赤ちゃんの後追いって?いつから?ギャン泣きされずに離れる方法は?
目次
赤ちゃんが少し成長するとはじまる「後追い」。「可愛いけれどなにもできない」「ギャン泣きされて動けない」など、多くのママたちが困惑する後追いは、いつまで続くのでしょうか。
今回は、赤ちゃんの後追いの時期や原因、対策などを解説します。
赤ちゃんの後追いはいつからいつまで?
個人差のある赤ちゃんの後追いは、早い場合で生後6ヶ月頃からはじまり、9ヶ月~11ヶ月(出典:ベネッセ)にピークを迎え、1年半くらいで落ち着くとされています。だいたいハイハイや歩きはじめの時期にはじまって、言葉が理解できるようになると収まってくると考えていいでしょう。
また、記憶力が発達し、「ママが出かけても戻ってくる」ということを理解すると、環境の変化に対応できていきます。一人遊びも楽しめるようになると、少しずつ後追いをしなくなっていくでしょう。
ただし後追いの期間も個人差があり、はじまってから1ヶ月から3ヶ月程度で落ち着く子もいれば、しばらく続く子もいます。赤ちゃんにとって、自立心が芽生えるまではママを必要とする時期なので、後追いが長引くことや、収まっていても弟や妹の誕生などをきっかけに再度はじまることもあります。
なお、赤ちゃんの後追いは、長く続くこともありますが、反対にまったくしない子もいます。ほかの赤ちゃんと比べて、不安に思う必要はありません。
赤ちゃんが後追いする原因
ハイハイや歩きはじめて行動範囲が広がった赤ちゃんは、なぜママの後追いをはじめるのでしょうか。
後追いは、ママやパパなど普段の生活の中で、とくに長い時間一緒に過ごす人に信頼感や愛着が生まれ、特別な存在だと思いはじめることがきっかけです。
つまり「大好きな人と離れたくない!」という気持ちと、ほかの人と保護者を区別できるほど成長したということですが、その結果、少しでも姿が見えなくなるとギャン泣きや探し回り、その不安から常に後をついて回ることになります。後追いは、赤ちゃんが成長している証拠でもあるのです。
後追いしない赤ちゃんもいる
赤ちゃんの中には、後追いをしない子もいます。同じくらいの月例の赤ちゃんが後追いをするのに、我が子だけがしていないと少し不安に感じるものですが、これは、赤ちゃんの性格や環境にもよるのです。
たとえば、一人遊びが好きな子は、遊んでいるときにママがいなくても気付かない場合があります。また、ほかに兄弟や祖父母などと一緒に暮らしている場合も、「ママは特別な存在」と思わず、ママだけを追いかけ回さないことも。
「後追いをしないから自閉症かも」と心配するママやパパがいますが、後追い以外にも「ママやパパと視線が合わない」「笑わない」「名前を呼ばれても反応しない」などの気になる症状がなければ、赤ちゃんの性格や環境によるものが多いとされています。しかし、気になる場合は、定期健診のタイミングや小児科医で相談するといいでしょう。
赤ちゃんの後追いを対処する7つの方法
赤ちゃんの成長や信頼されていることが実感できてうれしい後追いですが、ときにはトイレにも行けない場合や、人に預けることができないことも。「成長過程だから仕方ない」とわかっていてもイライラしてしまう後追いは、どのように対処すればいいのでしょうか。
「すぐに戻るからね」と声をかけても意味が理解できなければ、少しでも姿が見えないと不安になってギャン泣きしてしまいます。そのため、普段からこまめに声をかけて、安心感を与えることが大切です。
離れるときは「トイレに行くね」などと声をかけ、戻ってきたら「戻ってきたよ」と声をかけてあげましょう。いない間に泣き出した場合は「ママはここよ」と優しく抱きしめることも大切。いなくなっても必ず戻ってくると覚えていくことで、後追いもなくなっていきます。
赤ちゃんの後追いがひどい場合は、家事を頑張らないようにすることも大切です。常に赤ちゃんのそばから離れられない状況なのに、普段通りに家事をしようとすると、自分を追い詰めてしまいます。
家族にも状況を理解してもらい、適度に手を抜くようにし、少しでも楽になる方法を見つけましょう。その分の時間を赤ちゃんと過ごすようにして信頼関係を深めていけば、後追いも早く卒業できるでしょう。後追いがひどいときは家事ができないと考え、周知徹底しておけば、気分が楽になります。
赤ちゃんの後追いで家事がままならないときは、おんぶ紐や抱っこ紐を活用する方法もあります。ママの負担も大きいですが、常に赤ちゃんと一緒にいるので、不安を解消することができます。「ここぞ!」というときに使い、工夫をして乗り切りましょう。
ママが常に赤ちゃんの視界に入るようにするものいいでしょう。たとえば、リビングで赤ちゃんを遊ばせておくとママが廊下に出たら姿が見えなくなってギャン泣きしてしまう場合は、廊下やリビングが見渡せる場所に赤ちゃんを移動させて遊ばせる、洗濯物を干すときは、窓際やベランダに出すなど、常に視界に入るようにします。
また、ドアを締め切らないようにするのもおすすめの方法です。トイレやお風呂のドアを少し開けておけば、ママを見ていられるので安心します。どうしても難しい場合は、トイレやお風呂の中に赤ちゃん用の椅子を用意しましょう。
赤ちゃんは、生後6ヶ月くらいから、音の出るオモチャに興味を示すようになります。そのため、楽器や鈴などのオモチャで、赤ちゃんの注意をそらすようにしましょう。
自動で動いて音を出すオモチャなら、後をついていくこともあります。音の出るオモチャに興味を示している間に、トイレや家事を少しの間に済ますことも可能です。
「ママがいなくなるかもしれない」という不安から後追いをする時期は、記憶力が伸びるときでもあります。そこで、「いないいないばぁ」を練習してみましょう。ママが顔を隠して見せるという動作を繰り返し、慣れてきたら、全身を隠して現すようにします。そうすることで、「ママがいなくなってもまた現れる」と理解して、後追いが減っていくこともあります。何度も繰り返すことで不安を解消してあげることが大切です。
赤ちゃんの後追いを一人で何とかしようとすると、自分を追い詰めてストレスがたまってしまうものです。パパや周囲の人に協力を求めることも大切。パパがいるときは、赤ちゃんを見てもらうなどのサポートをお願いましょう。
また、公園や子育て支援センターなどに行けば、同じ月齢くらいの赤ちゃんがいるので、ママや赤ちゃんの気が紛れて気分転換になります。
赤ちゃんが後追いをはじめたときに注意したいこと
赤ちゃんの後追いは、突然はじまるものです。そのため、ハイハイができるようになったら要注意です。今までなら問題がなかった場所でも、思わぬトラブルになることもあります。
火や刃物を使うキッチンや、お湯を溜めて蓋を開けたままにしているお風呂場、階段、物が積み上げてあるクローゼット、踏み台になるものが置いてあるベランダなど。
アッと気付いたときには、思わぬ距離まで近づいていることもあるので、ケガなどをさせないように、危ないと思った場所には、ベビーゲートなどを設置して対策をとっておきましょう。
まとめ
赤ちゃんは、ママやパパといれば安心できますが、逆に姿が見えなくなったときに不安が大きくなり、後追いやギャン泣きがはじまります。同じころに人見知りがはじまる場合も。ママがいなくなっても、必ず戻ってくることがわかれば、後追いも減っていきます。
ママにとっては大変な時期になりますが、それは赤ちゃんが成長している証拠です。自分の後を追って必死になる姿はとても可愛いもの。そんなに長い期間、後追いをしてくれるわけではないので、この瞬間を大切にできるといいですね。
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