赤ちゃんも金属アレルギーになる?症状と対処法をくわしく解説

赤ちゃんも金属アレルギーになる?症状と対処法をくわしく解説

金属が肌に触れた際に赤くなったり、かゆみが出たりする金属アレルギー。赤ちゃんの肌は大人に比べて非常に敏感なため、早めに対処しなければつらい症状に悩まされてしまいます。
そこで今回は、赤ちゃんが金属アレルギーになる原因や症状、対処法を解説します。

金属アレルギーのメカニズム

金属アレルギー反応は免疫の過剰反応です。身体が金属を異物と捉えることで免疫が反応します。身体を守るために免疫が反応し、反応が過剰であるとさまざまな症状が出ます。また、何もなかった赤ちゃんが突然発症することが多いのも金属アレルギーの特徴です。

金属アレルギーはどんな症状が出る?

金属アレルギーは、金属が地肌に触れたときに発症します。一般のアレルギーとの違いとして、症状がすぐに出にくいことが挙げられます。これを遅延型アレルギーと言い、接触してから2時間から48時間ほどで症状が出ます。発症が遅いということは、当然判断も難しくなります。
下記で紹介する症状を参考に、判断してみてください。

金属アレルギーの症状

かゆみを伴う発疹

金属アレルギーの症状として多いのが、かゆみを伴う発疹です。発疹とは肌の表面にポツポツと出るものですが、ときとして患部からウミが出ることがあります。金属アレルギーだけでなく、さまざまな感染症のリスクが上がるため注意深く観察しましょう。

赤み

金属アレルギーの症状として、肌に赤みがでることもあります。金属が触れた部分が赤くなっている場合は、金属アレルギーを疑ってみましょう。

痛み

赤ちゃんが金属に触れている部分だけ痛がるような場合も注意が必要です。痛みがひどくなると肌が溶けるという事態に陥ることもあります。こちらも非常に怖い症状なので、見分けは難しいですが、よく見ておいてあげましょう。

発熱

痛みと似ていますが、金属に触れた部分が熱を帯びている場合も注意です。肌が熱を発していると、痛みのときと同様に肌が溶けることがあります。普通の風邪と勘違いしがちですが、患部がとくに熱くなるのが特徴なので、注意深く観察しましょう。

金属アレルギーから赤ちゃんを守る予防法や対処法5

金属アレルギーは一度発症してしまうと、その後も反応し続けてしまう傾向があります。体質を変えることは難しく、発症してしまえばこれ以上悪化させないという治療法になります。だからこそ、できるだけ発症させない、しても早い段階で対策することが重要です。
下記では具体的な予防法、対処法を解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。

金属アレルギーから赤ちゃんを守る予防法や対処法5

1.原因となる金属を避ける

金属アレルギーの原因となる金属を避けることが重要です。ニッケルクロムはアレルギー反応が出やすい傾向にあります。それ以外にも複数の種類があり、個人差もあります。すべての金属を避けるのは生活をするうえで難しいため、できる方は「パッチテスト」や「血液検査」などでどのアレルギーなのか検査しましょう。
たとえばニッケルやクロム、バラジウムはとくに金属アレルギーを起こしやすいと言われています。おもちゃなどに含まれているかどうかチェックるとよいでしょう。いっぽうでプラチナは反応しにくい特徴があります。
ニッケルは、加工しやすくてさびにくく、安価なので、様々な身の回り品に使われており、ピアスやネックレスといったアクセサリー、時計バンドやメガネのフレーム等に含まれています。中でもピアスは、金属が直接皮下組織と接触するため、特に注意が必要です。

2.汗が金属製品につかないようにする

金属が溶け出すと、アレルギー反応を起こしやすくなります。そのため汗が出るような場合ではとくに注意が必要です。
発汗の多い夏に症状の出やすい金属アレルギーですが、これは汗の中の塩素イオンが金属を溶かす作用が強く、金属イオンとなって汗と混じり合うことで引き起こされます。また、掻き傷などに繁殖する細菌感染がアレルギー反応を進行させるので、皮膚のバリア機能を損ねないように洗浄することも大切なポイントです。外で運動するときはヘアピンを外したり、汗をこまめに拭き取ったりするなどの対策をしましょう。

3.虫歯に気をつける

虫歯になったら銀歯を入れることがあるかと思います。実は銀歯もアレルギー反応を起こすことがあると言われています。現時点で赤ちゃんが銀歯になることは少ないですが、将来的なことを考えてなるべく虫歯にならないよう気をつけてあげましょう。
歯科金属が挿入されている場合、金属融解を促進する可能性のある炭酸や酢、柑橘類は摂り過ぎないように注意しましょう。

4.金属以外の素材を検討する

金属以外の素材しか使用しないのも手です。代表的な素材として、樹脂素材、チタン、セラミックなどがあります。これらが難しい方でも、金属にコーティング剤を塗る方法もあります。

5.食べものや衣類にも気をつける

金属アレルギーの赤ちゃんがいる場合、食べものや洋服にも注意する必要があります。いつも何気なく食べている食べ物にも、金属が含まれている場合も。たとえば、豆類にはコバルトやニッケル、チョコレートにはクロムも含まれています。
また、衣類にも要注意です。羊毛やナイロンの染料にはクロムやコバルトなどの金属が含まれており、肌に直接触れる肌着は大きな影響があります。赤ちゃんに安心な繊維を使用している証「エコテックス認証」が記されたものを選ぶと安心です。
これらの金属も人間の生命維持に必要な微量元素です。

食べものや衣類にも気をつける

食事に気を付けることで全身型アレルギーの回避ができます。金属アレルギーがないと判明しても金属を多く含む食品を理解して過剰摂取は避け偏った食事をしないようにします。

赤ちゃんが金属アレルギーになった場合の治療法

赤ちゃんが金属アレルギーの場合、治療法は気になりますよね。基本的には成人と同様で、症状が軽い場合は患部への塗り薬、ひどい場合は内服薬が処方されるのが一般的です。もちろん副作用もあるため、親御さんは赤ちゃんの変化に注視しましょう。

まとめ

今回は、赤ちゃんが金属アレルギーになる原因や症状、対処法を解説しました。金属アレルギーの原因は免疫の過剰反応です。ご紹介したような金属アレルギーの症状が出た場合は、できるだけ金属を避け、食べ物や衣類にも注意をしてあげることが大切です。
赤ちゃんが金属アレルギーになってしまった場合は、悪化してしまう前に病院を受診するようにしましょう。

▼無料の幼児教育イベント開講中▼

ファムズのがっこう