遺伝?突然発症? 乳児アトピーの原因
生後2ヶ月~3歳児までに発症することが多いとされているアトピー性皮膚炎。
乳児の皮膚の病気の中ではメジャーなアトピーですが、発症の原因は遺伝だけではないとご存知ですか?今回は、乳児アトピーが発症する原因についてお話します。
乳児アトピーとは
乳児アトピーとは、早い子だと生後1ヶ月前後から乳児に発症するアトピー性皮膚炎のこと。良くなったり悪くなったりを繰り返して、慢性的に痒みが続くことが特徴で、耳の裏や耳たぶ、ひじ、ひざといった関節部分の皮膚が切れてジュクジュクと化膿してしまうのも症状の一つです。夏よりも、冬の方が症状が重く現れるという性質があるので、赤ちゃんのアトピーを疑う際はしっかりと赤ちゃんの症状をチェックしていてあげましょう。
アトピーは遺伝?突然発症?
アトピーの原因は、まだ詳しく解明されている訳ではありません。両親がアトピーでも子どもはアトピーにかからない事もありますし、一概にすべての原因が遺伝とは言い切れないのです。しかし、親族に花粉・ハウスダスト・食事・動物などのアレルギー症状を持つ方が居る場合、そのアレルギー体質が遺伝して、乳児アトピーとして発症してしまうということはあります。
そして、遺伝とは関係なくアトピーを発症する赤ちゃんもいます。他のアレルギーもそうですが、生活環境が要因になって発症してしまうこともあるのです。例えば、寝室やリビングに湿気がありダニが多くいたり、ハウスダストが多い部屋に居ると喘息発作を発症してしまう赤ちゃんもいます。「遺伝だから仕方ない」と生活環境を変えずに治療をしても、生活環境に原因があればなかなか完治できないという事です。
アトピーを治すには
アトピーは、遺伝でも突然発症でも、しっかりとケアを行えば徐々に症状が軽減されることが見込めます。アトピーの大敵は「乾燥・不潔・栄養不足」です。アトピーの赤ちゃんは肌がとても乾燥しやすく、また何かの摩擦で症状を発症してしまうことがあります。
自宅ではなるべくクリームなどによる保湿を欠かさず、衣服や生活空間は清潔に保つようにしましょう。赤ちゃんの肌は水にも反応してしまうことがあるので、自ら素肌を保護してくれるような製品を使用して24時間肌を保護してあげて下さい。
乳児アトピーの場合、アトピー性皮膚炎の発症リスク・重症化リスクは早期の対処・予防で最小限に抑えることができます。できるだけ健康な肌の状態で、症状が軽い時からのケアを心掛けましょう。
まとめ
アトピー肌は、根気強くしっかりケアすることで改善することができます。
赤ちゃんの肌をしっかりと保護して、痒みの無いすべすべ肌を取り戻してあげて下さい。