赤ちゃんにも日焼け止めは必要?日焼け止めの選び方や注意点について
肌の老化対策など、美容上の理由で日焼け止めを使っているママは多いですよね。では、赤ちゃんにも日焼け止めは必要なのでしょうか?
今回は、赤ちゃんにとっての日焼け止めの必要性や、赤ちゃん用日焼け止めの選び方、使う際の注意点についてお伝えします。
赤ちゃんにも日焼け止めは必要?
かつて、真っ黒な肌は健康的なイメージが強く、紫外線を浴びることでビタミンDが作られることもあり、日焼けはよいものとされていました。ビタミンDはカルシウムの吸収を促すので、子どもが日焼けすることは、プラスの意味で捉えられていたんですね。
ですが、近年のオゾン層破壊によって紫外線量の増加が著しくなり、赤ちゃんの頃から紫外線対策が必要という傾向が高まってきました。また、過度の紫外線は皮膚がんの原因になることもあり、赤ちゃんのうちから日焼けするのは避けるべきともいわれています。
たしかに赤ちゃんの肌は、大人と比べると3分の1の薄さしかないので、とてもデリケート。紫外線によるダメージも大きいため、基本的には、紫外線の少ない時間帯を選んで外出する、衣服や小物で紫外線予防するなどの工夫が必要です。
しかし、とくに紫外線が強くなる時期は4月~9月、時間帯としては10時~14時。お散歩などでしたら調整も可能ですが、時間を選べる外出ばかりではありませんよね。
そのため、帽子をかぶせたりベビーカーのホロを下げたりするなどの対策が欠かせませんが、顔や手足を完璧にガードすることは困難。そこで、日焼け止めを使った紫外線対策が必要になってきたのです。
赤ちゃん用日焼け止めの選び方
では、赤ちゃん用日焼け止めの選び方について見ていきましょう。大人用の日焼け止めを選ぶ基準とは違いますので、しっかりチェックしてみてくださいね。
日焼け止めの使用そのものは、生後6ヶ月以降が望ましいとされていますが、使っていい時期がはっきりと決まっているわけではありません。そのため、日焼け止めを選ぶ際には、商品に記載されている対象年齢を確認するようにしましょう。少なくとも、「赤ちゃん用」、もしくは「ベビー用」と明記されているものを選んであげてくださいね。
「赤ちゃん用」と記載されていない日焼け止めの場合、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタンやメトキシケイヒ酸エチルヘキシル、オキシベンゾン-3などの紫外線吸収剤が含まれてないか確認しましょう。
紫外線吸収剤は、肌の表面で紫外線を吸収することで化学反応を起こし、肌の内部へ紫外線が入るのを防ぐ役割をもっていますが、紫外線吸収剤の防ぎ方が化学反応になるのでチクチクした刺激を感じることもあり、肌ダメージが強い傾向にありますので赤みや湿疹が出ることもあります。
なお、「ノンケミカル」は紫外線吸収剤を配合していない日焼け止めですが、ノンケミカル=安全とはいい切れません。そのほかの化学成分が配合されていることがあるため、この点も注意してくださいね。
日焼け止めに表示されているSPFとPA。皮膚に炎症を起こさせ、時間が経つと黒くなる作用をもつUVBに対する防止効果を表したものがSPFで、2~50までの数値で表されます。太陽を浴びた直後から肌を黒くさせ、長時間かけて肌に影響をおよぼすUVAに対する防止効果を表したものがPAで、こちらの表記はPA+~PA++++です。
そして、SPFの数値が高いほど、+が多いほど効果が高いことがわかりますが、効果が高いものほど紫外線吸収剤などの成分が多く含まれています。そのため、単に効果だけで判断すると、赤ちゃんの肌に負担をかけることになるため注意が必要です。
目安としては、日常生活での仕様であればSPF15~20、PA++程度、海や山などのレジャーではSPF20〜40、PA++~+++程度で使いわけるとよいでしょう。
※SPF横に記載ある数値は「1=20分」なので、例えば「SPF=30ですと、600分」効果がある。
その時間が来なくても、汗、衣服のこすれなどで流れ落ちることが多いので、こまめに塗りなおすことが基本
赤ちゃんに日焼け止めを使う際の注意点3
最後に、赤ちゃんに日焼け止めを使う際の注意点を見ていきましょう。
大人でもいえることですが、日焼け止めが肌に合わないとかぶれてしまう恐れがあります。そのため、初めて使用する日焼け止めは、腕の一部などに少量塗ってみて、1日程度様子を見てみましょう。そして、赤くなったり痒がったりしなければ、普通に使用してよいという判断材料になります。
日焼け止めは、正しく一定の量を塗らないと、十分な効果が得られません。表示されている量を、しっかりと塗りのばすようにしてください。その際、耳や首、手の甲は塗り忘れが多いので注意しましょう。
そして、日焼け止めは一度塗って終わりではありません。汗や摩擦で落ちてしまいますので、2〜3時間ごとに塗りなおすようにしてください。
日焼け止めは、しっかり落としてあげましょう。その際、ゴシゴシこすると肌の負担になりますので、湿らせたガーゼやベビー用オイルなどを使ってやさしく拭き取ってください。また、日焼け止めをきれいに落としたら保湿も忘れずに!
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まとめ
今回は、赤ちゃんの日焼け止めについて、必要性や選び方、使う際の注意点をお伝えしました。基本的には、紫外線が強い時間帯の外出を控え、小物や衣類で対処することもできますが、毎回タイミングよく出かけられるわけではありません。そこで、赤ちゃんの肌に負担が少ない日焼け止めを使うことが必要になってくるのです。赤ちゃんの肌を守るためにも、適した日焼け止めを、正しく使ってあげましょう。