赤ちゃんにものもらいができたらどうする?対処法を解説

赤ちゃんにものもらいができたらどうする?対処法を解説

大人と同様に赤ちゃんにもものもらいはできます。赤ちゃんは目の痛みや違和感を大人にうまく伝えることができないので発見が遅れてしまう可能性もあります。日頃から赤ちゃんの様子をしっかり観察し、目元に異変があればすぐに対処してあげることが大切です。
今回は、赤ちゃんのものもらいについて解説します。特徴や対処法を合わせて紹介しますので、しっかりチェックしましょう。

赤ちゃんにものもらいができる原因

赤ちゃんにできるものもらいは、学術的には「麦粒腫」(ばくりゅうしゅ)と呼びます。黄色ブドウ球菌などの細菌がまぶた部分に感染することで赤く腫れたりしこりができたりします。
黄色ブドウ球菌は、普通に人の皮膚にもいる常在菌です。この黄色ブドウ球菌は、普段は悪さしませんが、人の抵抗力や免疫力が下がったり、不衛生な手で目をこすったりすると発症します。
赤ちゃんにできるものもらいは大人のものもらいと同じものです。ものもらいは1年を通してかかる可能性がありますが、とくに汗をかいたり、川やプールに入ったりする機会が多い夏の時期に多く発症します。
細菌の感染によるものですので、人にうつすことはありません。

赤ちゃんにものもらいができたら眼科を受診する

大人の場合、ただのものもらいであれば市販の目薬などで対処し、眼科に行くことなく治してしまうという人が多いかと思いますが、赤ちゃんの場合は大人よりも抵抗力が低いため、大人よりも治癒までに時間がかかります
患部が目ということもあり、もしもの場合も考えて眼科を受診することをおすすめします。
眼科では、抗菌点眼薬という目薬を処方してもらえます。この抗菌点眼薬を1日に3回ほどさしてあげます。目薬を初めてさす赤ちゃんも多く、嫌がる赤ちゃんもいるかと思いますが、治療のためなのでしっかり点眼してあげてください。
点眼薬のほかにも塗布する抗菌眼軟膏を処方されることもあります。しこりや赤い部分が目じりやまぶたの外側にある場合は綿棒などを使って優しく塗布してあげましょう。
雑菌が入ってしまうと、ものもらいが化膿して悪化してしまった場合は患部を切開してうみを出す処置を行います。

赤ちゃんにものもらいができたら眼科を受診する

赤ちゃんのものもらいが治るまでに家で行うべきケアとは?

1.市販されている洗浄綿を濡らし優しく拭いてあげる

ものもらいができると、涙の量が多くなったり目ヤニが頻繁に出るようになったりします。赤ちゃんの涙や目ヤニを拭く際はガーゼを使いますが、このとき、乾いたガーゼではなく濡らしたガーゼで優しく拭いてあげると負担も少なくきれいに拭きとることができます。

2.赤ちゃんの爪は短く切りそろえてあげる

痒みがでると、自分の手で顔や目の付近を掻きむしることがあります。赤ちゃんは力の加減ができないため、爪で目や皮膚を引っ掻いてしまう恐れがありますので、爪は短く切りそろえてあげておきましょう。

赤ちゃんが発症する可能性のあるものもらい以外の目の病気

赤ちゃんの目には、ものもらい以外にも病気を発症する可能性があります。見た目はものもらいに似ているけれど、まったく違うものであったりするので、赤ちゃんの目に異変を感じたら注意してみてあげましょう。
治療は自己流でせずに、必ず眼科を受診してください。

霰粒腫(さんりゅうしゅ)

霰粒腫とは、細菌により発症する麦粒腫とは違い、まぶたの中にある分泌腺が詰まってしまうことにより起こる病気です。ニキビのようなものをイメージするとわかりやすいでしょう。
見た目はものもらいと非常に似ているので見分けがつかない場合もありますが、特徴としてはものもらいと違って痛みが少ないことがあります。
眼科での治療法は、ステロイドの軟膏の塗布や抗生剤、抗炎症剤を服用です。あまりに腫れがひどいときなどはものもらい同様切開してうみを排出する処置を行うこともあります。

流行性角結膜炎(りゅうこうせいかくけつまくえん)

流行性結膜炎とは、ウイルスの感染によって白目と黒目の部分に炎症が起こる目の病気です。いわゆる「はやり目」というものです。
1年間を通してかかる可能性がありますが、とくに夏に多く発症する傾向があります。
流行性結膜炎にかかると、激しい目の充血やまぶたの腫れが起こります。朝起きると目が開けられなくなるほど目ヤニが出たり、涙が出たりといった症状が出ます。
人にうつるので、保育園・幼稚園や小学校では出席停止となります。
眼科を受診すると抗菌点眼薬や抗菌眼軟膏、抗菌内服薬などを処方されるので、きちんと治療すれば2週間程度で治ります

まとめ

赤ちゃんにものもらいができてしまったときは、自己流でなんとかしようとせずに眼科を受診しましょう。人にうつることはありませんが、まぶたの腫れや目ヤニ、痛みなどが伴うのですぐ対処してきちんと治療してあげるべきです。
目ヤニが出た場合は濡らしたガーゼや洗浄綿で拭いてあげ、赤ちゃんの爪を短く切っておくと安心です。ものもらいは気付きにくい場合もあるので、普段から赤ちゃんの様子をよくチェックしておきましょう。

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