いつから赤ちゃんに牛乳を与えていいの?赤ちゃんに牛乳を与える時期と注意点などを解説

赤ちゃんの離乳食がはじまると、気になるのは、使っていい食材は何かということです。その点、牛乳は、牛のお乳だけあり、栄養豊富ですぐにでも飲ませてあげたくなる食材ですが、いつ頃から赤ちゃんに与えるのがいいのでしょうか。今回は、赤ちゃんに牛乳を与えるタイミングと注意点などを解説します。

赤ちゃんに牛乳を与えてもいいのはいつから?

「牛乳は牛のお乳だから、手ごろな栄養源として飲ませるほうがいいのでは」と考えるママもいらっしゃるかもしれません。

牛乳は、実際に幼稚園や保育園、学校の給食に出てくることも多く、子供の成長には欠かせないものと考えられています。しかし、赤ちゃんに与えることで、体に悪影響を及ぼすこともあります。そのため、1歳以降になるまでは、牛乳を与えないほうがいいとされています。

これは、母乳と牛乳の成分が違うからです。たとえば、カルシウムなどのミネラルは牛乳の約3分の1しか含まれていない母乳ですが、乳糖と呼ばれる炭水化物は、1.5倍ほど含まれています。

このように、母乳と牛乳は、成分比率が異なるため、消化機能が未発達な赤ちゃんが牛乳を飲むとうまく処理することができず、体調不良を引き起こすこともあるのです。

赤ちゃんが1歳になるまで牛乳を飲ませないほうがいい理由

厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド(2019年度改訂版)にも、「牛乳を飲用として与える場合は鉄欠乏性貧血の予防の観点から、1歳を過ぎてからが望ましい」とあります。

このように、牛乳をそのまま飲用として与えるのは、1歳以降がいいとされていますが、それにはいくつか理由があります。

-鉄欠乏性貧血が起こる可能性がある
鉄欠乏性貧血になると、運動や認知機能が低下する恐れがありますが、これは、牛乳に含まれる鉄分を、赤ちゃんはほとんど吸収できないことと、鉄分自体が少ししか含まれていないことが理由として挙げられます。

また、牛乳にはカルシウムが含まれていますが、このカルシウムが鉄分の吸収を妨げる可能性があるともいわれています。そのため、母乳から得た鉄分さえもうまく吸収できなくなってしまうのです。

赤ちゃんはもともと、体内に鉄分をためていますが、成長するためにその鉄分が使われていくため、生後6ヶ月頃には鉄分がなくなってしまいます。鉄分は母乳にも含まれていますが少量のため、離乳食などで補う必要があります。しかし、牛乳を飲むことで鉄分の吸収を妨げ、鉄欠乏性貧血になる可能性が高くなるのです。

鉄欠乏性貧血の症状は、「顔色が青白い」「瞼の裏が白っぽくなり薄い感じがする」「爪の変色や変形」「元気がない」「動悸・息切れ・頻脈」などです。これらの症状が現れ、鉄欠乏性貧血やアレルギーが疑われるときは、小児科医を受診するようにしましょう。

さらに、生後6ヶ月頃までに牛乳を飲用すると、消化管出血を引き起こすこともあるので注意が必要です。

-アレルギー反応が起こる可能性がある
鉄欠乏性貧血のほかにも、赤ちゃんの場合は、アレルギーの心配があります。赤ちゃんの消化器官は未発達の状態にあるため、牛乳に含まれているタンパク質を、上手に分解・吸収できません。そのため、血便や下痢、おう吐などを発症する恐れがあります。

これは、「新生児・乳児消化管アレルギー」と呼ばれており、1歳未満の赤ちゃんに飲ませないほうがいい理由のひとつになっています。1歳以降になって牛乳を与えるときは、少量ずつ与え、1時間~2時間程度様子を見て、おう吐や蕁麻疹、下痢、呼吸困難などがないかを確認することが大切です。

また、牛乳アレルギーは、アトピー性皮膚炎を引き起こす原因にもなりますが、幼児以降になると食物アレルギーが引き起こすアトピー性皮膚炎は少なくなっていきます。

赤ちゃんの離乳食に牛乳は使える?

離乳食に、栄養価の高い牛乳を使うことはできるのでしょうか。牛乳をそのまま飲むのは1歳以降が望ましいとされていますが、離乳食として使うことはできます。

-生後5ヶ月~6ヶ月の離乳食初期終盤頃
すぐに牛乳を使うようなことはせず、タンパク質の分子が小さいヨーグルトを利用してみましょう。ヨーグルトは無糖のプレーンタイプや赤ちゃん用のヨーグルトを使うようにします。野菜などに使うと、離乳食のバリエーションが増えてきます。

はじめはスプーン1杯からはじめて様子を見ましょう。問題がなさそうなら、1日50gまで増やすことも可能です。

-生後7ヶ月~9ヶ月の離乳食中期から後期
ヨーグルトのほかにも、チーズや加熱した牛乳を与えることができるようになります。そのため、ミルクパン粥やバナナミルク、パンケーキなどの離乳食にも挑戦しやすくなります。

ただし、牛乳は必ず加熱することと、1日の摂取量が他の乳製品を含めて100gを超えないようにしましょう。

-生後1歳~離乳食完了期
1歳を過ぎたら、牛乳をそのまま与えることもできます。その際は、必ず温めてあげることが大切です。冷たい牛乳は、赤ちゃんの内臓に負担をかけてお腹を壊す原因になります。最初は人肌に温めた牛乳で慣らし、次は常温、そして冷たい牛乳とステップを踏んでいきましょう。

また、初めて牛乳を飲ませる際は50ml程度からスタートし、体調の変化に注意してください。下痢やおう吐、湿疹などの症状が現れなければ、少しずつ量を増やせますが、1回200ml、ほかの乳製品と合わせてトータルで1日300ml~400mlを目安としましょう。

また、牛乳を離乳食に取り入れるときに注意したいのは、鉄欠乏性貧血です。そのため、ほうれん草や納豆、海苔、きな粉、ブロッコリー、レバーなどの鉄分を多く含んだ食材を取り入れるようにすることが大切です。

赤ちゃんに牛乳を飲ませるメリットは

赤ちゃんが安易に取り入れると鉄欠乏性貧血やアレルギーなどの問題もある牛乳ですが、メリットもたくさんあります。まず、牛乳は飲むと骨が丈夫になるといわれています。

たしかに牛乳には、カルシウムのほか、タンパク質やビタミンA、B2、ナトリウムなどの栄養が豊富に含まれているので、手軽にこれらの栄養を摂取できるメリットがあります。

また、熱を加えてもあまり栄養に変化がないので、料理に使うことが可能です。野菜嫌いの子供でも、牛乳を使ったクリームシチューなどでたくさん食べてくれるようになるでしょう。

まとめ

体にいいイメージのある牛乳ですが、赤ちゃんがそのまま飲用する場合は、1歳を過ぎてからにすることが大切です。牛乳は、離乳食にも使える食材ですが、赤ちゃんの体調などを確認しながら与えていきましょう。牛乳だけにこだわらず、いろいろなものでバランスよく栄養を摂るようにしてあげるといいですね。

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