生後2ヶ月の赤ちゃんをお世話する際のポイントや注意点を解説
新生児期から比べるとずいぶん大きくなったように思えてくる生後2ヶ月の赤ちゃんですが、お世話をするママにとってはまだまだ大変なことが多いものです。
そんな生後2ヶ月の赤ちゃんはどのような成長を遂げているのでしょうか。成長の目安とともに、注意点などをあわせて解説していきます。
生後2ヶ月の赤ちゃんの成長
出生時から比べるとこの2ヶ月で赤ちゃんはおよそ倍の大きさへと成長しています。しかしすべての赤ちゃんがそうであるとは限りません。赤ちゃんの成長には個人差があり、どんどん大きくなる子もいればゆっくり大きくなる子もいます。
赤ちゃんをよその赤ちゃんと比べて不安になることはありません。その子のペースでしっかりと成長している赤ちゃんを優しく見守っていきましょう。
厚生労働省のデータによると、生後2ヶ月~3ヶ月の赤ちゃんの身長・体重の目安は、以下のとおりです。
基本的には赤ちゃんが欲しがるときに授乳します。体が大きくなるにつれて一度に飲める量も増えてきます。授乳回数の目安は1日に6~8回です。
授乳間隔があいていても、赤ちゃんが機嫌よく満足している様子であれば、しっかりと飲めている証拠ですので心配はいりません。
生後2ヶ月の赤ちゃんの平均睡眠時間はおよそ14~17時間です。生後1ヶ月の頃をあまり変化がないように思えますが、そうではありません。
日中は起きていることが多くなり、さらに一度に寝る時間が長くなってきます。したがって睡眠回数は減ってくるのです。これは授乳量にも関係があることで、たくさん飲めるようになった赤ちゃんは空腹までの時間が長くなるため、一度の睡眠時間も長くなると言われています。
睡眠のリズムもだんだんと整ってくる時期なので、とくに夜中のお世話が楽になってきます。
赤ちゃんのうんちは母乳・ミルクなど飲むもので状態が変わります。たくさん飲むようになるとその分排泄物も多くなります。
うんちの状態は生後1ヶ月の頃とあまり変わらず、黄色や緑色の柔らかくゆるいものです。
生後2ヶ月の赤ちゃんの特徴
生後2ヶ月の赤ちゃんは日々成長しており、「昨日までしてなかったことをやりはじめた」ということが多くあります。その変化の1つひとつが大切な成長へのステップです。
赤ちゃんの目の前にガラガラなどのおもちゃを見せ、左右にゆっくり動かすとそれを目で追うようになります。また、人の輪郭を意識できるようになるのでママやパパの顔をじっと見つめる仕草も見せるようになるでしょう。
自分の手を口に持っていき指しゃぶりをはじめる子もいます。最初はうまく吸えず手をグーにしたまま舐めるといった感じですが、次第に自分の好きな指を好んでしゃぶるようになります。
指しゃぶりも個人差があるため、生まれた頃から決まった指だけを好んで指しゃぶりする子もいれば、まったく指しゃぶりしない子もいます。
手足の力がついてくるので、バタバタと動かしはじめます。キックする力がつき、スクワットのように膝の曲げ伸ばしをするので、かけていた毛布などを足で蹴り飛ばしてしまうということも少なくありません。
クーイングとは、赤ちゃんが泣き声以外に発する「あー」「うー」といった声のことです。一見意味のない言葉のように思えますが、赤ちゃんがこれからコミュニケーションを学んでいく上で大切なプロセスとなります。
クーイングをはじめたら、まずは赤ちゃんのその言葉を真似て「あー」「うー」と言ってみてください。そして「言っても通じないだろう」と考えずに、おむつを替えるときは「おむつを替えようね」や、お散歩の際に「これはお花だよ」などたくさん話しかけてあげるとよいでしょう。
生後2ヶ月の赤ちゃんをお世話する際のポイント
生後2ヶ月の赤ちゃんは日々成長しており、「昨日までしてなかったことをやりはじめた」ということが多くあります。その変化の1つひとつが大切な成長へのステップです。
生後2ヶ月になると予防接種が受けられるようになります。その種類は多く、1歳になるまでに打っておかなければならないものも多数存在します。
赤ちゃんが発熱するとその後1週間は予防接種が受けられなくなります。したがって、たくさんある予防接種をきちんと受けるには、しっかりとしたスケジュールが大切になります。予防接種の中には「定期接種」と「任意接種」(出典:日本小児科学会)があります。定期接種は国の予防接種法に則ったものですので無料ですが、任意接種は個人が希望して行うものなので有料のものがあります。定期接種も任意接種も赤ちゃんを感染症から守るための大切なものです。わからないことは医師に相談し、きちんと納得した上で接種しましょう。
うつ伏せや腹ばいは、赤ちゃんの首や肩の筋力をつけるのに役立ちます。1日のうち、短時間でよいので少しずつ練習させてみましょう。ただし、その際は柔らかい布団などの上ではなく固い床やマットレスなどの上で行います。柔らかいものの上では顔が沈み込んだ場合窒息してしまう恐れがあるからです。うつ伏せや腹ばいの練習をするときは、絶対に赤ちゃんのそばから離れず、しっかりと見守ることが大切です。
赤ちゃんが発する言葉を真似たり、言葉をかけたりしてあげることでコミュニケーションが取れ、赤ちゃんとの信頼関係が築(きず)かれます。また、体操やベビーマッサージなどのスキンシップも赤ちゃんとの有効なコミュニケーションの1つです。絵本を読んであげたり歌を歌ってあげたりすることで赤ちゃんの反応も増えてきます。喜んで笑顔になる赤ちゃんを見ると、育児疲れも吹き飛んでしまうことでしょう。
生後2ヶ月の赤ちゃんをお世話する際の注意点
生後2ヶ月の赤ちゃんには気をつけるべきポイントがまだまだ多いものです。注意点をしっかりと頭に入れ、赤ちゃんをトラブルから回避させてあげましょう。
生後2ヶ月の赤ちゃんは分泌物が多いため、乳児湿疹や乳児脂漏性湿疹が多く見られます。また、まだ柔らかいうんちのためおむつかぶれを起こす子や、よだれによるかぶれなど肌トラブルは尽きません。
赤くブツブツが出たりニキビのようになったり、ひどいときには水ぶくれのようになるケースもあります。それは、赤ちゃんのバリア機能が未熟なために起こるのです。
赤ちゃんのデリケートな肌を守ってあげるには、清潔に保つこととしっかり保湿することが大切です。新生児期から使える「ファムズベビーシリーズのエンジェルフォーム」で全身保湿してあげると、肌トラブルを未然に防ぐことができるのでオススメです。
生後2ヶ月になると外出する機会もだんだんと増えてくるかと思います。しかし、まだ免疫力の弱い赤ちゃんはどこでどんな病気をもらってしまうのかわかりません。お出かけは、できるだけ人の多い場所を避けるようにしましょう。
うつ伏せの状態で寝かせるとSIDS(乳幼児突然死症候群(にゅうようじとつぜんししょうこうぐん)のリスクとなります。SIDSとは乳幼児が睡眠中に突然死亡してしまう病気です。しかし、SIDSの原因はいまだ解明されておらず「なぜうつ伏せ寝はSIDSのリスクファクターになるのか」ということもしっかりわかっていません。
生後2~5ヶ月はSIDS発症率が一番高い時期です。SIDSでなくても、うつ伏せ寝によって窒息してしまうケースもあるので、十分に注意してください。
まとめ
生後2ヶ月の赤ちゃんは日中起きている時間が徐々に長くなり、手足や目線の動きなどにも変化が見られます。親子のコミュニケーションを取ることが成長に大きく影響する時期なので、赤ちゃんとしっかりと向き合って接しましょう。
この時期は予防接種もはじまり、ますます忙しく感じるママが増えるかもしれませんが、赤ちゃんを守るために予防接種や肌トラブル回避のための全身管理をしっかり行いましょう。