おうちの中にも危険がいっぱい!赤ちゃんのやけどに多い原因と対処法

すり傷、きり傷、打撲など子どもにはケガがつきものですが、外ではもちろん、おうちの中でもケガをする危険性があります。また、これらのケガと同様にやけどの危険もあります。少し目を離しただけでも何をするのかわからない赤ちゃんだからこそ、おうちの中にあるやけどの危険性が多い箇所をしっかりチェックし回避してあげることが大切です。

そこで今回は、おうちの中にあるやけどの原因と対処法を解説します。

赤ちゃんがやけどをしたらとにかくすぐ冷やす

赤ちゃんがやけどしてしまったら、とにかくすぐに冷やしましょう。冷やすことでやけどの重傷化を少しでも防ぐことができます。また、冷やすことで痛みを和らげることもできます。

冷やす際は水道水などの流水で冷やしましょう。やけどの範囲が広い場合は浴室のシャワーなどを使うと効果的に冷やすことができます。流水が使えないような目や耳のやけどの場合は、氷嚢(ひょうのう)や保冷剤をタオルで包んだものなどを使って冷やします。

このとき、発熱時などにおでこに貼るような冷えるシートは使えないので注意してください。

やけどが心配だからといって広範囲にわたって長時間冷やし続けてしまうと、赤ちゃんが低体温になってしまう可能性があります。体温や赤ちゃんの様子を見ながら患部をしっかり冷やすようにしてください。

もしも服を着た状態でやけどした場合は、無理に服を脱がさず服の上からそのまま流水を当てましょう。無理に脱がせようとすると一緒に皮膚もはがれてしまう恐れがあります。

やけどの深さの目安を確認しよう

やけどの深さは、3段階で表します。それぞれの特徴は以下のとおりです。

【やけど症状による深度分類】

分類 症状の特徴
Ⅰ度熱傷 ・表面の浅いやけど
・皮膚が赤くなりヒリヒリと痛む
・水ぶくれはできない
・正しい処置をすると数日できれいに治る
Ⅱ度熱傷 浅達性 ・水ぶくれができる
・真皮(皮膚の下)が赤くなり痛む
・正しい処置をすると1~2週間で治る
・痕が残ることはほとんどない
深達性 ・水ぶくれができる
・真皮(皮膚の下)が紫や白くなりあまり痛みを感じない
・正しい処置をすると2~3週間で治る
・痕が残る可能性が高く、皮膚が盛り上がったり引きつる感覚になったりすることがある
Ⅲ度熱傷 ・皮膚の全層が壊死した深いやけど
・皮膚は黒や褐色、もしくは白くなる
・水ぶくれはできない
・正しい処置をしても治るまでに3ヶ月以上かかることがある
・皮膚移植が必要なケースもある
・痕が残る
・痛みはまったく感じない
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赤ちゃんがやけどをしたら必ず病院を受診する

やけどの深度を判断するのは素人には難しいものです。思った以上に深いやけどの可能性もあるので、見た目で判断せずに必ず病院を受診するようにしましょう。

病院を受診するタイミングは、やけどしたときの状況や症状によって異なります。急を要するものから順にいていきましょう。

-①救急車を呼ぶ状況・症状
以下のような場合は、救急車を呼んでください。

・ やけどの範囲が全身の約10%以上に及んでいる(目安:片腕で全身の10%相当、お腹や背中で全身の20%相当)
・ やけどの深度が深い(目安:患部が白い)
・ 顔面や目のやけど
・ 爆発などによって起こるやけどや気道のやけど(目安:鼻のあなにすすがついている)
・ 化学薬品によるやけど

こういった場合は後遺症が残ったり、場合によっては命に関わる事態となったりします。すぐに救急車を呼んでください。

-②すぐに病院を受診する状況・症状
以下のような場合は、急いで病院を受診します。また、病院への移動中も冷やし続けましょう。

・ 手や足の指のやけど
・ 陰部のやけど
・ 赤い部分や水ぶくれが本人の手のひらよりも大きいやけど
・ 手のひらよりも小さいやけどだが水ぶくれがやぶれてしまっている
・ とても痛がっている
・ 手首、足首などの関節部分や手のひらのやけど

指のやけどはくっついてしまう可能性があります。また、陰部のやけどは特別な処置を必要とする場合があります。水ぶくれがやぶれると、そこから感染を引き起こす恐れがあります。関節部分にやけどを負うと、引きつれにより関節の動きが悪くなってしまう恐れがあります。

このようなことから、自家用車でも良いのですぐに病院へ受診するようにしましょう。

-③診療時間内に受診状況・症状
以下のような場合は、診療時間内に受診します。昼間であればその日のうちに、夜間であれば翌日の診療開始を待って皮膚科や整形外科に行きましょう。

・ やけどした範囲がとてもせまい
・ 皮膚が赤くなっているだけ

病院へ行くまでの間は、よく冷やした後、清潔なガーゼで患部を保護します。その際に軟膏などをつけないようにしましょう。

翌日に受診する場合は、その日のお風呂は控えておきましょう。

やけどは一刻を争うケースも珍しくありませんので大学病院や国立病院など、しっかりとした設備のある病院の方が安心かもしれません。
やけどを起こす前に日ごろから近くのめぼしい病院をピックアップしておくのが良いでしょう。

赤ちゃんがやけどをする危険性があるもの

おうちの中でやけどの危険があるものは以下のとおりです。
危険箇所 やけどする可能性があるもの キッチン 炊飯器・電気ケトル・ポットなど 食卓 みそ汁・スープ・お茶など 外遊び 手持ち花火・蚊取り線香など リビングや寝室 電気カーペット・湯たんぽなど(低温やけど)
この他にもアイロンやストーブなどおうちの中には危険がいっぱいです。赤ちゃんや幼児が届かないようにする工夫をすることで、やけどからのリスクを下げられるでしょう。

歩き始めの赤ちゃんや幼児は、コードにつまずいて転んでしまうことがよくあります。必要のないものはすぐに片づけておきましょう。

まとめ

赤ちゃんのやけどはどんなものであれ、まずはとにかく冷やすことが大切です。その上で必ず病院を受診しましょう。病院を受診する方法は、その症状や状況によって異なります。重症の場合は後遺症が残ったり、命に関わったりするのでためらうことなくすぐに救急車を呼んでください。

おうちの中にはやけどの原因となりうる危険がいっぱい潜んでいます。大人の目線では「大丈夫だろう」と思えることでも、赤ちゃんや幼児は何をするかわかりません。やけどの危険があるものは赤ちゃんの手の届かないところに置き、必要のないものはすぐに片づけることが大切です。

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