赤ちゃんに布おむつって本当にいいの?メリット・デメリットや使い方、洗い方などを解説
布おむつは、「大変そう」「手間がかかりそう」と思われていますが、逆に「環境にやさしい」「コスパがよい」などの理由から使用を考えているママも多くいます。しかし、布おむつは本当によいのでしょうか。今回は、布おむつのメリット・デメリットや使い方、洗い方などを解説します。
布おむつって?
布おむつとは、布でできたおむつのこと。今では、紙おむつが主流となっていますが、昔は、みんな布おむつを使っていました。現代でも、エコなどの観点から注目されている布おむつは、さらしタイプと形成タイプの2種類があります。
さらしタイプとは、昔からある形でさらしを輪にして縫い合わせて使用します。長方形の布なので、赤ちゃんの性別や成長によって折り方などを変えることができ、長い期間使用できます。さらしタイプに使用する布は凹凸があり、吸水性や通気性に優れているドビー織がおすすめです。また、洗濯しても乾きやすいメリットがあります。
すでに形になっているので、さらしタイプのように自分で折る手間が省けます。また、さらしタイプよりも小さいので、しまう場所を取らず持ち運びにも便利です。しかし、厚みがあるため、さらしタイプよりも乾かす時間がかかることや、コストが高いデメリットもあります。
布おむつを使おうと思ったときに、さらしタイプと形成タイプのどちらにしたらよいのか悩むママもいますが、どちらも一長一短です。両方のタイプを少しずつ用意して使ってみるとよいでしょう。
布おむつを使おうと思ったときに、さらしタイプと形成タイプのどちらにしたらよいのか悩むママもいますが、どちらも一長一短です。両方のタイプを少しずつ用意して使ってみるとよいでしょう。
赤ちゃんに布おむつをするメリット
では、布おむつのメリットはどのようなものでしょうか。布おむつの使用を考えているママにとって一番気になる布おむつのメリットを紹介します。
布おむつを使う一番のメリットは、紙おむつに比べてコストがかからないことです。最初に布おむつやカバーなどを用意するため初期費用はかかりますが、赤ちゃんがおむつを卒業するまで洗って使えるので、トータルで考えると紙おむつよりも費用がかかりません。
また、赤ちゃんのデリケートな肌のことを考え、オーガニックや100%コットンなど、高価なイメージのある布おむつですが、近年は低価格のものも発売されています。昔のように使い古した浴衣などを使用して手作りをすれば、さらにコストは安くなります。
繰り返し使える布おむつは、ゴミが少なく地球環境にやさしいと言えます。子どもが暮らす地球のことを考え、布おむつにする意識高い系のママも増えています。
布おむつは、紙おむつと違いおしっこやうんちをしたときの不快感が強く、排せつのリズムが取りやすいメリットがあります。布おむつにするとトイレトレーニングがスムーズに進むと言われています。
また、こまめにおむつを交換することによって赤ちゃんとのコミュニケーションが深まり、健康状態もチェックできます。
赤ちゃんに布おむつをするデメリット
では、布おむつのデメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
布おむつのデメリットは、洗濯の手間が一番です。赤ちゃんは多いと1日15回~20回は排せつします。紙おむつの場合は、その度に変える必要はありませんが、布おむつは気持ち悪がって赤ちゃんがむずがります。
そのため、毎回取り換える必要が出てきます。また、布おむつは浸け洗いや予備洗いが必要。洗濯の手間を考えると躊躇してしまうこともあるでしょう。
紙おむつよりも布おむつの方が、赤ちゃんの肌にやさしいイメージはあります。しかし、布おむつは、織った布をカバーで固定して使うので、布の素材や固さによっては、おむつかぶれを起こしてしまうこともあります。
また、何度も洗って使うので、布がゴワゴワしてくることもあります。他にも、洗剤や柔軟剤が原因でおむつかぶれになることもあるので、注意しましょう。
赤ちゃんがおむつかぶれを起こしてしまった場合は、まずお尻を清潔に保つことが大切です。布おむつの場合は、おしっこやうんちをすると赤ちゃんが泣いて教えてくれるので、その都度、お尻を綺麗にしてから清潔なおむつに取り換えましょう。
そのとき、空気に触れさせて湿気を取るのも大切です。お尻の湿り気を取った後は、オイルやワセリン、軟膏、ベビーパウダーを使用するのも効果があります。しかし、ひどいおむつかぶれになってしまった場合は、医師の診断を仰ぎ、処方された薬を使用するようにしましょう。
布おむつを使うときに用意するもの
では、実際に布おむつを使用すると決めたら、何を用意するべきでしょうか。
布おむつは、雨など天候が悪いときのことを考えて、40枚~50枚ほど用意すると安心です。さらしタイプと形成タイプがあるので、両方少しずつ購入して試してから赤ちゃんとママに合った方を多めに用意してもよいでしょう。
布おむつを使うときは、紙おむつと違いおむつカバーも必要です。おむつカバーは、汚れなければ、2枚程度で足りますが、うんちで汚れてしまうことを考えると3枚~4枚程度用意しておくとよいでしょう
おむつカバーもスナップやテープの位置を変えることで長く使える「一体型」とサイズが決まっている「カバー型」がありますが、一般的に販売されているのはカバー型です。カバー型は赤ちゃんの成長に伴い買い替える必要があります。
おむつの汚れを事前に軽く落としておく「予備洗い」や「浸け置き」もしくは、「うんち用」と「おしっこ用」に2つ用意しておくとよいでしょう。また、離乳食が始まると、匂いも出るのでふた付きがおすすめです。
洗濯板は、浸け置きする前に軽く洗い流すときにあると便利です。重曹は、浸け置きするときに、雑菌の繁殖を防ぐために必要ですが、なければセスキ炭酸ソーダやアルカリウォッシュなどでも代用できます。いずれの商品も100円均一ショップやホームセンターで購入可能です。
洗濯用洗剤は、洗濯機での本洗いのときに必要となるので、なるべく赤ちゃんの肌を刺激しないような洗剤を選ぶようにしましょう。
なくてもいいものですが、使う場合は、お尻と布おむつの間に入れて使用します。水分だけを通すのでうんちで布おむつを汚すことが少なくなり、洗濯が楽になることやお尻をサラサラに保ってくれるので、おむつかぶれも軽減できます。
布おむつの洗い方
ここでは、簡単にできる布おむつの洗い方を紹介します。
一つのバケツに、水もしくはお湯と重曹を入れます。重曹は水5ℓに対して50mg程度です。使用したおむつをバケツに浸けますが、うんちのときは、軽く洗い流しておきましょう。バケツにある程度おむつがたまったら、もう一つのバケツに水やお湯と重曹を入れて移し、予備洗いをします。あまり汚れていないようであれば、予備洗いをしなくても問題ありません。
予備洗いが終わったおむつを洗濯機に移して洗いますが、このときは、他の洗濯物と一緒に洗わず、おむつだけを洗うようにします。また、柔軟剤や塩素系漂白剤は、デリケートな赤ちゃんの肌にとって刺激が強いため、あまり使わない方がよいでしょう。どうしても使いたい場合は、刺激の少ない赤ちゃん用のものを使用します。
脱水が終わったら、物干しやハンガーを使って干しますが、天気のよい日は、なるべく日に当てるようにしましょう。雨の日は、除湿器や浴室乾燥機を上手に使うと早く乾きます。コットン素材の布おむつの場合は、乾燥機も使用できますが、生地が傷んでしまうこともあります。
おむつカバーも同様に洗います。
まとめ
洗う手間などを考えると躊躇してしまう布おむつですが、コストも低く環境にもやさしいと注目されています。おむつ外れも早いとされているので、布おむつもおすすめですが、メリット・デメリットもあります。おむつすべてを布にしてしまうとハードルが高くなってしまうと考えるのであれば、外出や寝るときは紙おむつにするなど使い分けてみるとよいでしょう。無理のない程度にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。