赤ちゃんのでべそが心配!でべその原因と治療の必要性について解説

赤ちゃんのでべそが心配!でべその原因と治療の必要性について解説

赤ちゃんのおへそがポッコリと飛び出してしまう「でべそ」。生まれたときにはなかったのにどうして?と疑問ですよね。とくに、泣いたときに目立つことが多いので、ママパパも心配でしょう。
そこで今回は、でべその原因や治療の必要性についてお伝えします。赤ちゃんのでべそを見つけても、ママパパがしてはいけないことなどもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

そもそも「でべそ」って何?

でべそは、正式には「臍ヘルニア」と言われるものです。とは「へそ」のこと、そしてヘルニアとは身体の臓器や組織が本来あるべき位置からはみ出してしまう症状のことです。つまりでべそとは、本来くぼんでいるはずのおへそがポッコリと飛び出してしまう症状を指します。その臍ヘルニアの発症率は赤ちゃん全体の10%と、決して珍しいことではありません。さらに、低体重児の発症率は80%とかなり高い確率ででべそになることがわかっています。

そもそも「でべそ」って何?

赤ちゃんのでべそは自然に治るもの

生後3ヶ月頃のピークを過ぎると、赤ちゃんはさまざまな運動能力を身につけていきます。寝返りやハイハイができるようになると腹筋が発達するので、それと共にでべそが小さくなることも多く、1歳までには約80%2歳までには約90%自然治癒すると言われています。焦らずに見守ってあげましょう。

でべそが大きくなって破裂する危険性は?

赤ちゃんにはでべその自覚はありませんが、それを見ているママパパは、おへそが破裂するのではないかと不安ですよね。確かに、でべそは生後1週間ほどから目立ち始め、1~2ヶ月後には、赤ちゃんが泣いたりすると急激に大きく膨らみます。中には、3cmのものになってしまうことも。その後、生後3ヶ月くらいまではでべそが大きくなることが多く、ピンポン玉ほどに膨れ上がったおへそを心配することも多いでしょう。ですが、決して破れたりしないので安心してくださいね。また、でべそがあることで健康に影響が及ぶということはありませんので心配しすぎないように!

赤ちゃんのでべその原因

では、そもそもなぜでべそになってしまうのでしょうか。これは、へその緒の切り方が悪いわけでも、ママや赤ちゃんが悪いわけでもありません。
赤ちゃんが生まれるとお母さんの胎盤とつながっていたへその緒を切ると、赤ちゃん側にあるへその緒の血管が収縮して縮んでいきます。と同時に、へその緒が通っていた穴が筋膜に覆われて徐々に塞がってできるのがおへそ。でべそは、この穴がうまく閉じなかった場合に起こるもので、泣いたりするとお腹の内側から力が加わり、腸や腹膜の一部がおへその皮膚に覆われた状態で飛び出してしまうのです。

赤ちゃんのでべそに治療は必要?

でべそは、健康に影響が及ぶものではありません。しかし、幼稚園や保育園に入った後の着替えやプール遊びなどを想像してみてください。子どもは悪気なく、ときに残酷な言動をしますよね。でべそが原因で、数年後の我が子がつらい思いをするかもしれないと考えたらどうでしょう。でべその治療は必須ではないものの、できれば改善してあげたいと考えるママパパが多いのではないでしょうか。そこで、でべそにはどのような治療法があるのか、ご紹介しましょう。

スポンジによる圧迫療法

スポンジによる圧迫療法は、でべその自然治癒を促す治療法で、専用のスポンジとテープ、フィルムを使用します。3日に1回程度自宅で貼り替えを行いますが、入浴もできますし、皮膚に炎症が起きなければ1週間ほど続ければ効果が見え始めるもの。ほとんどの場合、治療開始後約2ヶ月で治ると言われています。

2歳を過ぎたら手術という選択肢も検討

スポンジ圧迫法は、自然治癒を促す治療法ですが、2歳を過ぎると自然治癒が難しい年齢です。その場合、手術によってでべそを治すという選択肢もあります。具体的なタイミングなどは医師と相談してみてくださいね。

赤ちゃんのでべそにしてはいけないこと

最後に、赤ちゃんがでべそになったときに、ママパパがしてはいけないことをお伝えしましょう。

赤ちゃんのでべそにしてはいけないこと

自己流でスポンジ圧迫療法を行わない

スポンジで圧迫するだけなら自分にもできそう…などと、安易に自己流で圧迫療法を行わないようにしましょう。医療機関で使用するスポンジ類は特殊なものですし、おへその炎症の具合を見ながら進めていくものですので、必ず医師の指示を仰ぐ必要があります。

おへそに硬貨を貼り付ける

おじいちゃんやおばあちゃんと同居しているような場合、昔ながらの治療法を教えてもらうことがあるかもしれません。先人の知恵を否定するのは気が引けますが、おへそに硬貨を貼ってでべそを治すという方法は実践しないようにしてください。実際の効果は期待できませんし、衛生面にも問題があります。

まとめ

今回は、でべその原因や治療の必要性についてお伝えしました。赤ちゃんにとって決して珍しくはないでべそは、多くの場合2歳くらいまでに自然治癒するもので、赤ちゃんの健康に影響を与えるものでありません。あまり心配しすぎなくてもよいでしょう。ただし、数年後、赤ちゃんは集団生活の輪の中に入ってきます。そのときの我が子の気持ちを考え、必要があれば治療も選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。

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