になると赤ちゃんの消化機能も成長してくるので、牛肉や豚肉、レバーに挑戦できます。お肉を使うときにはドリップの出ていない新鮮なものを選び、脂はできるだけ取り除いてからあげるようにしましょう。
栄養たっぷりのおいしい離乳食で、赤ちゃんがより健やかに育っていくことを願いつつ、離乳食作りを頑張っていきましょう。

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