赤ちゃんにも枕は必要なの?枕を使い始める時期や選び方・注意点を解説
大人の睡眠時に「枕」は欠かせないアイテムの一つですが、赤ちゃんにも枕は必要なのか、疑問に思ったことはありませんか?
今回は、赤ちゃんに枕は必要なのか、枕を使い始める時期や使ったほうがいいケースについて解説します。また、赤ちゃんが使う枕の選び方や注意点についてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
赤ちゃんに枕は必要?
そもそも、枕は睡眠時の姿勢を作るためのものですが、赤ちゃんには不要だと言われています。それは、成人の背骨がS字型にカーブしているのに対し、赤ちゃんの背骨はつい最近までママのおなかの中で丸まっていたこともあり、C字型であるためです。S字型にカーブしている背骨の場合、寝具と体の間には生じる隙間を枕で埋めることで睡眠時の姿勢が作られますが、C字型の背骨である赤ちゃんは、その隙間がないので枕が不要なのです。
赤ちゃんの枕はいつから使えばいい?
赤ちゃんは、3ヶ月頃になると首がすわってきますが、これと同時に首周辺の背骨が反るようになります。そして、6ヶ月頃になると腰がすわってきて腰周辺の背骨が反り始め、ハイハイなどができるようになると背骨の反り具合が大きくなっていきます。つまり、成長とともに背骨がS字型に変化してくるわけです。
このように、徐々に大人の背骨に近づいてくるのですが、枕を使い始めるタイミングとしては、より背中の筋肉が発達し、頭よりも後ろに背骨が出る程度に反ってきたかどうかで判断するとよいでしょう。個人差はありますが、1歳前後を目安に考えるといいかもしれません。
赤ちゃんに枕が不要とは限らない
背骨の形状の違いから、赤ちゃんに枕は不要だとお伝えしましたが、中には枕を使ったほうがよいというケースもあります。
月齢が低い赤ちゃんほど、頭はとても柔らかいもの。同じ姿勢で寝ていると、一点に圧が集中して頭の形が歪んでしまうこともあります。真っすぐ上を向いて寝ていれば絶壁になりますし、特定の向きだけで寝ていればいびつになってしまうのです。
とくに、寝返りを打てるようになるまでの期間に多いとされ、「このまま直らなかったらどうしよう…」と心配するママパパも少なくありません。このようなケースでは、ドーナツ枕がオススメです。中央のくぼみが頭に加わる圧を分散してくれるので、頭の形をきれいに保つ効果が期待できます。また、すでに頭の形が歪んでしまったような場合でも、ある程度矯正することも可能ですので、ぜひ試してみてください。
ミルクを飲んで寝かせると、すぐに吐き戻してしまう赤ちゃんもいます。これは、赤ちゃんはまだ胃の入り口が閉まっていないため、ミルクが逆流してしまうというものです。月齢を重ねるごとに落ち着いてくるはずですが、戻したミルクが気管に入ってしまうのも心配です。
そこで、あまり回数が多いようであれば、傾斜付きの枕を使ってみるとよいでしょう。なだらかな傾斜で上半身全体を起こしてくれるので、逆流を防ぐ効果が期待できます。
赤ちゃんの枕の選び方・注意点
では、赤ちゃんの枕の選び方を見ていきましょう。毎日使うものですので、購入する前にしっかりチェックしてみてください。
赤ちゃんは汗っかきです。吐き戻しをすることもありますし、よだれも多いです。そのため、自宅で丸洗いできることは重要なポイントです。洗い替えの分も用意しておけば、いつでもきれいな枕で寝かせてあげられます。
赤ちゃんの肌はとてもデリケートですので、ちょっとした外部からの刺激で肌トラブルを起こすこともあります。肌荒れや刺激対策として、化学繊維や硬い素材を避け、コットンやオーガニックコットンなどの天然素材枕を選ぶようにしましょう。もし肌トラブルが見られるようであれば、早めのケアをしてあげてください。
Fam’s Baby(ファムズベビー)なら、汗をかいても直接肌に触れさせないバリア効果で、肌トラブルの予防はもちろん、肌トラブルの改善にも使用できます。医療用の最高品質の成分のみを原材料としているので、赤ちゃんがうっかり舐めても安心です。お風呂上がりや清潔にした後に塗るだけで、簡単にケアできます。
絶壁予防や吐き戻し防止のために、首がすわる前に枕を使用する場合、あまり高さのある枕を使用すると気道が圧迫されることもありますので注意してください。また、首がすわったとしても、高さがある枕を使うと体に負担がかかってしまうこともありますので、赤ちゃんにぴったり合った枕を探してあげるようにしましょう。
枕選びに限ったことではありませんが、赤ちゃんの顔が覆われたりすることで窒息事故につながるケースも少なくありません。そのため、顔全体が埋もれてしまうようなふわふわの枕は避けるようにしましょう。大人にとっては気持ちがいいものでも、赤ちゃんにとってよいものとは限りませんよ!
タオルを使った枕もオススメ
赤ちゃんの枕として、タオルを活用するというのも方法もあります。作り方はいたって簡単です。
赤ちゃんにちょうどいい高さまで折りたたむだけで枕として使えます。成長に合わせて高さを変えられますし、汚れても簡単に選択できるのがメリットですね。枕を嫌がる赤ちゃんや、そもそも枕は購入しないというママパパにもオススメです。また、市販の枕の高さ調整に使うという方法もありますので、ぜひタオルを活用してみてくださいね。
まとめ
今回は、赤ちゃんに枕は必要なのか、枕を使い始める時期や使ったほうがいいケースについてお伝えしました。体の構造上、1歳くらいまでは枕は必要ありませんが、頭の形が気になる場合や吐き戻しを防ぎたい場合など、枕を使うことで効果が期待できるケースもあります。丸洗いできるか、素材は安心か、高さは合っているかなどを意識しながら、上手に活用してみてください。