赤ちゃんの向き癖の原因とは?治し方や予防法もご紹介

「赤ちゃんの頭の形が変形して悩んでいる」という親御さんは多いかも知れません。原因は向き癖であることが考えられます。

今回は、向き癖とは何か紹介し、向き癖の原因や予防法、治し方、病院へ受診するタイミングを解説します。

赤ちゃんの向き癖とは?

向き癖とは、赤ちゃんが特定の方向ばかり向いて寝てしまうことをいいます。頭の形自体は脳の機能に問題はないため、医学的にも問題はありません。ほとんどの場合は成長とともに自然な形になっていきますが、強い向き癖があると時期によっては修正しづらくなることもあります。具体的には、生後1年弱です。

赤ちゃんの頭が形成されるのは、約1年といわれています。そのため、生後7〜8ヶ月までは頭の骨が柔らかく変形しやすいといます。その後は、頭蓋骨が急速に発達するので、生後6ヶ月くらいまでに対処・矯正などをする必要があるのです。

頭の形の変遷としては、生後7〜8ヶ月までは骨が未発達で変形しやすく、9〜11ヶ月頃には、比較的頭が大きくなり安定した状態になります。1歳から1歳6ヶ月頃には頭の形状がおおむね決まり、3歳頃までに頭の周りが大きく成長します。

赤ちゃんに向き癖がつく原因

赤ちゃんに向き癖がついてしまう原因は生理的なものと病理的なものの2つのパターンが考えられます。

生理的なものは赤ちゃんの性質によるもの。赤ちゃんは太陽の光などが差し込む明るい方や音が出る方向を向きやすく、お母さんが添い寝していると、おっぱいのある方向に向きやすい性質があります。一説によると、胎児の頃のお腹の位置にも関係しているといわれています。このようにして、ある一定の方向を向き続けてしまうことで向き癖がつくのです。

一方、病理的な原因は、「筋性斜頸(きんせいしゃけい)」というもの。首の付け根あたりに位置する胸鎖乳突筋という筋肉が収縮することにより、そちらの方向に頭を向けて向き癖のようなものができるのです。病理的なものに関しては、小児科や整形外科のお医者さんに見てもらうことが可能なので、1ヶ月・3ヶ月検診などで診てもらうとよいでしょう。

赤ちゃんの向き癖の治し方

向き癖は気にしなくてもよいものなのか気になりますよね。結論をいえば、ほとんどの場合問題ありません。寝ている時間が減り、座ったり歩いたりする行動が盛んになると、頭蓋骨の成長も進んでいるため気にならなくなります。ここでは、そうはいっても頭の形が気になる方に向けて、向き癖の治し方を紹介します。どれも簡単なものですので、すぐに取り入れられるでしょう。

-①定期的に頭を動かす
向き癖対策として効果があるといわれているのは、定期的に赤ちゃんの頭をコロコロ動かすことです。タオルやガーゼなどの柔らかいものを使い、フラットな状態で少しだけ段差をつけることで快適にゴロゴロさせることができます。

-②寝かせる向きを変える
寝かせるときに方向を変えることは重要です。前述のとおり、赤ちゃんは明るいものや音がするもの、お母さんのおっぱいの方向を向いて寝てしまうことがあります。そのため、いつもとは違う方向で寝させたり、お母さん自体が別の方向に移動したりして工夫するとよいでしょう。メリーなどがあるなら逆向きに設置するのもよいかもしれません。

-③長時間寝かせたままにしない
長時間寝かせていると、自然と頭は同じ方向になります。身体を固定して寝かせるバウンサーやベビーシートは、頭を固定してしまいますよね。難しい場合もあるでしょうが、なるべく長時間寝かせたままにしないようにしましょう。

-④腹ばいの活用を検討する
生後3週間くらいからであれば、腹ばいをさせてみるのもよいです。腹ばいとは、いわゆるうつ伏せで横になること。マットレスといったある程度の硬さのある布団であれば、腹ばいは可能です。うつ伏せやあお向け、横向きなどさまざまな方向を向いている赤ちゃんは向き癖が少ない傾向にあるようです。ただし、生まれて間もないタイミングなので、保護者が近くにいるときにしてくださいね。

赤ちゃんの向き癖を予防する方法

向き癖は、治すことに目が行きがちですが、予防もできます。下記では主な予防法を紹介します。

-①たくさん抱っこする
シンプルに横になる時間を減らして抱っこしてあげると、変形することは減ります。ただし、親御さんにとって無理のない範囲でしてくださいね。

-②ベビーマッサージをおこなう
マッサージといっても、大人のように揉んだりするわけではありません。赤ちゃんの背中に手をおいたり、さすったり、指を握ったり、「いい子いい子」と言ってなでるだけでも効果があります。ママとたくさん触れ合えて一石二鳥ですね。

-③向き癖防止グッズを活用する
インターネット通販などで、向き癖防止グッズを購入することができます。なかでも、向き癖防止クッションは人気があるようです。大人用の枕くらいのサイズで、赤ちゃんの体型に合わせてクッションの位置を変えられます。もちろん、お肌が敏感な赤ちゃんのために日本製の綿素材でできており通気性を確保。持ち運びも容易なサイズなので、お家以外の場所で寝るときにも最適です。

向き癖を病院で矯正したほうがよい場合とは?

病気ではないにしても、他の赤ちゃんと比べて明らかに歪みが激しい場合は病院で矯正してもらう必要があります。下記の状態に当てはまったら一度診てもらいましょう。

-斜頭症(しゃとうしょう)
頭が斜めに成長したことで左右非対称になる状態のこと。目や耳の位置が違うため、目視でわかることもあります。赤ちゃんにはよく見られることですが、激しい場合は治療が必要です。

-短頭症(たんとうしょう)
あお向けで寝ていることが多い赤ちゃんに起こりやすい状態で、後頭部が全体的に平たくなっている状態をいいます。こちらも激しい場合は、治療が必要です。

-長頭症(ちょうとうしょう)
しばらく横向きで寝ている赤ちゃんに起こりやすい状態。頭が長くなっており、とくに鼻から後頭部までが長くなる傾向にあります。長頭症は矢状縫合癒合症を患った赤ちゃんの頭の形に似ているため、病院に行くことをおすすめします。

上記で挙げた状態は赤ちゃんにはよくあることですが、小頭症や狭頭症、水頭症など病気が原因で頭の形が変形することもあります。これらの病気は手術が必要な場合もあるため、すぐに病院に行きましょう。

なお、病院に行く場合は、小児脳神経外科や小児科、形成外科などにいきましょう。主治医の先生などがおられる場合は、先生から指示を仰いでください。

まとめ

今回は、向き癖を予防する方法や治し方、さらには病院に診察すべき状態などを紹介してきました。赤ちゃんの向き癖は、健康上の問題が生じることはほとんどありません。ただし、頭の形が変形したらびっくりしますよね。

また、できることならきれいな頭の形で成長してほしいというのが多くの親御さんたちの願いでしょう。一般的な向き癖なら健康上の問題はないので心配はいりませんが、少しでも異変を感じたらすぐに病院へ行ってくださいね。

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