赤ちゃんのうんちがネバネバしてる!粘液便の原因や対処法とは
赤ちゃんが、普段と違うネバネバとした粘液便を出すとママは、「大きな病気かしら?」と心配します。成長過程にある赤ちゃんの腸はとてもデリケートなので、ちょっとしたことでうんちの状態が変わります。今回は、赤ちゃんの便がネバネバした粘液便だった場合の原因や対処法などを解説します。
赤ちゃんの粘液便とは
粘液便とは、粘液が付いた便のことですが、粘液だけが出た場合も「粘液便」と呼ばれることがあります。今まで水っぽかった赤ちゃんのうんちが、急にネバネバするとビックリしてしまいますが、ほとんどが消化器官の成長によって起こる現象なので慌てる必要はありません。
消化器官が成長することで、長い時間うんちが腸にとどまることができるようになると、水分がなくなってネバネバした粘液便になりますが、ときには、緑色の粘液便になることもあります。
ネバネバした粘液便は、赤ちゃんが成長して腸の細菌バランスが変化してきたことを示しています。離乳食がはじまり、脂肪分を摂取するようになると、よけい粘り気のある便が出ることもあります。
色で見る赤ちゃんの粘液便
赤ちゃんの粘液便は、成長過程で起こるものがほとんどですが、病気が潜んでいることもあります。赤ちゃんの粘液便は、いろいろな色がありますが、色によっては病気のサインとなっていることもあるので、チェックしてみましょう。
-透明・白っぽい粘液便
赤ちゃんの粘液便で一番、多いのが透明や白っぽい便です。粘液が透明でトロトロしている場合や白っぽいものがうんちに付着しているときは、大腸が何らかの原因で傷ついて炎症を起こしている可能性があります。量が少なければ、とくに心配する必要はありません。様子を見てみましょう。大量に付着している場合は、念のため病院で受診すると安心です。
-緑色の粘液便
酸化した胆汁が出ている場合は、緑色の粘液便になることがあります。緑色の粘液便だけの場合は、心配することもありませんが、赤ちゃんが腹痛を起こしている場合や下痢も伴っているときは、ブドウ菌性腸炎、食中毒、小腸炎などの可能性もあるので、医師の判断を仰ぐようにしましょう。
-ピンクの粘液便
赤ちゃんが「痔」を患っているときは、ピンク色の粘液便になることがあります。これは、便秘などでうんちが硬くなると排便時に肛門が切れて出血することが原因で起こります。ピンク色の粘液便自体は、とくに病気ということはありませんが、腸内環境が悪くなっているため便が固くなっていることが原因です。離乳食やマッサージ、運動などで腸内環境を整えてあげましょう。
-赤色の粘液便
便に血液が混ざると赤い粘液便が出ます。いわゆる血便というものですが、この血液は大腸からの出血も考えられます。1度くらいの粘液便であれば、何らかの事情で肛門周辺が切れた場合もありますが、何度も赤い粘液便が出たら要注意です。なるべく早く病院を受診しましょう。
赤ちゃんの粘液便の原因
粘液便が出る原因にはどんなものがあるのでしょうか。
-腸内が傷ついた
大腸内が何らかの原因で傷つくと、その傷を治そうとして粘液が出ます。この粘液がうんちに付着して粘液便として体外に排出されることもあります。この場合は、腸の傷が治れば自然と粘液便は出なくなるので、あまり心配することはありません。
-腸内の病気
繰り返しや定期的に出る粘液便の場合は、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎などの病気が疑われます。「普段の粘液便と違うな」と感じたときは、病院を受診しましょう。
-下痢
粘液は、便がスムーズに腸を通過するために分泌されますが、下痢などを起こしている場合は、便が先に出てしまい、後から粘液が出てくることもあります。
-吸収不良症候群
吸収不良症候群とは、何らかの理由で栄養を吸収できなくなり、下痢や栄養失調になる病気です。吸収不良症候群の場合も粘液便が出ることもあるので、腹痛や便に強い匂いがあるときは、小児科医で診察してもらいましょう。
赤ちゃんが粘液便をしたときの対処法
では、粘液便が出たときは、どのように対処すればよいのでしょうか。ママにできる対処法を紹介します。
-乳酸菌で腸内環境を整える
粘液便が出たときは、乳酸菌を多く含む乳製品や発酵食品を離乳食に加えるとよいでしょう。母乳は、乳酸菌が好むオリゴ糖を多く含んでいるので腸内環境が整いやすくなります。粉ミルクを与えている場合は、ラクトフェリンが配合されているミルクやオリゴ糖などが含まれている栄養補助食品を与えるとよいとされています。
赤ちゃんに安心して与えられるファムズベビーシリーズのエンジェルオリゴは腸内環境を整える4種類のオリゴ糖をはじめ、腸内の蠕動運動(ぜんどううんどう)を活発化させる天然素材、アカシア食物繊維が配合されています。デリケートな赤ちゃんの消化器系にもおすすめのサプリメントです。
-ストレスを与えない
ストレスなどによって腸内環境のバランスが崩れると粘液液便になることもあります。赤ちゃんは意外と敏感でママのイライラなども感じ取りストレスになってしまうことも。また、ミルクから離乳食に変えるときなどのちょっとしたことでも腸内環境のバランスが変わることもあります。
まとめ
赤ちゃんの粘液便は、それほど心配することもありませんが、病気が原因で出ることもあります。粘液便の他に、赤ちゃんの機嫌が悪い、食欲がない、発熱など普段とは違う状態になったときは、速やかに病院を受診しましょう。粘液便に限らず赤ちゃんの便は、口のきけない赤ちゃんにとって、体の調子を伝える大切なツールです。ママやパパが普段から気にしてあげることで、赤ちゃんも元気に育つことでしょう。
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