クロレラエキスは、スキンケア化粧品やボディケア・アイケア用の化粧品、洗顔料、シートマスク製品などに含まれています。クロレラエキスの詳しい効果については後述しますが、シワを予防する作用が含まれていることが、多くの化粧品にクロレラエキスが配合される一因になっています。
タンパク質や栄養成分が豊富であるため、日本では食料不足を解消するための成分としても長く研究されてきました。現在は栄養補助食品に使われる成分としてもクロレラエキスの名前を頻繁に見かけることができ、赤ちゃん向けのサプリメントにも採用されています。

クロレラエキスには栄養が豊富に含まれています。そのほかにもたくさんの効果や効能に期待できるので、その長所について詳しく確認しておきましょう。

現代人の食生活ではビタミンやミネラルが不足しがちですが、クロレラエキスには16種類のビタミンが含まれています。これは緑黄色野菜の約10倍という栄養価に匹敵するものであり、接種することによって栄養補助効果や保健効果が認められます。
赤ちゃんにとって、これらの栄養素が必要不可欠であることは言うまでもありません。食べ物から豊富に栄養を摂取することが難しい年齢だとしても、少量のクロレラエキスで補える可能性が高いため、健康な体作りに大いに役立ちます。

育毛作用をもたらす成分としてセイヨウニワトコ花エキスが頻繁に使われていますが、これとクロレラエキスを併用させることにより、強い相乗効果が認められたという研究結果が存在します。これは頭皮を厚くさせる効能が備わっているためと考えられ、とくに男性型脱毛症（AGA）の予防効果に期待できます。
赤ちゃんにとってはとくに大きなメリットにはなりませんが、健康な髪の毛を産生しやすいベースを作れることは魅力的です。頭皮そのものを分厚くさせられることもポイントになり、乾燥を防いで保湿しやすくなることもメリットと言えるでしょう。

クロレラエキスには、TSP-1を表皮細胞で増加する効果が備わっています。TSP-1は、紫外線によって発生する毛細血管の出現を抑える効果があるため、シワなどの老化現象を予防することに期待できます。女性向け化粧品の成分としてクロレラエキスが採用されるのはこのためです。
また、毛細血管の出現が肌のハリや弾力を失わせることになるため、シワ以外の老化を予防する効果を備えていることもポイントです。紫外線は赤ちゃんのデリケートな肌にも容赦なく襲い掛かりますので、クロレラエキスは赤ちゃんへのダメージを軽減させるために役立つ成分と言えるでしょう。

クロレラエキスは、医薬部外品原料規格2006（外原規2006）に収載されている成分の1つです。厚生労働省が「医薬部外品等の原料として配合してよい」と認められている成分であるため、クロレラエキスに一定の安全性が備わっていることは間違いありません。
ただし、クロレラエキスは安全性に関する研究があまり進んでいない成分でもあります。クロレラエキスを摂取したことでアレルギーを発症したという報告は認められませんが、反対にアレルギーの問題がないと正式に認められた検証結果もなく、参考にできるデータが出揃っていないというのが正直なところです。
皮膚刺激性、眼刺激性に関しても同様に、まだ十分な研究が進んでいません。一方でたくさんの種類の化粧品としてだけでなく、体内に取り込むサプリメントとしても採用されている成分であることも確かです。これまでに大きなトラブルの報告例はなく、安全に摂取できると判断して問題ありません。

クロレラはアルコール添加物と組み合わさることで、フェオホルバイドという成分が過剰に産生されることがあります。かつて販売された健康食品の一部ではこのような問題が認められ、光過敏症の原因となることが危惧されました。
現在はこのような問題が発生しない規格基準を満たすクロレラエキスが採用されています。健康食品として利用しても、化粧品として使用しても光過敏症を引き起こすリスクはまずありませんが、海外で作られた健康食品や化粧品に関しては、このリスクに対する警戒が必要です。