ペンチレングリコールとは?効果・効能や安全性について解説

ペンチレングリコールとは?効果・効能や安全性について解説

殺菌剤の1種として使用されることが多い成分に「ペンチレングリコール」があります。とくに幼児期には大敵となる細菌への有効性も証明されているため、赤ちゃん向けのアイテムに使用されることも珍しくありません。
今回は、ペンチレングリコールとはどんな成分なのかを説明し、効果や効能について解説します。安全性や使用上の注意点にも触れ、パパ・ママが気になる情報を網羅してお届けします。

ペンチレングリコールとは

ペンチレングリコールは多価アルコールの1種であり、酸化プロピリンから生産されます。よく似た名前の成分として「プロピレングリコール」がありますが、こちらは「PG」と略されることが多く、明確に区別されています。PGには皮膚刺激性が認められますが、ペンチレングリコールは多くの化粧品に使用される成分です。
ペンチレングリコールは、主に殺菌剤として赤ちゃん向けの製品に対しても使用されています。防腐剤として有名な成分に「パラベン」がありますが、これはアレルギーの発症など安全面で疑問符が付く成分であるため、その代替成分としてペンチレングリコールが採用される機会が増加しました。
特徴的なポイントとなるのが、製品化にあたり低濃度化させた場合も強い抗菌性を維持できることです。このような応用性の高さも、幅広い製品に採用されるようになった理由の1つです。また、保湿作用を持ち、さらっとした使用感を備えることも特徴と言えます。

ペンチレングリコールはどんな化粧品に含まれている?

成分が持つ保湿性にかかる期待が大きく、多数のスキンケア化粧品や洗顔料、洗浄製品、シートマスクなどの成分として採用されています。赤ちゃん向けのアイテムとしては、ボディケア製品などに採用される機会が多く、幅広い製品にペンチレングリコールが用いられています。

しかし、どちらかと言えば保湿性よりも殺菌性に着目して使用するメーカーが多いという実情があります。製造過程における殺菌効果や、製造後に増殖する恐れのある細菌を抑制する効果が期待され、ヘアカラーなどの美容関連商品に使用されることも特徴です。

ペンチレングリコールの効果・効能

ペンチレングリコールの効果・効能は、先ほども触れていますが抗菌・殺菌効果、保湿効果が主になります。ここからは、ペンチレングリコールによる効能について、項目ごとに分けて解説します。

抗菌効果

ペンチレングリコールが持つ1番の強みは抗菌効果の高さです。製品流通後の防腐剤として、あるいは製造中の殺菌剤として使われることが多く、低濃度でも効果を発揮します。応用力が高い成分であるため、赤ちゃん向けのスキンケア化粧品にも殺菌剤として用いられるケースが増えています。

とくに効果を発揮するのが、グラム陰性菌に対する抑制力です。グラム陰性菌は、循環系に侵入した場合に発熱や呼吸促迫などの症状を引き起こす可能性がある危険な細菌であり、炎症を引き起こす可能性もあるため、幼児期にとって大敵となる存在です。

同じ多価アルコールでも、グリセリンやエリスリトールにはグラム陰性菌の抑制効果が認められていません。一方のペンチレングリコールは、4%以上の濃度で使用した場合に抑制効果が認められるという研究結果があり、殺菌剤としての能力の高さが証明されています。

また、大腸菌や黄色ブドウ球菌、緑膿菌といった最近に対しても、一定の抗菌性が認められています。どれか1つの細菌に特化した殺菌効果をもたらすのではなく、さまざまな細菌に対してバランスよく対応できる殺菌剤であることも、多くのアイテムに用いられる一因と言えます。

保湿性

ペンチレングリコールは殺菌剤としてだけではなく、保湿剤として使用されることも多い成分です。保湿をメインとする成分と比較すると効果は下がりますが、殺菌性と保湿性を兼ねた成分として重宝されており、乳液や保湿クリームに含まれることもあります。

べたつきがなく、あっさりした使用感を持つこともペンチレングリコールの特徴です。グリセリンのような油っぽさが少ない成分であることから、使用した際に違和感を覚えにくいという強みがあり、赤ちゃんが嫌がりにくい保湿剤としても評価できる成分です。

ペンチレングリコールの安全性

ペンチレングリコールは、10年以上にわたり採用されてきた成分で、これまでに致命的と言えるほどのトラブルを起こしていません。「医薬部外品原料規格2006」にも収載されており、厚生労働省からも一定の評価を受けている、安全性の高い成分です。
同等の役割を持つパラベンと同じ石油由来の成分ではありますが、刺激性や毒性という面でペンチレングリコールは格段に優れています。肌に対する刺激性も低いため、赤ちゃんが使用しても痛みを感じることは少なく、大人向けの製品では敏感肌用の化粧品成分としても用いられます。

ペンチレングリコールを使用する際の注意点

ペンチレングリコールに毒性はまず見られませんが、稀にアレルギーを発症することがある点には注意が必要です。アレルギーの症状は皮膚炎など比較的軽度な内容に収まることがほとんどですが、パッチテストを事前に行うことにより、さらに安全に使用できるでしょう。
敏感肌の方や刺激に弱い赤ちゃんの場合は、軽いかゆみを引き起こす可能性も含まれています。こちらもアレルギーと同じく極めて稀な症状の一種にはなりますが、ペンチレングリコールが含まれた成分の使用後は経過観察を行うことをおすすめします。

まとめ

ペンチレングリコールは多価アルコールの1種で、強い抗菌作用を持つ成分です。とくに発熱や呼吸促迫といった症状を及ぼす危険性のあるグラム陰性菌に対する抑制力が高いことが特徴的で、製造過程の殺菌剤として用いられることも珍しくありません。

殺菌剤としての効能のほかに、べたつきのない保湿剤としての効能も認められます。使用実績も豊富で、安全面でもとくに問題は見られませんが、稀にアレルギーやかゆみなどの症状が現れることもあるため、赤ちゃんの肌への使用後は経過観察が必要です。

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