赤ちゃんのジュースはいつからOK? あげる際のポイントや注意点も解説
生まれてからずっと母乳やミルクだけを飲んでいた赤ちゃんですが、離乳食がはじまり母乳やミルク以外の飲み物を与える機会が出てくるころかと思います。白湯や麦茶などで水分補給をさせることが多々あるかと思いますが、赤ちゃん用品売り場には赤ちゃん用のジュースもたくさん売られています。
こういったジュースは一体いつから飲ませていいものなのか悩んでいませんか。今回は、赤ちゃんのジュースを与える際のポイントや注意点も合わせて紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
赤ちゃんのジュースはいつからOK?
赤ちゃん用品売り場で売られているジュースにはパッケージに対象月齢が記載されています。ほとんどが生後6ヶ月~となっているので、赤ちゃんにジュースを与えるのであればそれに従って購入するようにしましょう。
「ジュースの味を知ってしまうと白湯や麦茶を飲まなくなるのではないか?」
「味の薄い離乳食を食べなくなってしまうのではないか?」
こういった不安がある人は無理にジュースを飲ませることはせずに、1歳過ぎまで待つと安心でしょう。
赤ちゃんにジュースをあげる際の3つのポイント
赤ちゃんにジュースを与える際に気を付けるべき3つのポイントを解説します。成長度合いを見て「そろそろジュースデビューしてもよさそうだな」と思っても、あげ方を間違えるとうまく飲めなかったり、お腹を壊してしまったりする恐れがあるのでしっかりチェックしておきましょう。
ジュースの種類によってはアレルギー反応を起こしてしまう可能性があります。赤ちゃんが初めて口にするものなので慎重にあげなければなりません。
最初は小さじ1杯程度からはじめましょう。赤ちゃん用のジュースは一つの内容量が100㎖程度と少量ですが、それを一気に飲み干すようなあげ方は避けましょう。
赤ちゃん用のジュースとはいえ、買ってきたジュースをそのまま与えると、赤ちゃんにとって味が濃過ぎる可能性があります。白湯で2~3倍に薄めてから与えると丁度よい濃度となるでしょう。
大人であればキンキンに冷えたジュースのほうがおいしいと感じますが、赤ちゃんにとって冷えた飲み物は消化器官に負担を与えてしまします。
また冷たい飲み物は、赤ちゃんをびっくりさせることがあります。暑い時期であっても常温のジュースを与えるようにしましょう。
ジュースをあげはじめたら注意すべき4つのこと
赤ちゃんにジュースを与えはじめたら注意すべきポイントが4つあります。赤ちゃんの健康を守るためにもしっかり頭に入れておきましょう。
赤ちゃんは消化器官が未熟な状態です。ジュースには炭水化物や糖分を多く含んでいるため、消化器官に負担を与えてしまいます。また与え過ぎは肥満にもつながるため、与える量をしっかりと管理しましょう。
ジュースにはさまざまな種類がありますが、初めてジュースを飲む際はアレルギーに注意しましょう。これは離乳食で初めて食べる食材に気を付けるのと同様です。
どの食品や物質がその赤ちゃんのアレルゲンとなるのかがわからない状態なので、最初は極少量からはじめ、アレルギー反応があった場合は即座に与えることを中止し、病院を受診しましょう。
赤ちゃんの体を作るための栄養はミルクや離乳食から摂るべきだということを覚えておきましょう。「野菜を食べないから野菜ジュースを飲ませよう」と考えてジュースを与えることはしないでください。
また離乳食や授乳の妨げになるような飲ませ方は止めましょう。ジュースがおいしいと「もっと欲しい」とねだる赤ちゃんもいるかもしれませんが、そこは親がしっかり管理し、与え過ぎないようにしましょう。
のどが渇いた状態でジュースを飲むと特別おいしく感じるものですが、繰り返すとクセになってしまいます。水分補給は白湯や麦茶にして、ジュースで代用しないようにしましょう。
ジュースには糖分がたくさん入っています。マグや哺乳瓶にジュースを入れて飲ませると、いつまでも咥えているなどして虫歯リスクを高めてしまう恐れがあります。
ダラダラと飲んでいる場合は時間で切り上げましょう。またジュースを飲んだら、その後の歯磨きをしっかりと行いましょう。
赤ちゃん用ジュースにはどんな種類がある?
最近では赤ちゃん用ジュースにもさまざまな種類が展開されています。どのようなものがあるのかを紹介します。
果物をベースにしたジュースです。果汁100%のものがほとんどで、りんごなど1品目から成るものや、複数の果物が入ったミックスジュースなどがあります。
野菜をベースにしたジュースです。複数の野菜が入っており、その中に果物も数種類入ることによって飲みやすい味になっています。「赤色系の野菜」「緑色系の野菜」などがあります。
乳酸菌の入ったジュースです。ミルク系の味がするので好む赤ちゃんも多いでしょう。カルシウムが配合されていたり、ビフィズス菌が配合されていたりとバリエーションも豊富です。
カリウムやナトリウムといった電解質を体内にスムーズに取り込めるジュースです。脱水症状時などには効果を発揮します。
しかし、糖分や塩分が多く含まれているので、水分補給が必要な状態であれば経口補水液のほうをおすすめします。
まとめ
赤ちゃん用ジュースにはさまざまな種類がありますが、月齢の低いうちから無理にあげる必要はありません。アレルギーを起こす可能性もあるので、初めて飲ませる際は極少量からはじめるようにしましょう。
与え過ぎは離乳食の妨げになったり、虫歯リスクを高めたりする恐れがあります。日常的に飲ませるのではなく、あくまでも「おやつの一環」「特別な時のご褒美」くらいの気持ちでジュースを取り入れることをおすすめします。