BGとは?効果・効能や安全性について解説

BGとは?効果・効能や安全性について解説

赤ちゃん向けの化粧品の原材料として「BG」という表記は多く見受けられます。そのほかの成分とは違い、アルファベットの略語であることから、どんな成分を指しているのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

結論としては、BGは赤ちゃんでも安全に使用できる成分です。今回は、その根拠や効能について解説し、使用する際の注意点もお伝えします。

BGとは

BGとは、「ブタンジオール」という正式名称を持つ成分であり、「ブチレングリコール」と呼ばれることもあります。ブタンの二価アルコールで、4種類の異性体がありますが、化粧品として用いられることが多いのは「1,3-ブタンジオール」です。
BGは、主に保湿剤として用いられることが多い成分です。安全性が高く、赤ちゃんの肌にも使用できる保湿剤としてはグリセリンが有名ですが、BGはよりべたつきが少なく、使用感がさらっとしていることで知られています。抗菌性を持つこともあり、現在では多くの化粧品に使用されるようになりました。

化粧品に全成分表示が義務化されたのは2001年のことで、この際に肌トラブルを引き起こすリスクのある成分は「表示指定成分」として記載するよう義務付けられています。この表示指定成分にBGは含まれておらず、それ以降に安全性の高さが着目され、人気を高めたという歴史を持っています。

BGへのニーズが高まった現在は、製品の無臭化も進むなど、十数年前と比較すると成分の高品質化が進んでいます。保湿や防腐を目的とした成分としてメジャーな存在となり、近年ではオーガニックタイプのBGも多用されるようになりました。

BGはどんな化粧品に含まれている?

BGの主な作用としては保湿作用を挙げられます。そのため、洗顔料やボディケア、ハンドケア、スキンケア関連の化粧品に使われることが多い成分です。肌へのダメージが少ない成分であることから、防腐剤の一部としても用いられ、赤ちゃん用の化粧品にも多く含まれています。

べたつきが少ない成分という特徴を生かして、シートマスクの成分として使われることも目立っています。洗浄製品として、あるいはスキンケア化粧品の成分として見かけることも多く、汎用性が高い成分として需要が高まっています。

BGの効果・効能

BGが持つ最大の特徴は保湿性の高さですが、それ以外にも複数の効果・効能を確認できます。バリア機能の改善効果、抗菌・防腐効果など、BGから期待できる作用について、それぞれを詳しくご紹介します。

保湿効果

BGから期待できる最大の作用は保湿効果です。BGと同等の目的で使用されることが多いグリセリンやPGほどの領域には達しませんが、ヘキサンジオールやDPGといった成分と比較すると、肌の水分量増加作用が大きいことが認められており、皮膚を柔らかくさせるうえでも役立っています。

皮膚からの水分蒸発を抑制する効果

BGには、皮膚からの水分蒸発(TEWL)を抑制する効果があります。水分蒸発の抑制や保水力といった点に関しても、グリセリンに次ぐ強い作用を発揮する成分です。肌の水分をキープする力を持つことにより、肌のバリア機能を改善させる効果に期待できます。

たとえば、アトピー性皮膚炎をはじめとする炎症は、肌の水分不足が原因の一端として引き起こされることが多い症状です。BGを用いることで水分量を維持できれば、肌のバリア機能を改善して炎症を抑制できます。

抗菌効果や防腐効果

BGは抗菌剤の一種として用いられることもある成分です。抗菌剤として採用されることが多いメチルパラベンなどと比較すると、決して強い作用を持つとは言えませんが、DPG以上の抗菌性を確認する研究も医薬品メーカーによって行われており、一定の抗菌・防腐効果に期待できます。

BGには、肌への刺激が弱い成分という特性があることから、赤ちゃんが使用する化粧品などの防腐剤として使用されることも多くなっています。BG単体では強い抗菌効果に期待はできませんが、そのほかの抗菌剤・防腐剤と組み合わせることで相乗効果を得ることが可能です。

植物エキスを溶媒することができる

BGは植物エキスを抽出し、溶媒することを目的に使用されることもあります。この場合は製品への配合量は軽微なものとなり、保湿などその他の効果には期待ができません。見極め方としては、製品の成分一覧で後ろのほうにBGの記載がある場合、この目的でBGは使用されていると判断できます。

BGの安全性

BGは50年以上にわたって多数の化粧品に採用されてきた歴史を持ちます。近年では植物由来のBGが主流に変わりつつあり、より安全性が高まってきました。安全性に関する疑問を持つ必要はなく、赤ちゃんにも安心して使用できます。

BGは「医薬品添加物規格2018」や「医薬部外品原料規格2006」にも収載される成分であり、厚生労働省からのお墨付きも得ています。ヒト試験の結果、皮膚への刺激性やアレルギー性もほぼ認められておらず、問題は見受けられません。

BGを使用する際の注意点

BGは肌への刺激は軽微であるものの、眼刺激性については若干の問題が認められています。誤って目に入れたり、赤ちゃんの目の近くで使用したりすることはなるべく避けましょう。BGの使用後になんらかの問題が見られた際は、直ちに水で洗い流し、その後も症状が残る場合は専門医への相談をおすすめします。

まとめ

BGは1,3-ブタンジオールを略した言葉です。保湿性に富んでおり、一定の抗菌効果も備えていることから、赤ちゃんに関連する製品を含むたくさんの化粧品の原材料として使用されています。また、植物エキスを抽出することを目的に用いられることも珍しくありません。

BGは50年以上にわたって、さまざまなメーカーが原材料の1種として使用してきた成分です。眼刺激性のみ認められますが、強毒性を持つわけではありません。お肌への刺激は弱く、アレルギーなどの問題もとくに見られないため、赤ちゃんの肌に対しても問題なく使用できる成分として評価できます。

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