赤ちゃんが寝すぎていても大丈夫?起こす目安や注意点とは

赤ちゃんが寝すぎていても大丈夫?起こす目安や注意点とは

赤ちゃんと大人では、生活リズムが異なります。そのため、赤ちゃんにとっての当たり前と、大人にとっての当たり前には違いが生じるものです。
睡眠時間もそのひとつであり、赤ちゃんは大人より長い時間を睡眠に費やしています。あまりにたくさん寝る赤ちゃんに対し、寝すぎなのでは?と思う方も多いことでしょう。
そこで今回は、赤ちゃんの睡眠について、起こす目安や注意点などを解説していきます。

赤ちゃんの平均的な睡眠所間とは

大人であれば7~8時間程度の睡眠時間ですが、赤ちゃんの睡眠時間は大人よりも長い傾向にあります。平均的な睡眠時間は、新生児では16~18時間であり、生後2ヶ月~3ヶ月では15~17時間生後5ヶ月~6ヶ月では14~16時間生後1年では12~14時間となっています。
赤ちゃんの平均的な睡眠時間は月齢によっても異なり、月齢が浅ければ浅いほど睡眠時間は長くなり、月齢を重ねることによって、大人と同じ睡眠時間に近づいていくのです。しかし、赤ちゃんは大人とは異なり、連続して長時間眠ることはできないため、累計では上記のとおり長い睡眠時間をとるものの、1日の中で食事と睡眠を短いサイクルで繰り返すことになります。

平均的な睡眠所間

赤ちゃんが寝すぎていても大丈夫?

赤ちゃんは平均的に大人よりも長時間眠りますが、いつもよりさらに長く眠ることがあります。いつもよりも長く寝ていると、不安を感じるかもしれませんが、赤ちゃんの体調がよい状態で寝ているのであれば問題はありません。
普段寝ているときと同じ体調であったり、顔色や汗のかき方にとくに異常が見られたりしなければ、不安を感じる必要はありません。しかし、息苦しそうにしていたり、普段とは明らかに異なる様子だったりする場合は、注意が必要です。赤ちゃんの体調変化は敏感に察知し、必要であればお医者さんを受診させてあげましょう。

寝すぎの注意点

赤ちゃんが寝すぎているとデメリットはある?

赤ちゃんがいつもよりも寝すぎていることに対して、赤ちゃんの体調に問題がなければ、とくに不安に感じることはありません。しかし、寝すぎること自体は問題ないものの、寝すぎによって間接的にデメリットが生じる恐れもあります。
寝すぎが引き起こす恐れのあるデメリットとは、生活リズムの変化です。赤ちゃんは大人とは異なり、生活リズムが確立されていないため、少しの変化にも敏感に反応してしまいます。いつもよりも多く寝てしまうことにより、生活リズムが狂ってしまうこともあるため、赤ちゃんの生活リズムを整えてあげることも、親の重要な役目でもあります。

寝すぎのデメリット

授乳の間隔が大きく空いてしまう

赤ちゃんが寝すぎてしまうことは生活リズムに変化をもたらす恐れがあります。そのひとつとして挙げられるのが、授乳の間隔です。
とくに月齢の浅い赤ちゃんは、連続した長時間の睡眠をとらず、食事と睡眠を短いサイクルで繰り返しています。そのため、1回の睡眠時間が長くなってしまうと、その分授乳の間隔も開いてしまうのです。母乳やミルクを飲む間隔が普段よりも長くなってしまうことから、脱水につながる恐れもあるため注意が必要です。
さらに、赤ちゃんは大人と比較して、新陳代謝も非常に活発に行われることから、こまめな水分補給を必要としています。あまりに長時間、母乳やミルクを飲まないことは避けた方がいいといえます。

昼間に寝すぎると夜寝なくなってしまう

赤ちゃんの生活リズムは確立されていないため、とくに月齢が浅い赤ちゃんは、夜になったら眠くなるといった習慣が完全にはついていません。そのため、昼間寝すぎてしまうと、夜寝なくなってしまう場合があります。
夜寝られなくなってしまうと、翌日の昼間に眠くなるなど、悪循環に陥ってしまいます。赤ちゃんが昼間寝ること自体は問題ありませんが、昼間寝すぎることによって、夜に眠れなくなってしまうのであれば、赤ちゃんの生活リズムを安定させてあげるためにも注意が必要です。

赤ちゃんが寝すぎているときに起こす目安

上記のとおり、赤ちゃんが寝すぎること自体は問題ないものの、寝すぎることによって生活リズムに支障をきたす恐れもあります。また、赤ちゃんの体調が悪い状態での長時間の睡眠は、赤ちゃんの体調に直接悪影響を与えるだけでなく、最悪の場合障害につながってしまう場合もあります。
そのため、赤ちゃんの顔色や汗のかき方などは常にチェックし、体調変化に敏感になってあげることが大切です。赤ちゃんは自らの言葉では自身の体調変化を伝えることができないため、親がしっかりと赤ちゃんの体調管理をしてあげましょう。

寝すぎているときに起こす目安

長時間の睡眠で汗を多くかいている

赤ちゃんは大人に比べて非常に新陳代謝が活発に行われます。そのため、起きている間だけでなく、寝ているときであっても、汗を多くかくことがあります。
しかし、赤ちゃんの体調が悪いときは、体温を下げようといつもよりも多く汗をかく場合があります。そのような状態で長時間眠っていると脱水症状になってしまうことから、赤ちゃんが多く汗をかいている状態で長時間眠っている場合には、そっと起こしてあげ、水分補給をしてあげましょう。
多くの汗をかいている場合は、とくにこまめな水分補給が必要になるため、起こすのがかわいそうだとしても、赤ちゃんのためを思って起こしてあげることが大切です。

赤ちゃんがおしっこをまったくしていない

大人と同様に、赤ちゃんもうんちやおしっこをすることで体内の老廃物を排せつします。しかし、体内の水分が足りていないと、おしっことして排せつができず、体内に老廃物が残っている状態になってしまいます。
そのため、赤ちゃんが長時間おしっこをしていない場合は、体調不良や脱水状態である可能性が高いことから、そのような状態で長時間眠っていることは好ましくありません。赤ちゃんを優しく起こし、水分補給を行ってあげましょう。
赤ちゃんが長時間の眠っている場合には、オムツをこまめに確認し、しっかりとおしっこができているかどうかを見てあげることがおすすめです。

赤ちゃんが寝ているときは体調の変化に十分注意する

赤ちゃんは生活リズムが確立していないため、寝すぎや体調の変化によって、生活リズムが崩れてしまうことがあります。また、赤ちゃん自身では、水分不足かどうかの判断や意思表示が困難なときもあるため、赤ちゃんが寝ているときはとくに体調変化に十分注意しましょう。
赤ちゃんの体調が優れないと感じるときにはお医者さんを受診し、医師の判断を仰ぐことが大切です。安易に大丈夫だろうと判断せず、大切な赤ちゃんの健康を守るために、行動してあげることも重要な親の役目でもあります。

まとめ

赤ちゃんは大人よりも平均して長い睡眠時間をとりますが、普段よりも長く睡眠をとることもあります。赤ちゃんの体調に問題がなければ、大きな心配をする必要はありませんが、生活リズムを狂わす恐れもあることから、適度なタイミングで起こしてあげることも大切です。
また、赤ちゃんが普段よりも多くの汗をかいていたり、おしっこをしていないなどの脱水の症状が見られたりする場合には、そっと起こしてあげたうえで、水分補給をしてあげることが重要です。赤ちゃんの体調変化は敏感に察知し、健康を守ってあげましょう。

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