赤ちゃんが熱を出したらすぐに受診するべき?受診のタイミングやホームケアについて
目次
- ・赤ちゃんの平熱は36.5~37.5℃程度
- ・赤ちゃんが熱を出す原因
- ・赤ちゃんが熱を出したらすぐに受診が必要?
- ・赤ちゃんの熱で小児科を受診する際の注意点
- ・赤ちゃんが熱を出したときのホームケア
- ・まとめ
赤ちゃんが熱を出したら、すぐに小児科を受診したほうがいいのか迷ってしまいますよね。とくに、熱以外に症状がない場合には、このまま様子を見たほうがいいのかと思うママパパも多いでしょう。
そこで今回は、赤ちゃんが熱を出したらどんなタイミングで受診すればいいのかについてお伝えします。ホームケアの注意点もお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
赤ちゃんの平熱は36.5~37.5℃程度
赤ちゃんの平熱は大人より高めです。これは、体内で作られるエネルギー量が多いため。個人差はありますが、一般的に赤ちゃんの平熱は36.5~37.5℃くらいであることが多いようです。また、自律神経が未発達なので外部要因による影響を大きく受けることも特徴で、気温や室温が高い場合や厚着している場合など、あっという間に平熱を上回ることもしばしば。遊んだ後や食事の後なども、一時的に体温が上昇する傾向もあります。
赤ちゃんが熱を出す原因
外部要因によるものを除き、発熱の多くはウイルスや細菌などが体内に侵入したことによって起こります。ウイルスや細菌は熱に弱いため、人間の体は体温を上げることでそれらをやっつけようとするのです。つまり、熱が出るのは、体がウイルスや細菌と戦っているということ。そのため、水分や栄養が摂れるのであれば、無理に熱を下げる必要はないと思ってよいでしょう。
なお、生後しばらくの赤ちゃんの体は、ママのおなかにいるときにもらった免疫に守られています。しかし、生後6ヶ月くらいからその免疫は減り始め、自分で免疫を作るようになっていくのです。この頃から、赤ちゃんは熱を出しやすくなると言われています。
赤ちゃんが熱を出したらすぐに受診が必要?
赤ちゃんが熱を出した場合でも、普段通りに食欲があり、しっかり眠れて機嫌もいいようであれば、基本的には受診を急がなくてもよいでしょう。少し様子を見て、その後平熱に戻れば問題ありません。
ただし、熱が37℃台でも、機嫌が悪かったり母乳やミルクの飲みが悪かったりする場合にはすぐに受診が必要です。また、ハアハアと息苦しそうな場合やけいれんが5分以上続くような場合には、夜でも救急病院を受診するようにしてください。
生後3ヶ月以内の赤ちゃんが熱を出したら、ほかの症状がなくても受診してください。それは、風邪などの発熱以外に、肺炎や尿路感染症、敗血症、細菌性髄膜炎などの重い感染症の疑いも否定できないためです。もしこれらの感染症であっても、3ヶ月以内の赤ちゃんの場合には発熱以外の症状が見られないことが多くあります。生命にかかわることもありますので、早急に受診するようにしてくださいね。
赤ちゃんの熱で小児科を受診する際の注意点
では、小児科を受診する際の注意点をお伝えしていきましょう。
受診の際には、熱以外の症状もしっかり伝えるようにしましょう。咳やくしゃみ、鼻水があれば風邪の可能性、耳を痛がるようなら中耳炎の可能性、耳の下が腫れていればおたふく風邪の可能性、のどが腫れていれば急性扁桃炎や急性咽頭炎の可能性など、さまざまな判断材料になります。また、身近にインフルエンザにかかっている人がいるかなど、近親者の情報も伝えるようにしましょう。
夕方や休日の前日に発熱した場合、様子を見ているうちに熱が上がってしまうこともあります。時間や曜日によっては、様子を見る前に受診しておいたほうがよいこともありますので、ママパパがしっかり判断していきましょう。また、日頃から、かかりつけ医の診療時間や休日診療の当番医などをチェックしておくことも忘れずに!
赤ちゃんが熱を出したときのホームケア
赤ちゃんが熱を出した場合、医師の指示に従って処方されたお薬を服用すること以外に、適切なホームケアも大切ですよね。では、ホームケアのポイントについて見ていきましょう。
赤ちゃんが熱を出したとき、とくに大切なのが水分補給です。発熱によって汗が出やすくなりますので、脱脂症状を防ぐためにもこまめに補給するようにしましょう。白湯や麦茶でもいいですが、脱水予防にはベビー用のイオン飲料jがおすすめです。
熱の上がり始めで寒がる場合や熱が出て暑がる場合、衣服や布団の枚数で調整してあげましょう。大人のように、汗をかいて熱を下げるということができませんので、ママパパのお世話が欠かせないポイントでもあります。とくに、温めすぎると体内に熱がこもってしまうので、上手に調整してあげてくださいね。
ママパパは心配かもしれませんが、熱を出して食欲がないときの母乳やミルクは、欲しがる分だけで大丈夫です。栄養補給よりも水分補給をしっかり意識してくださいね。
汗をかいた体は放置せず、適度に着替えさせてあげましょう。長時間汗を放置すると、あせもやおむつかぶれの原因になりますので、こまめに様子を見てあげてください。
冷却シートや水枕などは、少しでも気持ちよく過ごすためのグッズです。直接的に熱を下げることはできませんが、赤ちゃんが嫌がらず、気持ちいいと感じるようであれば使ってあげるとよいでしょう。
解熱剤は一時的に熱を下げるもので、発熱の原因を治療するものではありません。そもそも赤ちゃんの熱が出るのは、ウイルスや細菌と戦っているため。無理に熱を下げることは、戦いを中断するようなものです。医師の指示に従って、栄養補給や水分補給のために必要なときだけ使うようにしましょう。
まとめ
今回は、赤ちゃんが熱を出したらどんなタイミングで受診すればいいのかについてお伝えしました。基本的に、機嫌がよくて食欲もあり、普段通りの生活が送れているのであれば慌てて受診しなくても大丈夫ですが、そのほかの症状が現れるかもしれませんので、よく観察しましょう。ただし、3ヶ月以内の赤ちゃんの場合には早めに診てもらってくださいね。