赤ちゃんに麦茶を飲ませるのはいつから?飲ませるタイミングや赤ちゃん用麦茶の作り方・保存方法などを解説
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大人にとっても、夏場の暑い時期やお風呂上りには、喉ごしのいいさっぱりとした麦茶は気持ちがいいものです。そんな麦茶を、赤ちゃんにも飲ませたいと考えるママはいらっしゃると思いますが、麦茶は、いつ頃から赤ちゃんに飲ませていいのでしょうか。
今回は、飲ませるタイミングや赤ちゃん用麦茶の作り方、保存方法などについても解説します。
赤ちゃんは麦茶をいつ頃から飲んでいいの?
ドラッグストアやスーパーマーケットに行くと、離乳食などと並んで、赤ちゃん用のドリンクが売られています。その中でも人気なのが、日本人に馴染み深い麦茶です。
「ベビー用」「赤ちゃん用」と書かれている麦茶の対象年齢を確認すると、ほとんどの商品には「生後1ヶ月頃から」と明記されています。このように対象年齢が明記されているものに関しては、その月齢に達していれば、飲ませても問題ありません。これらの麦茶は、大人が飲む麦茶よりも苦みが抑えられ、マイルドな味わいです。
どうしても気になるようであれば、赤ちゃんの検診時に保健師や医師に相談してみましょう。
麦茶は離乳食期まではあげなくてもOK
麦茶は、生後1ヶ月頃から飲ませなければならないものではありません。赤ちゃんは、母乳やミルクだけで必要な量の水分を摂取できているので、生後5ヶ月~6ヶ月頃からはじまる離乳食期になるまでは、とくに麦茶を飲ませる必要はありません。
大人の感覚だと、入浴や散歩した後などにさっぱりとしたもので喉を潤したいと考えますが、赤ちゃんは、母乳やミルクだけで大丈夫なのです。むしろ、麦茶を与えることでお腹がいっぱいになり、ミルクが飲めなくなるほうが困ります。
しかし、赤ちゃんが嫌がらなければ、月齢1ヶ月後なら、どのタイミングで飲ませても問題ありません。離乳食前に麦茶や白湯を飲ませ、ほかの飲み物に慣らしておくママもいます。
赤ちゃんに麦茶を飲ませるタイミング
前述したとおり、本来、少量しか飲まない赤ちゃんの授乳前に飲ませてしまうと、成長にとって大切な母乳やミルクが、お腹いっぱいになって飲めなくなる場合もあります。
お風呂上りやお散歩の後、寝起きなど喉が渇いているタイミングで飲ませるようにしましょう。離乳食期であれば、食後に少量飲ませると、虫歯予防にもなります。
赤ちゃんにとって麦茶は安全?
ママにとって、赤ちゃんの口に入るものはすべて「安全である」ことが基準になっています。では、赤ちゃんにとって、麦茶は飲んでも問題ないのでしょうか。
A:ミネラルが豊富でカフェインレスな麦茶は、赤ちゃんが飲む飲み物に適しています。赤ちゃん用だけでなく、大人が飲む一般的な麦茶も同様にカフェインレスなので安心です。
カフェインを摂取すると、動悸やめまい、興奮して眠れない、吐き気などの症状が生じることがあります。消化機能が発達していない赤ちゃんは、少量の摂取でも症状が現れやすいので、十分気をつけましょう。
A:三大アレルギーの1つに「小麦」があります。麦茶は大麦で作られているので、小麦アレルギーに直接の関係はありませんが、赤ちゃんに大麦アレルギーがある場合は、アレルギー反応を示すこともあります。
はじめて赤ちゃんに麦茶を飲ませるときは、念のため、平日の午前中に白湯で薄めた麦茶をスプーン一杯飲ませて、具合が悪くならないか確認しましょう。
赤ちゃん用麦茶の作り方
麦茶をたくさん飲むようになると、赤ちゃん用麦茶では割高になってしまいます。麦茶を飲む人が赤ちゃんだけの場合は、少しずつ作れる粉末タイプを利用するといいでしょう。家族みんなで麦茶を飲む場合は、煮出しパックを利用するほうが経済的です。
簡単で便利なのは、赤ちゃんでも美味しく飲めるように苦みが少なく、マイルドな味にできている赤ちゃん用の煮出しパックです。大人用のパックを使う場合は、水出し用ではなく、やかんで煮出すタイプを使用し、できた麦茶を白湯で薄めるか、水を足して再沸騰させてから冷ますようにします。
赤ちゃん用麦茶の保存方法
ペットボトルやパックで売られている麦茶の賞味期限は長いですが、煮出して作った麦茶は、賞味期限があまり長くありません。常温保存せず、煮出した後は、やかんごと冷たい水に浸けて粗熱を取り、清潔な容器に入れて冷蔵庫で保存しましょう。この場合は、冷蔵庫保存で翌日には飲みきるようにします。
煮出し麦茶は作る量が多くなるので、家族みんなで飲むなどの工夫が必要です。麦茶を冷凍する方法もありますが、解凍後再加熱、沸騰させてから再び冷まさなければならないので、手間がかかります。
赤ちゃん用麦茶を飲ませるのはいつまで?
赤ちゃん用の麦茶は、苦みが苦手な赤ちゃんのために薄めてあるだけなので、赤ちゃんが嫌がらなければ、赤ちゃん用麦茶だけを飲ます必要はありません。普通の麦茶もミネラル豊富で、カフェインレスなのは同じです。
離乳食が終わり、大人の味に少しずつ近づいてくる1歳頃に、普通の麦茶を与えて様子を見てみるといいでしょう。大人用の麦茶を普通に飲んでくれるようになると、ママの手間も減り、楽になります。
赤ちゃんへの麦茶の飲ませ方
赤ちゃんの月齢、飲み物の種類に関わらず、はじめてのものを飲ませるときは、必ずスプーン一杯程度の量からはじめるようにしましょう。アレルギーが心配な場合は、口をつける程度からはじめて様子を見ることが大切です。
麦茶は冷やしてゴクゴク飲むイメージがありますが、赤ちゃんには人肌が基本です。冷たいものを飲ませると、お腹を壊して下痢をすることもあります。
また、熱いと口を火傷してしまうこともあるので、冷蔵庫で保存した麦茶に白湯を混ぜて、人肌にしてから飲ませるようにしましょう。
まとめ
生後1ヶ月頃から飲ませられる麦茶ですが、必ず与えなければならないものではないので、赤ちゃんの様子を見ながら、少しずつ飲ませてみるといいでしょう。
赤ちゃんによっては、気に入ってたくさん飲んでくれる子もいれば、ミルクが大好きでなかなか飲んでくれない子もいます。ミネラルが豊富でカフェインレスの麦茶は、夏場の飲み物として最適なので、ママやパパとみんなで飲めるようになるといいですね。