シリカとは?効果・効能や安全性について解説

シリカとは?効果・効能や安全性について解説

シリカと聞いて、何か思い浮かぶものはありますか?乾燥剤のシリカゲル、あるいは最近認知度が高まりつつある「シリカ水」でしょうか。シリカゲルは食べられないのにシリカ水は飲めるもの…。一体シリカが体にいいものか悪いものか、わからなくなってしまいますね。

そこで今回は、シリカの効果や効能、安全性についてお伝えします。

シリカとは

シリカとは、二酸化ケイ素または二酸化ケイ素によって構成されるケイ素化合物のことです。

鉱物由来の結晶性シリカと植物由来の非結晶性シリカ(水溶性シリカ)がありますが、このうち結晶性シリカは体内に取り入れてはいけないものです。乾燥剤として使用される「シリカゲル」が結晶性シリカであると言えば納得いただけるでしょう。

一方、非結晶性シリカは安全性が認められているため、食品や化粧品など、幅広く活用されています。

なお、化粧品の成分としてはシリカ、医薬部外品に配合される際には「無水ケイ酸」と表示されます。

シリカはどんな化粧品に含まれている?

シリカは、粒子の大きさによって特性や機能が異なるため、それらを生かすことでメイクアップ化粧品やスキンケア化粧品、ボディケア製品、ハンドケア製品、ネイル製品、日焼け止め製品、歯磨き粉など、幅広く使用されています。

シリカの効果・効能

では、シリカの効果・効能について見ていきましょう。

粒子径の大きさによる使用目的の広さ

粒子径100nm以上のシリカは、マイカなどの体質顔料と一緒に配合すると滑りがよくなるため、滑らかな使用感になります。また、5-10μmの球状のシリカは薄く広がり伸びがよく、マットな質感が得られるため、メイクアップ化粧品などに広く使用されています。さらに、微粒子のシリカは、粘度の調整に使用されるほか、泥パックにも使用されるなど使用目的の幅が広いです。

ほかにも、平均粒子径100nm-1μmのシリカは、粉体からの反射光を多方向へ散乱させることで、その粉体の下にあるものを見えにくくする「ソフトフォーカス効果」が得られるため、きめ細やかな肌を演出します。平均粒子径0.55μm以下のシリカにはオパールのような遊色効果がありますし、粒子径100μm以上の不定形または球状のシリカはスクラブ目的で使用されています。

表面処理剤としての機能

シリカは、化学的安定性が非常に高いうえ、無機酸化物の中で最も光屈折率が低い成分です。そのため、油性成分の酸化防止や活性成分の変色の要因となる光触媒活性の抑制のほか、ほかの顔料に被覆することで使用感や持続性の向上などの相乗効果が得られます。

抗炎症作用

肌荒れを起こしているときの角層表面には、タンパク質分解酵素の一種であるウロキナーゼが存在します。このウロキナーゼが、活性化因子として同じくタンパク質分解酵素の一種であるプラスミンを活性化し、初期段階の肌荒れに大きく影響しているのですが、シリカにはウロキナーゼを吸着する効果があることがわかり、肌荒れ防止や抗炎症作用が認められました。

シリカの安全性

米国化粧品工業会(CTFA)理事会によって、科学者の判断で化粧品成分の安全性を判定することを目的に設立されたCIR機構の化粧品成分総点検(Cosmetic Ingredient Review)によると、シリカについて次のような安全性データが得られています。

・皮膚への刺激性……ほとんどなし
・眼への刺激性……ほとんどなし
・アレルギー性……ほとんどなし
・光感作性……ほとんどなし(データなし)
・発がん性……動物実験・ヒト実験共に十分なデータなし

試験データによると、皮膚・眼への刺激性およびアレルギー性についてはほとんどなしとされています。また、光感作性についての具体的なデータはないものの、シリカの化学的安定性が非常に高く、被膜剤としての長い使用実績があるという点から、とくに問題ないとされています。

なお、発がん性については、動物実験・ヒト実験共に十分なデータが得られていないのも事実です。しかし、「国際がん研究機関」によると、結晶性シリカ以外では毒性や発がん性は認められないため、危険性はないとされています。

また、医薬品の品質・純度・強度の基準を定めた「日本薬局方」では、基準を満たした「局方品」として収載されていますし、医薬部外品としても、安全性の基準を満たした成分として「医薬部外品原料規格2006」に収載されています。これらのことから、適切な配合量や使用方法の範囲であれば安全性には問題ないと考えてよいでしょう。

シリカを使用する際の注意点

化粧品として販売されている製品に含まれるシリカは、基本的には赤ちゃんにも使用できます。しかし、赤ちゃんの皮膚はデリケートです。どんなに優しい成分で作られていても、場合によっては肌トラブルの原因となることもあります。

また、一つの製品にも複数の成分が含まれていますので、シリカには問題がなかったとしても、そのほかの成分が原因で肌トラブルを引き起こすことも考えられます。そこで、赤ちゃんが初めて使う製品は、必ずパッチテストをするようにしましょう。パッチテストとは、製品に含まれる成分に対して、赤みやかゆみ、かぶれなどが起こらないかを事前に調べるためのテストです。

パッチテストには複数のやり方がありますが、赤ちゃんの場合はより念入りに、3日間ほどかけて様子を見たほうが安心です。次にご紹介する方法を参考にしてみてくださいね。

① 清潔な肌(二の腕の内側)に少量塗る
② 3~4時間後に、塗った箇所の様子を確認する
③ 3日間繰り返す

赤みやかぶれが出た時点で、すぐに洗い流してパッチテストを終了してください。3日間続けて異常がなければ、問題ないと言えるでしょう。

なお、スキンケアアイテムのパッチテストでは、皮膚が薄い二の腕などに直接原液を塗りますが、せっけんやシャンプーのパッチテストの場合は原液をそのまま塗らないようにしましょう。この場合、原液を精製水で薄めたものを使用します。ガーゼに染み込ませて塗布するか、絆創膏のガーゼ部分に塗ってから貼ってあげてください。

まとめ

今回は、シリカの効果や効能、安全性についてお伝えしました。シリカには、結晶性シリカと非結晶性シリカがありますが、化粧品に使用されている非結晶性シリカであれば、基本的に赤ちゃんが使用しても問題ありません。ただし、赤ちゃんとの肌との相性もありますので、パッチテストをしてから使うようにしてくださいね。

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