汗も関係? 金属アレルギーの原因と対策
女性のオシャレと言えば、洋服を彩るネックレスやピアス、リングなどのアクセサリーは欠かすことができませんよね。
しかし、それらのアクセサリーに使われている金属が原因で、突然金属アレルギーになってしまうこともあるとご存知でしたか?
今回は、突然発症する金属アレルギーの原因と対策を紹介します。
金属アレルギーが起きる理由
突然発症する金属アレルギーには、主に汗が関係していると言われています。汗には、金属の成分を溶かしてしまう性質があり、溶けた金属は肌に浸透して体内に入ってしまうのです。
そして、体内で異物だと判断されてしまうとアレルギー反応を起こし、肌に触れるとかゆみやただれを引き起こしてしまいます。
免疫力が低下している時だけ、装飾品を付けた部分がかゆくなる方もいるのではないでしょうか。
それは、肌が体に侵入する細菌に敏感になっていることが原因です。
免疫力が低下していたり、肌に傷がある場合は体内に取りこまれた少しの金属イオンでもアレルギーになってしまうことがあるので、注意が必要でしょう。
また、アクセサリーだけでなく、メイクで使用するビューラーや入れ歯の留め具、腕時計、ベルトのバックルなど、生活の中にあるさまざまな金属で発症してしまうことがあります。
金属アレルギーを回避する方法
金属アレルギーを起こさないためには、金属品を使わないのではなく、アレルギーを起こしにくい使い方をすればいいのです。
では、どのような点に気をつけて行けばいいのでしょうか?
・ピアスはステンレスかチタン
金属アレルギーを持つ人の8割は、ピアスが原因になっているそうです。夏場はできるだけ長い時間の装着を避け、またピアスの種類に気を使いましょう。
ステンレスとチタンは金属が溶け出しにくく、敏感肌でも着けられる方がいるほど肌に優しい金属です。
樹脂ピアスとローテーションしたり、体調のすぐれない時期は外したりと、
金属ピアスはこまめに取り外すことをオススメします。
・パッチテスト
もともとホコリやダニ、アトピーなどのアレルギーを持っている人は、一度パッチテストをして、アレルギー反応を起こしそうな金属をチェックしておくと良いでしょう。
現在はピアスや医療でも使われている金属を16種類程度調べることができる機関も多くあります。
金属アレルギーは一度発症してしまうとほぼ一生涯続くという方が多いので、あらかじめ自分が予備軍である金属があるかどうかを確認することをオススメします。
・装飾品は安定した金属を
金属の中にも、アレルギーを起こしやすいアマルガム・ニッケル・クロム・金(14金、18金)などの種類と、アレルギーを起こしにくい白金、アルミニウム、チタン、ステンレス、鉄、銀などがあります。
装飾品は特に肌と直接接する時間が長いので、アレルギーを起こしにくい金属を購入しましょう。
・汗の処理と肌の保護
運動中は装飾品を外したり、汗をかいたら拭き取るようにしましょう。
トイレに行った際に、一度装飾品を外して腕や首を濡れたタオルで拭き取るのも効果的です。
そして、水に強く肌に優しい皮膚保護剤を使い、全身の肌を保護してあげて下さい。
首はコレ、腕はコレなどと使い分けずに、全身を保護できる刺激の無いものを選ぶと良いでしょう。
また、汗から身体を守るためにも、ワセリンやクリームといった肌の表面を保護するものではなく、角質層に浸透して肌のバリア機能を強くしてくれるものを使用することをオススメします。
誰でも発症する可能性のある金属アレルギー。
思いっきりオシャレを楽しむためにも、しっかりと対策を行っていきましょう。