赤ちゃんのよだれかぶれを防ぐには!原因からオススメの対策までをご紹介!
「赤ちゃんのよだれかぶれがかわいそうでなんとかしてあげたい」こういった声が多く聞こえますが皆さんは適切なよだれかぶれの対処法をご存知ですか?
赤ちゃんの肌は大人と違ってデリケートなので対処法を誤ると却って悪化してしまうことも。そうならないためにも正しい対処法を知り対策していきましょう。
よだれかぶれとはどんな症状なのか
よだれかぶれとは、よだれが原因で皮膚炎が起きる炎症のことを指します。
特に生後2か月~1歳ごろまではよだれの分泌量も多く、離乳食なども始まる為よだれかぶれは出来やすくなってしまいます。
よだれかぶれが出来ると口周りが赤くなったり、かゆみがでます。かきむしってしまうと傷がつき、余計にひどくなってしまいます。痛みや出血Mを伴うことも。
また口周りだけでなく、首やデコルテ、赤ちゃんは自分の手も良く舐めるので、そういった部分にもよだれかぶれは広がってしまいます。
よだれかぶれになってしまう原因
よだれには消化酵素や塩分、口の中の雑菌が含まれており、肌表面の細胞、すなわち角質層部分(たんぱく質)を分解します。
よだれにより皮膚がふやけて柔らかくなり、バリア機能が低下してしまうことも炎症を起こす原因の1つです。
またバリア機能が低下した状態の肌に母乳や離乳食が付着してしまうことも肌への刺激となります。
よだれかぶれになってしまった場合はどうしたらいいか
よだれかぶれが出来てしまう1番の原因は「よだれがついたまま放っておくこと」にあります。
放置しないように心がけることでよだれかぶれの悪化は防げますし、肌を清潔にしておくことで他の部位への伝染も予防できます。
しかしどう頑張っても、赤ちゃんのよだれを止めることは出来ません。そこで、よだれかぶれが出来てしまった場合の対策方法をご紹介します。
拭く時のポイントとしては「とにかく優しく拭くこと。」
ふき取る際の摩擦によって肌が傷ついてしまうと菌が侵入し、皮膚炎の原因となってしまいますから注意しましょう。
赤ちゃんの肌は弱くてデリケートなので、少しの刺激で見えない傷が出来てしまいます。
とくに、うっかり使ってしまいがちなティッシュですが、ティッシュは赤ちゃんの肌にはカタく、傷がつきやすいものなのでNGです。
1番オススメなのが「濡らしたコットンやガーゼ」で拭いてあげることです。
とくにコットンなら使い捨てが出来るので、雑菌の心配がありません。ガーゼもコットンも水にぬらして使うことでやわらかな肌触りになるので、赤ちゃんの肌を刺激することなくよだれをふき取ることが出来ます。
赤ちゃんの肌はゴシゴシこすらずに、やわらかくすべらせるように拭いたり、水分を吸わせるようにそっと拭いてあげましょう。
皮膚がふやけしまうと傷つきやすくなるように、肌のバリア機能が低下してしまうとよだれかぶれは悪化しやすくなってしまいます。
バリア機能はよだれによる刺激だけでなく、乾燥により水分が失われている状態でも低くなります。
何度もよだれを拭くと、必要な皮脂まで奪ってしまうので乾燥の原因になります。
バリア機能を高めるためにはしっかりと保湿して皮脂を補ってあげることが大切です。
薬局などで手に入るワセリンなどを使って皮脂を作ってあげることで肌の上に膜ができ、外的刺激を防ぐことが出来ます。
とくに食事の前などに塗ってあげると、母乳や離乳食の刺激から肌をバリアしてくれるので効果的ですよ。
ただ、ワセリンは強い膜を作ってくれますが皮膚透過しないので、丁寧に洗い流してあげないと炎症の元になるので注意が必要です。
あまりにもひどい場合やどうしたらいいか分からない時は無理せずに、専門家の手を借りましょう。小児科や皮膚科で適切な薬を処方してもらうことで、よだれかぶれの改善が見込めます。悪化してしまうとママも心配ですし、赤ちゃんにとってもストレスになりますから、「このくらいで?」と思わずに、気になったらすぐに診てもらうことをオススメします。
最近の小児科では『ロコイド軟膏』や『キンダベート軟膏』などのステロイド入りの塗り薬を処方されることが多いようです。ステロイドの影響を懸念しているママもいますが、病院ではステロイドに関する正しい知識なども教えてくれるので安心して大丈夫ですよ。
肌が荒れやすい赤ちゃんにはオーガニックコットンの肌着を購入してあげるのも良いですね。やわらかなコットンを使用した肌着なら、動き回っても刺激が少なく優しい肌触りなので赤ちゃんにとっても快適です。
少々値が張りますが、シルクのパジャマなんかもオススメですよ。
また口周りを清潔にしていても、服が濡れたままになっているとよだれかぶれを起こしてしまう原因になるのでスタイや肌着が濡れているなら取り替えてあげましょう。
まとめ
赤ちゃんのよだれかぶれを放置してしまうと悪化してしまいます。大人の肌と違ってとてもデリケートなので、正しい対処法で赤ちゃんのよだれかぶれを防いであげましょう。