洗濯洗剤が肌トラブルを引き起こす理由

刺激性アリ? 洗濯洗剤が肌トラブルを引き起こす理由

日頃私たちが衣服の清潔を保つために洗濯洗剤の使用は欠かせませんよね。しかし、肌の健康を保つための洗濯洗剤が、肌トラブルを引き起こす原因になることもあるのです。
洗濯洗剤は肌にどのような影響を与えるのでしょうか?

洗濯洗剤の影響

洗濯洗剤を選ぶ際に、汚れが落ちる・部屋干しでも臭わない・真っ白に洗い上がるなど、衣服の菌や嫌な匂いをなくしてくれることを基準にしている方も多いはず。
しかし、その洗浄力はどんな成分によって強化されているのか考えたことがありますか?
洗濯洗剤には、汚れをしっかりと分解するために合成界面活性剤という皮膚への刺激性が強い化学物質が含まれています。
合成界面活性剤には、水と油のような本来反発する成分を、混ぜ合わせることができる成分で有名です。
また、肌のバリア機能である角質層と皮脂膜をゆるめ、溶かしてしまう働きがあり、美容業界でも問題視されています。
スキンケア用品から徹底的に合成界面活性剤を排除していても、洗剤に含まれていれば肌は常に肌に有害な成分と触れ合っていることになりますよね。
その他にも殺菌剤や漂白剤といった、衣服の汚れを落とすことを考えた成分が多く含まれますが、これらは肌にとっては刺激性が強く、敏感肌の方や赤ちゃんは肌トラブルを起こしてしまうことがあります。

合成界面活性剤

盲点! 柔軟剤にも合成界面活性剤?

上記では洗濯洗剤のことを紹介しましたが、実は柔軟剤にも合成界面活性剤はたくさん含まれており、良いバクテリアを死滅させるほど刺激性が強いものが使用されている商品もあります。
香りが長続きするのはそれだけ香料を使用しているということで、ふんわり柔らかく仕上がるのはタオルの繊維を強制的に柔らかくする合成界面活性剤が使用されていることを意味するのです。
また、これらの効果を長持ちさせるために柔軟剤を入れた後はほとんどすすぎ洗いが行われません。
洗濯後の衣服には柔軟剤と洗濯洗剤の強い刺激は確実に残っていると言えます。

洗濯洗剤と柔軟剤から肌を守る方法

肌に刺激のある成分が含まれているからと言って洗濯をしないわけにもいきません。
しかし、水洗いでは汗や皮脂を完全に落とすのには手間がかかります。
では、どのような対策で洗濯洗剤と柔軟剤による肌トラブルを防げばいいのでしょうか?

石鹸洗濯

肌に優しく、石鹸洗剤を使用する洗濯方法が肌に一番優しいと言えるでしょう。ただし、石鹸洗剤は粉末・液体どちらも石鹸カスが洗濯機に残りやすく、カビの原因になったりするのでこまめな掃除が必要です。
普通の洗剤に比べて手間がかかる面もありますが、肌トラブルのことを考えれば必要な手間とも言えるでしょう。

石鹸洗濯

肌のバリア強化

肌トラブルを回避には、刺激を受けにくい肌環境を作ることが大切です。
肌を保護してくれるムースを使用して、肌に優しいベールを纏うと良いでしょう。
バリア機能を強くできるように、入浴後に化粧水などで保湿をすることをオススメします。汗をかいても落ちにくく、角質層に浸透して保護膜を作ってくれるようなものは、肌を24時間保護してくれるので、洗濯洗剤以外からの刺激からも肌を守ってくれるでしょう。洗剤が原因でアレルギーになってしまう人もいるので、現在アレルギーを発症したことのない人も、ぜひ使うようにして下さい。肌と服の間にワンクッションはさむだけで、洗剤による影響を軽減させることができます。

肌バリアの強化

重曹を使用

食品や掃除用品にも使われる重曹は、口に入れても無害な成分で出来ています。
重曹の使い方は簡単で、石鹸洗剤にカップ1杯ほどを混ぜて洗濯するだけ。
柔軟剤として使うこともできるので、使い方に合わせて入れる順番を変えると良いでしょう。

重曹

まとめ

自分だけではなく家族の肌トラブルを回避するためにも、洗濯対策を考えてみてはいかがでしょうか

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